みんなちがって、みんないい。多文化のまち、新大久保。 【新大久保の歩き方】アジアごはんが大集結!アジア各国のレストラン特集

FOOD 2022.07.25

駅に降り立ったとたん、その熱気と匂いにアジアの都市に迷い込んだような錯覚にとらわれる。韓国、ベトナム、タイ、バングラデシュ……多文化が交じり合うこの街には、誰もが顔をほころばせる自由さや優しさがある。今、最も熱い街、新大久保の歩き方。

1.〈山西亭(サンセイテイ)〉奥深い中国・山西省の麺文化に触れる。

中国北部に位置する山西省は麺料理が豊富で、その種類は300を超えるともいわれる。その“麺喰い”文化を気軽に楽しめるのが〈山西亭〉。店主の李俊松さんは山西省で生まれ育ち、上海のレストランを経て来日。大久保に店を構えた当初から「日本ではめずらしい山西省の麺料理が豊富」と話題を呼んだ。フォトジェニックな莜麺栲栳栳をはじめ、山西省の郷土料理は素朴で心なごむ味。長期熟成させた老酒とともに、“中国麺”の奥深い世界を楽しみたい。

■東京都新宿区大久保2-6-10 新宿第二アルプスマンションB1 
■03-3202-7808
■11:00~15:00、17:30~23:30 日休

2.〈アーガン〉ストゥーパのある空間でネパールを旅した気分に。

在住ネパール人が増え、リトル・カトマンズ化している新大久保には、当然ネパール料理店がいっぱい。そんな激戦区で、異なる食文化を持つネワリ族とタカリ族の民族料理を食べられるのが〈アーガン〉だ。「チウラ」という干し米が主食のネワリ族のセットは、お米と一緒に食べる料理が、伝統的なサラノキの葉のお皿に盛られ、異国情緒満点。華やかなタカリ族のセットもあれば、野菜や肉のスパイシーな炒めものやつまみも充実。酒場使いにも◎

■東京都新宿区大久保2-32-3 リスボンビル4F
■03-6233-9610
■11:00~22:00LO無休

3.〈バーン・タム〉伝説のシェフの味を継承する王道タイ料理。

「大人気セット(ガイヤーン・ソムタム・カオニャオ)」3,100円。甘辛い丸鶏の炙り焼き「ガイヤーン」と青パパイヤのサラダ「ソムタム」は、イサーン地方の定番料理。蒸したもち米「カオニャオ」と一緒に食べるのがお約束だ。
「大人気セット(ガイヤーン・ソムタム・カオニャオ)」3,100円。甘辛い丸鶏の炙り焼き「ガイヤーン」と青パパイヤのサラダ「ソムタム」は、イサーン地方の定番料理。蒸したもち米「カオニャオ」と一緒に食べるのがお約束だ。

2016年、大久保通りに面したビルの地下にオープンした〈バーン・タム〉。知る人ぞ知る流浪のタイ料理人・タムさんのお店としてたちまち名を上げ、新大久保きっての人気タイ料理店の座をキープしている。2年前からはタムさんと一緒に仕事をしていたシェフが腕をふるい、ガパオやパッタイといった定番料理や、ソフトシェルクラブと卵をふんわり仕上げた「プーニムパッポンカリー」などの人気メニューを継承。シンハービールがついつい進む!

壁にはタイの景色が。3.民族衣装姿の人形がお出迎え。
壁にはタイの景色が。3.民族衣装姿の人形がお出迎え。

■東京都新宿区大久保2-19-1 セントラル大久保ビルB1 
■03-3205-5661
■11:00~15:00、17:00~22:30LO 月休

4.〈サビハ ハラル レストラン〉“米と魚の国”バングラデシュの味わいはフレンドリー。

お米が主食で魚を使った料理が種類豊富と、日本人にもなじみやすい食文化の国・バングラデシュ。様々な食材を煮たり焼いたりしてスパイスと一緒にマッシュした「ボルタ」は日常的に食べるおかずの総称。ドライフィッシュやツナのボルタは魚の佃煮にも通じるしみじみとした旨味にあふれ、ジャスミンライスが進む味わいだ。カレーやビリヤニもあるけれど、グリーンチリを使いつつ刺激は控えめ。あくまで優しい食後感にハマってしまいそう。

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■東京都新宿区百人町2-20-23 1F
■070-1573-6899
■11:30 ~22:00LO 無休

(Hanako1210号掲載/photo : Shinichi Yokoyama, Naoto Date, Yoichiro Kikuchi, Shu Yamamoto, Hirokazu Murohashi illustration : moka text : Ryota Mukai)

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