カフェ併設のベーカリー。 旅先でパン屋さん開拓を!【京都】焼きたて熱々が食べられるベーカリーカフェ3選
今回は京都市内で、パン好きにおすすめしたいカフェ併設のベーカリーこと“ベーカリーカフェ”をご紹介します。いつもどこかのカフェで過ごしているという、インスタグラマーきょんさんが、京都のカフェ&喫茶店を紹介する連載『カフェノハナシin KYOTO』よりお届け。
1.いますぐ食べたい!ベーカリーカフェのとっておきのメニュー。〈Lignum〉
京都で迎えた朝。どこで食べるか、という選択肢だけでも多岐に渡ると思うけど、そもそも何を食べるか、とまで考え始めると迷宮入りしてしまうこともしばしば。そんなときにもし、焼きたてのパン・スイーツ・静かな場所、三つを希望するのなら、東山にあるベーカリーカフェ〈Lignum〉を訪れれば、全てを叶えてくれます。
甘系朝食の代表格・フレンチトースト。しっかり甘く、しっとりトロけて、すんなりお腹に収まるエアリー感で、朝に食べるにはもってこいなサイズ感が絶妙◎ハーブソーセージ(250円)やスクランブルエッグ(200円)などなど、豊富に揃う副菜はオプションとして追加可能なので、塩っけを求めてる方は併せて味わうもよし。
その季節の旬となるフルーツ(冬季はいちご)を合わせたボリュームたっぷりのスイーツのようなトースト。と言っても甘すぎるということは決してなく、こぼれ落ちそうなほど乗せられた高知産のいちごと練乳の相性バッチリな甘さ、そして、中に忍ばせたブルーベリージャムのほのかな酸味が相互作用。いつもよりスペシャルな朝食にもってこい。トーストと合わせてチェックしたいフルーツサンド。先ほどのトーストとは対照的にこちらはとても軽やか。ふわりとしたパンでまろやかな生クリームをぎゅっと包み、大粒のいちごをそれぞれにサンド。いちごの酸味が後から追いかけてくるあっさり感が特徴的で、余韻はとても爽やか。
メニュー内にはないけど、販売されているパンは持ち帰りはもちろん、店内でいただいてもOK!平安神宮や京都国立近代美術館といった京都を代表する名スポットが徒歩数分圏内にあるので、朝の拠点としても恰好の場所なのです。今回ご紹介したメニューはどれも朝からオーダー可能なので、まずは早起き目指してえいえいおーっ!
〈Lignum(リグナム)〉
■京都府京都市左京区岡崎円勝寺町36-1 1F
■8:00~18:00 月休
■Instagram:@lignum_pastry
2.人気ベーカリー&カフェの新ブランドがオープン!〈本日の〉
全国に展開中のベーカリー&カフェ〈パンとエスプレッソと〉が、新ブランドとなる〈本日の〉を9月4日、丸太町にニューオープン。町家を活かした京情緒漂う和空間では、他店にはない自家製パンを活かした創作メニューや、季節の食材を取り入れた多様なカフェグルメが楽しめます。
口に含む前からすでにジュワーっと肉汁溢れ出している牛カツサンド。そもそものパンがふわふわで、そこに挟まる牛カツはトロトロという、もはや楽しいでしかない美味しさ。計3カット並んでいたはずなのに、気づけばお腹に消えているという”本日マジック"にあっぱれ!
あん食パンにあんことバターをたっぷり合わせた、あんこ尽くしの朝だけメニュー。一見すると、朝食べるにはヘビーなようにも見えるけど、全体的に控えめな甘さにまとまっているので、起きたての朝でも想像を見事に超えてペロリといけちゃうはず。提供は9:00〜11:00迄。
季節野菜のポタージュに、ミニサラダとパンの盛り合わせがワンセットになった、身体に優しいほっこりメニュー。使用される野菜は季節によって異なり、取材に訪れた当日(9月初旬)の野菜は”里いも”でした。
牛カツサンドのふわふわ食パンやあん食バタートーストに使用された塩あん食パン、スープセットに登場した盛り合わせのパンたち。カフェで味わったパンは、それぞれ店頭のベーカリーにて購入できます。また、パンを求めてふらっと寄ってみた、なんて利用も可能。ぜひ、「本日の」気分でお立ち寄りを。
〈本日の〉
■京都府京都市中京区指物屋町371番
■9:00〜19:00(L.O. 18:00)
■@honjitsu.no
3.2世紀以上も前に建立した邸宅が京都1号店に!〈パンとエスプレッソと〉
東京・表参道に本店を持ち、今年で10周年を迎えた〈パンとエスプレッソと〉が、京都では初となる新店舗を令和元年7月7日にオープン。場所は、京都有数の観光地と知られる嵐山。京都府指定有形文化財である「旧小林家住宅」を改装した空間は、当時の面影を随所に感じる厳かで洗練された雰囲気に満ちています。
14時から提供がスタートする嵐山庭園限定メニュー。抹茶特有の深みある味わいと、優しい甘みを放つフワトロ食感のフレンチトーストとの味覚コントラストは、口内全域にしっかりと残る余韻と奥ゆかしさを演出。なかなかの厚みでありながら、フォークとナイフをノンストップで動かし続けちゃうほどグッドテイスト!濃厚な抹茶シロップが別添えされているので、さらなる抹茶感をお求めの方はぜひ追い抹茶を!
「ブランティーセット(松)」も同じく嵐山庭園のみで提供されるランチメニュー。「松・竹・梅」の3種類から選ぶことができ、こちらはボリュームたっぷりブランティーセット「松」。下段には種類さまざまな自家製パンが並び、上段にはキッシュや生ハム、フルーツサンドにカヌレなどなど、デリからオヤツまで全てが揃うという充実度。まさに"ブランティー”!
畳あり、縁側あり、庭園あり。古き良き日本の魅力を結晶化したような場所で過ごすカフェ時間の尊さは、ここだけでしか体験できないと言っても過言ではないと思います。朝8時からオープンするということもあって、嵐山トリップの朝食ポイントとしても重宝しそう。あまりの心地よさに眠気を誘われてゴロゴロしたくなっちゃうかもですが、そこは我慢を…!
〈パンとエスプレッソと嵐山庭園〉
■京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町45-15
■8:00 ~ 18:00 無休
■@bread.espresso.and.arashiyama
京都のカフェ&喫茶店を紹介する連載『カフェノハナシ in KYOTO』
いつもどこかのカフェで過ごしているという、インスタグラマー〈きょん〉さんが、京都のカフェ&喫茶店をご案内。そこで見つけた「ここに来たらぜひオーダーしたいひと皿」を、ピックアップしてご紹介します。優しい味わいのプリンやタマゴサンドに懐かしのナポリンタン……そして、もちろん、コーヒーも。京都ならではの時間がゆったり流れるカフェ体験を!(毎月第2・4土曜更新)