大手ベーカリーから独立したオーナーも。 【福岡】一度は行きたいベーカリーカタログ10選!グルメ大国・福岡はパンの聖地に。
おいしいグルメが揃う福岡は、あっという間にパンがおいしい街になりました。シンプルパンからおかずパンまで、思わず目を奪われる美しいパンがそろう福岡のベーカリーをご紹介します。
1.〈pain stock〉
「旧来の農法、パンの製法などを『ストック』していきたい」。平山哲生さんが掲げる理想が〈コーヒーカウンティ〉と合致し、自身の2号店と共同で作る〈stock〉を開店。グルテンの味をなるべく出さず、口溶けのいい「パン以上のもの」を目指す。
2.〈パンや 日乃光〉
池田浩明さんが塩バターロールを絶賛する、こぢんまりとした店。常に陳列に気を配り、新しく焼き上がれば全て取り替える。「もちろん廃棄せずラスクにしますよ」と店主の永松晃さん。サクッと歯切れの良い生地はミキシングを最低限に抑えたグルテンの弱さから。
3.〈マツパン〉
アメリカやドイツなど、パンの勉強に海外へ積極的に渡航する松岡裕嗣さん。ミキシングマシンや手ごねを使い分けて優しいパンを作っている。老若男女が食べやすいパンにするため、クロワッサンの層数や塩分濃度にもこだわっている。
4.〈amam dacotan〉
開店時間ぴったりにパンが勢ぞろいする様子はお見事。それを逃すまいと並ぶ人々は、料理人が仕掛けるパンの数々をどんどん買っていく。すぐ近くのカフェ〈ダコタンカフェ〉とハシゴがお決まりだ。パン職人にはない発想が、福岡中の職人たちを刺激しているらしい。
5.〈MOROPAIN〉
シックな店内にずらっと並ぶパンを見てみれば「じゅわっと塩バター」「香椎茸のクロワッサン」など、名前もチャーミング。作り手は〈ドンク〉を経て独立した諸永裕士さん。九州産が中心の信頼できる素材でアイデアを練っている。
Navigator…木村雪乃
木村雪乃(きむら・ゆきの)/福岡出身。15年の間柔道に打ち込んだ後、大学卒業後は女優・モデルの道に。福岡名物の明太フランスは〈Full Full〉のものが大好物。
(Hanako1182号掲載/photo:Norio Kidera text:Kahoko Nishimura)
6.〈Chez Sagara〉
人口20,000人の静かな町・久留米市田主丸を訪れるとびっくり。この店には行列ができ、大にぎわい。相良一公シェフが飛び抜けた技術力で遠くからファンを吸引。得意のクロワッサンは、教科書に載せたいうつくしさ。そして予想以上に軽い食べ口にもう一度驚く。クリームパンなどの定番こそ、クオリティの違いがわかる。
7.〈Boulangerie NOAN〉
美しい海とおいしい食べ物がある糸島。地元の食材を使って冒険的なパンを作る田村秀亮シェフ。水分量が110%と通常のパンの倍近く入る「パン・ド・ロデヴ」。たっぷんたっぷんの食感と小麦のじゅるり口溶けにはまる人が続出。「ITOSHIMA」は糸島産食材のみを使用した高級食パン。酒粕を使い、やわらかさ、ふんわりした甘さが極上。
8.〈BLUE JAM〉
〈365日〉の杉窪章匡シェフがプロデュース。愛弟子の櫻井広基シェフを送り込み、九州のおいしい食材を開拓。九州産小麦のおいしさをミルクが広げる「きびミルク」。バターを決して溶かさず窯入れするクロワッサンはバター感が猛烈にフレッシュ。無添加の辛子明太子を塗った「明太クロワッサン」は、食べずには帰れない。
9.〈Yakichi〉
〈パーラー江古田〉卒業生。小麦とレーズン種を合わせ、最小限のミキシングで素材を活かす製法。がりがりで焼き色も味も超濃厚なパンを福岡で引き継ぐ。カンパーニュ生地にチェダーチーズとカシューナッツを入れた「チーズカシューナッツ」や、福岡名物焼き鳥さながらの「鶏ハムと長ネギのサンド大葉と柚子胡椒ソース」。
Navigator/池田浩明(いけだ・ひろあき)
パンの研究所「パンラボ」主宰。パンライター。自称「ブレッドギーク」(パンおたく)。NPO法人新麦コレクション理事長として、日本においしい小麦を普及する活動も行う。
(Hanako1182号掲載/photo:Hiroaki Ikeda, Kenya Abe text:Hiroaki Ikeda special thanks:Yuya Uemura, Ami Hanashima edit:Yoshie Chokki)
10.〈CACHETTE〉
九州でも指折りのメロンパン専門店を訪れたなら、定番のサクフワなメロンパンと一緒に夏らしいメニューもいかが?メロンパンのカップにアイスやフルーツを詰めたフローズンメロンパンは、生地が甘さ控えめ。夏でもペロッと食べられる。
※掲載しているパンはすべて取材時のものです。
【お知らせ】Hanako.tokyoでは基本的に本体価格を掲載しておりますが、2019年10月1日の消費税率改定以前に取材・掲載した記事にある(税込)表記の金額については、旧税率での掲載となっております。ご了承下さい。