女子会からおひとりさままで。 元鉄工所が人気カフェに変身!【東京】ほっと落ち着けるリノベカフェ4軒。
最新スポットが次々とアップデートされていく東京でも、古民家や工場などをリノベしたカフェも人気。今回は女子会からおひとりさままで幅広く使える東京都内のおすすめリノベカフェをご紹介します。
1.わざわざ行きたい工房に併設されたくつろぎ空間。〈SoulTree〉/二子玉川
この築40年の元鉄工所、実はカフェバー。オーナーが物件に一目ぼれし、革製品の工房も兼ねて大改装した。中は天井が高く、木とアイアンの什器が印象的な居心地のいいスペースで、竹炭入りの黒いシュークリームなど独自に考案したメニューが楽しめる。
焼き菓子販売も開始。駅から徒歩15分だが、Wi-Fi と電源完備という快適さもあり、絶えず人が訪れる。
〈SoulTree〉
■東京都世田谷区鎌田3-2-15
■03-6411-7312
■11:30~3:00(ランチフード17:30LO、ディナーフード22:30LO、バータイム24:00~3:00) 水休、不定休
■46席/喫煙
(Hanakoシティガイド『ほっとする、二子玉川。』掲載/photo : Misa Nakagaki, Wataru Suzuki text : Akane Imoto)
2.東京で宮崎名物「チキン南蛮」をいただける!リノベカフェ〈tenement〉/広尾
九州きっての美食の街・宮崎のソウルフードを味わえると聞いて、広尾のカフェ〈テネメント〉へ行ってきました。店名の〈テネメント〉は、英語で「長屋」の意味。その名の通り、築100年の古い長屋を改装したお店です。店内にはレコードプレーヤーやピアノ椅子が置かれ、音楽家である店主のセンスが光ります。この日かかっていた音楽は、レトロポップでご機嫌な洋楽でした。
宮崎県出身の店主が腕をふるうのは、地元の食材を使った郷土料理。なかでも食べてほしいのは宮崎名物・チキン南蛮。ジューシーな薩摩地鳥と九州の甘辛ダレのコンビネーションがたまりません。私のお気に入りは2階の奥の席。天井に丸い窓あって、頭上に青い空が広がります。お昼は日光が降り注ぎ、とっても開放的な気分に。お昼時ならランチタイム限定のチキン南蛮カリーもおすすめ。卵たっぷりの自家製タルタルソースがカレーによく合います。落ち着いていて一人でも入りやすい雰囲気だから、ふらっと立ち寄ってのんびりするのもいいと思います。
〈tenement(テネメント)〉
■東京都渋谷区恵比寿2-39-4
■11:30~23:00 不定休
3.古民家を改装したゆったり空間。日本茶専門店〈茶々工房〉/西早稲田
西早稲田の学生で賑わう通りから、可愛らしい看板に沿って一本路地を入った静かな道を辿ると古民家風のお店が見えて来ます。中に入ると、どこか懐かしい雰囲気で祖母の家に来たような落ち着く空間が広がります。古時計に木のテーブル。茶器の数々。2003年に古民家を改装して作った〈茶々工房〉。無農薬有機栽培の茶葉にこだわっている体に優しいお店であり、居るだけで心地のいい、そんな〈茶々工房〉さんにて最初の一杯目を頂きましょう。
〈茶々工房〉はレモングラス緑茶や、ミント緑茶など、フレーバーティーも充実しています。その中で気になった、「カモミールほうじ茶」。カモミールには、胃粘膜の修復、膀胱・気管支の消炎作用、安眠作用などの嬉しい効能があり、日本茶には食中毒予防のカテキンなど体にいいことだらけ。そして某ファミレスのドリンクバーでカモミールティーがあると必ずおかわりしてしまいがち、且つ、ほうじ茶をこよなく愛す私にはたまらないこの二つの組み合わせ。いただいてリフレッシュしましょう。
(photo:Kenichi Kurosaki text:Misa Kimura)
〈茶々工房〉
■東京都新宿区西早稲田2−21−19
■03-3203-2033
■12:00~22:00(L.O.21:30)日祝休
4.夫婦がこだわる空間と味わいを求めて。花に囲まれながら味わうカレー〈HANABAR〉/池袋
扉をくぐった瞬間、おとぎの国に迷い込んだような空間。壁、天井、咲き乱れる花々。ファンシーすぎる空間はちょっとドキマギしてしまうのだけど、不思議と心地がいい。そっと寄り添うアンティーク調のインテリアや、深みのある色合いが優しく空間を紡いでいるから。このセンスのよい一間を切り盛りする、油井大樹さんと奈々さんご夫婦。元々、群馬の方で生活を営んでいたお二人。油井さんは音楽を、奥さまは自身のアトリエで美容師を。その頃の住まいは、祖母が持っていた空き家を「予算100万」と決め、2人でDIYしてつくったもの。
カレーに咲くパンジー。こんなおめかしをしたカレーは、はじめまして。口に運ぶ前から、胸がきゅーんと愛らしい気持ちになる。口の中で、優しい甘さが広がり、一間おいて、スパイスの香りが膨らみ弾ける。可憐な少女のような姿だが、中身は上品で洗練された女性。カルダモンの高貴な香りと口に残る辛味が心地いい。取材中、「彼女の好きなことは僕も好きなんです」と自然にこぼした油井さん。そのとき、私のハートは「きゅいん」と音を立てて、猛烈にクラッシュ。こんなに居心地がいいのは、この夫婦間に流れる優しい空気が正体ね。視覚、味覚、そして温度感。ふんだんに癒しの要素がある一間。大変ご馳走さまでした。
〈HANABAR〉
■東京都豊島区西池袋3-30-6 磯野ビル1F
■03-6874-5459
■[月〜金]11:30〜15:00(L.O.14:30)、18:00〜24:00(L.O.23:30)
[土日祝]11:30〜17:00(L.O.16:30)、18:00〜24:00(L.O.23:30) 不定休
※店内ではドライフラワーアーティストである奥様の作品も購入可能。詳しくはこちらから。
(photo:Kayo Sekiguchi text:Rinko Murata)
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