世界のレシピにチャレンジ。 ダイエット中も強い味方!作り置きしておきたい「野菜の保存食」レシピ3選
日本をはじめ、世界にはさまざまな食の知恵があります。そのひとつが“保存食”。毎日忙しいあなたに強い味方となってくれるはず。今回はプロップスタイリスト・宮田桃子さんに、保存期間が1週間から2ヶ月の野菜の保存食を教えてもらいました。
1.イタリアの定番”保存食”「セミドライトマトのオイル漬け」/保存期間2ヶ月
南イタリアで頻繁に食べられるドライトマト。そのままパンにのせたりパスタに混ぜるのはもちろん、フードプロセッサーにかけてペースト状にしてから保存するのもイタリア人の定番。オーブンに入れる前にトマトに砂糖を適量まぶしておくと照りが出て美しい仕上がりに。ビタミンが豊富でヘルシーなのもうれしい。ワインのおつまみにも最適!
■材料
・ミニトマト…30個
・砂糖…適量
・塩…適量
・オリーブオイル…適量
■作り方
1.ミニトマトはヘタを取って半分にカットする。
2.天板にクッキングシートを敷いてトマトを並べる。
3.全体に砂糖と塩をふりかけ、110度のオーブンで90分加熱する。まだ水分が残っているようであれば10分ずつ時間を足して様子を見る。【Point1】ミニトマトを半分にカットしてから塩と砂糖をふることで味のなじみもよくなる。
4.そのまま取り出して自然乾燥させ、ドライトマトにかぶるまでオリーブオイルを注いで完成。【Point2】オーブンから出したらそのまま風当たりのよい場所に。トマトの旨みが凝縮される。
2.ニューヨーカーが夢中になる味を再現!「きゅうりのピクルス ブルックリン風」/保存期間2ヶ月
NYでは毎年お祭りが開かれるほど人気のピクルス。最近は“クラフトピクルス”の人気が高まっているが、その味を再現するならまずは新鮮なきゅうり選びから。ビネガー液の酸味が苦手でも、ハチミツを少し加えれば、まろやかでやさしい味わいのピクルスをつくることができる。きゅうりには体内の熱を取る作用もあるので、これからの季節にぴったり!
■材料
きゅうり…10本
にんにく…5片
片鷹の爪…1本
ローリエ…2枚
マスタードシード…大さじ2
フレッシュディル…1パック
クローブ…10粒
ブラックペッパー(ホール)…小さじ1
【ビネガー液】
・白ワインビネガー….400ml
・水…800ml
・砂糖…150g
・ハチミツ…大さじ2
・塩…大さじ2と小さじ2
■作り方
1.大瓶(2l)にきゅうりを詰めてスパイスやハーブを入れる。【Point】きゅうりはビネガー液を瓶に加えたときに浮かないようにぎゅうぎゅうに詰める。
2.ビネガー液を鍋で2分わかす。
3.沸騰したビネガー液を熱いうちに瓶に注ぎ、そのまま2日間置いて完成。【Point2】酸味のきいたピクルスが好みの場合はビネガーを多めにして水の配分をお好みで調節しても。
3.美容大国・韓国でおなじみ!自宅で簡単に作れる「水キムチ」/保存期間1週間
韓国にはさまざまな種類のキムチがあるが、乳酸菌が豊富でとりわけ美容にいいといわれているのが、自宅でも簡単につくることができる水キムチ。唐辛子を使わないので辛いものが苦手な人でも食べられるのもうれしい。栄養満点の漬け汁を一緒に味わえば腸活にも効果的。直射日光が当たる場所を避け、酸っぱくなってきたらかならず冷蔵庫で保存を。
■材料
・きゅうり…2本
・りんご…1/4個(塩洗いをしてワックスを取る)
・ミニトマト…12個
・赤パプリカ…1/2個
・黄パプリカ… 1/2個
・大根…輪切りで4cm
・ラディッシュ…5個
・生姜…1片
・にんにく…1片
・塩…大さじ4
・砂糖…小さじ4
・米のとぎ汁…2l
■作り方
1.野菜はそれぞれ食べやすいサイズにカットしておく。【Point.1】野菜はあらかじめカットしておく。彩りの異なるものを使うとより華やかに。
2.米のとぎ汁に塩と砂糖を合わせて鍋で煮る。【Point.2】沸かした漬け汁はこぼさないようにおたまなどですくって瓶にうつす。
3.2が冷めたら瓶詰めにした1にかけて軽めに蓋を閉める。常温で半日から1日置き、好みの酸味が出てきたら完成。
※保存期間はあくまでも目安です。夏場は冷蔵庫で保管してください。
Navigator…宮田桃子(みやた ・ ももこ)プロップスタイリスト。調理師専門学校を卒業し、西洋料理店で働いた後、もともと興味があったスタイリストの道へ。現在は雑誌やWebで、おもにフードや雑貨などのスタイリングを手がける。
(Hanako1186号掲載/photo:Norio Kidera styling:Momoko Miyata text:Keiko Kodera)