糖分が低い泡は暑い夏の味方! 「夏こそ泡!」な人へ。泡大好きな女子に知ってほしいワイン用語。
シャンパーニュなどのスパークリングが私たちのテーブルに到着するまでに瓶詰め、発酵、熟成といった過程を経ていくうちに、果実そのものの糖分がプラスされることが多い。ところが糖分をほとんど加えず、ブドウの甘みだけを生かした嬉しい泡があるのです。
糖分が低い泡は暑い夏の味方です。
スプマンテといえばお馴染みイタリアのスパークリングワイン。そしてイタリアのシャンパンといえば「フランチャコルタ」。シャンパンはフランスのシャンパーニュ地方で作られる泡のこと。瓶内の酵母が糖を分解して、アルコールと炭酸ガスを発生させることで、しゅわしゅわ感と深い味わいを作る独自の作業を経て作られます。イタリアでもこうしたシャンパーニュと同じ製法で手をかけて、ゆっくりときめの細かい泡を作られることになりました。それが「フランチャコルタ」と呼ばれるものなのです。北イタリアのロンバルディアで作られた高級な泡のフランチャコルタ。対して多くのスプマンテはステンレスタンクの中で大量に二次発酵が促されたものといった具合に手のかけ方が異なります。
こうした瓶内二次発酵の過程でぶどうのオリをとりますが、通常は減ってしまった液体にリキュールなどの糖分を再び投入して、味のバランスをとります。でも、リキュールを投入せずにぶどうそのものの味わいだけで、熟成させたものがゼロドサージュと呼ばれ、世界の泡好きの女性に注目されているのです。
スッキリとした味わいが特徴。
他にもノンドサージュ、ドーサジュゼロといった言い方をすることもありますが、平たく言えば、フランチャコルタの原料となるブドウの糖分のみで発酵し味わいを大切にしたものです。ということは必然的にドサージュしたものよりも糖質が低くなります。というわけで、味わいがドライなのでイタリアンはもちろんのこと、和食などのあっさりとした味付けのお料理との相性も抜群です。
代表的なノンドサージュのフランチャコルタをご紹介しましょう。右から「ベラヴィスタ フランチャコルタ アルマ・グラン・キュヴェ・ノン・ドサート」
柑橘系果実や洋ナシ、メロンなどの果実のアロマに、焼き立てのパンや洋菓子などのニュアンスを帯びた複雑な香り。フレッシュかつドライな味わいで、縦に伸びていくような垂直的なスタイルが特徴 。¥6,600(税込・参考価格)
https://www.enoteca.co.jp/item/detail/046120280
右から3本目は「ヴィッラ・クレスピア フランチャコルタ チジオーロ ドサッジョ・ゼロ NV」
黄色いリンゴや蜜、イーストの香り。緻密で綺麗な酸味とコクのあるふくよかな果実味に加え、補糖ゼロによるすっきりとした後味で、非常にバランスのとれたフィニッシュ。
¥6,380(税込・参考価格)
http://store.vinohayashi.jp/products/detail527.html
右から4本目は
「アンドレア・アリチ フランチャコルタ・ドサッジョ・ゼロ・ウノ」
フランチャコルタとしては珍しく、しっかりとしたミネラル感と酸味が特徴。レモンやはっさく、グレープフルーツの皮のような香り。
¥5,236(税込・参考価格)
http://wine-yuhara.com/products/detail12092.html
暑さが増して泡が恋しくなったら、ノンドサージュで乾杯はいかがですか?