読書の秋におすすめ! 極上の時が過ごせるこだわりのブックカフェへ
選書とコーヒーにこだわった池袋駅近のお店にソファ席でお酒を飲みながら寛げる隠れ家…読書の秋こそ行きたいイチ押しのブックカフェをご紹介。
1. 3000冊の本に囲まれ、読書にもひと息つくにも〈本と珈琲 梟書茶房〉
神楽坂にある〈かもめブックス〉代表の柳下恭平さんがセレクトした本を書棚から選び、コーヒーを飲みながら過ごせるスペース。100席以上の広い店内は4エリアに分かれている。ひとりで静かに読書にふけるなら、本棚に囲まれた“図書エリア”や、学校の図書室を彷彿させる“アカデミックエリア”へ。
“アカデミックエリア”は、各席ごとに設けたテーマの本を机の中にスタンバイ。本のラインナップを見て席を選んだり、たまたま座って手にした本を楽しむにも。
〈ドトールコーヒー〉のコーヒーマイスター・菅野眞博さんによる「梟ブレンド」をサイフォンでじっくりと抽出した一杯を合わせるのがいい。
本のタイトルは隠し、紹介文を頼りに選ぶ「シークレットブック」の販売も。
番号のついた鍵が伝票代わり。
2.心地よい静けさのなか、どっぷりと読書ができる〈fuzkue〉/初台
店があるのは、築50年以上の古い建物の2階。壁を背に窓を向いて席がある。
「ゆっくりする気持ちで来てもらえば、満足度は高いと思いますよ」。来店する人はほぼすべてひとり。平均滞在(読書)時間は2時間半と聞けば、過ごしやすい空間であることが想像できるだろう。
席間がゆったりとられたカウンター席は隣のお客さんが気にならない。
ゆるゆると落ち着ける静けさがあり、客同士の目線が重ならないレイアウトだったり、コーヒーだけでなく、おなかがすけば食事もできるしアルコールも豊富。
日替わりの煮物、和え物などがセットに。サンドイッチや、お酒に合うおつまみも多彩。
海外の小説を中心に約1,200冊の本が並ぶ。店主の阿久津隆さんが考える「どうすればひとりで居心地よくいられるか」がそこかしこに。家やカフェでは得られない、ここだけに流れる時を味わいに足を運んでみてはいかが。
(Hanako1139号掲載/photo : Kayoko Aoki text : Yumiko Ikeda)