ビジネス街に現れたアットホームなホテル。 “ステイだけじゃないホテル”が東京・日本橋に!兜町の新・発信地、ホテル〈K5〉の魅力とは。

FOOD 2020.05.28

歴史ある金融街、日本橋兜町。築97年の建物をリノベーションしたホテル一体型の複合施設〈K5〉が今年2月にオープン。無機質なビジネス街をカラフルな人と人が集う場所へと進化させる!その魅力に迫ります。

立地と建物に惚れ込んでプロジェクトがスタート。

「バーもビアホールも全部、楽しんでほしい!」(左・本間貴裕さん)「泊まるだけじゃない魅力があるのがいいですね」(右・前田紀至子さん)
「バーもビアホールも全部、楽しんでほしい!」(左・本間貴裕さん)「泊まるだけじゃない魅力があるのがいいですね」(右・前田紀至子さん)

前田紀至子さん(以下、前田):東京証券取引所の裏に、こんな素敵なホテルがあることに驚きました。
本間貴裕さん(以下、本間):そうで すよね。この立地、そして歴史ある 建物に惚れ込んで僕もこのプロジェ クトをはじめたんです。
前田:レトロな外観はとてもこのエリアらしいです。日本橋でホテルと いえば、私は〈マンダリン オリエンタル東京〉をまず思い浮かべてし まいますが、まったく違うタイプ。 アットホームな雰囲気があって、ビジネス街にあるホテルなのにって、ちょっと意外でした。
本間:〈K5〉は単なるブティックホテルでなくマイクロ・コンプレックス。つまり複合施設なんです。地域に寄り添う、小規模なホテルや飲食店をこの場所に作ろうというプロジェクトとしてスタートしました。僕はよく言えば、そのトータルプロデュースを担当しています。もっと簡単に言うと言い出しっぺ(笑)。今回、ご紹介したバー〈Ao〉やビアホール〈B〉のほかにも目黒の人気レストラン〈Kabi〉がプロデュースする〈CAVEMAN(ケイブマン)〉や〈SWIT CHCOFFEE TOKYO〉のカフェもあって。それぞれを仲間とどう盛り上げていけるか考えています。
前田:いいホテルってステイだけが楽しいわけじゃない。食事をしたり、何か買い物できたり。そういう特別な幸せプランが立てられるかがすごく重要。〈K5〉はまさに、それが完璧にある!日本橋でお買い物した後にバーでのんびりしたいし、友達を誘って珍しいビールを飲みに行きたくもなります。
本間:兜町は証券取引のウェブ化で人が去り、静かな街になっていたんです。その街に活気を取り戻すきっかけがこの〈K5〉になればな、と。コンクリートでマジメなイメージのある街を、五感を刺激するいろんなセンスを持ち寄って新しいカラーに塗り替えられたらと思っています。

まさに“東京”な立地で感性を刺激するステイを。〈HOTEL K5〉

高い天井が気持ちいい最上級スイートの「K5 Loft」。ダイニングエリアもありパーティ利用もおすすめ。
高い天井が気持ちいい最上級スイートの「K5 Loft」。ダイニングエリアもありパーティ利用もおすすめ。

和とモダンが両立したシンプルで上質な客室が魅力。インテリアはストックホルムを拠点にするデザインチームが担当し、グリーンやレコードプレイヤー、置かれた本のひとつひとつまでハイセンス。客室は20〜80平方メートル。

〈HOTEL K5(ホテル ケー・ファイブ)〉
■東京都中央区日本橋兜町3-5
■03-5962-3485
■IN15:00〜/OUT12:00
■1泊1室24,600円〜(税込)全20室

お茶もお酒も楽しめるライブラリーバー〈Ao〉

水出しほうじ茶とワインを合わせ軽やかに昼から飲める一杯。「Mid-day spritz」1,200円。すっきりとした飲み口。「オリジナル漢方カクテルと贅沢な時間が過ごせます!」
水出しほうじ茶とワインを合わせ軽やかに昼から飲める一杯。「Mid-day spritz」1,200円。すっきりとした飲み口。「オリジナル漢方カクテルと贅沢な時間が過ごせます!」

新宿ゴールデン街の名店〈The OPEN BOOK〉の田中開さんとバーテンダー・野村空人さんプロデュースの小さな図書館のような隠れ家サロン。提供されるのは、アジアのお茶や漢方をベースにしたカクテル。もちろん、お茶のみの利用もOK。壁一面にずらりと並ぶ本棚が圧巻。

〈Ao(アオ)〉
■03-5962-3485
■15:00(月17:00)〜24:30LO
■25席/禁煙

仕事帰りも、休日もクラフトビールで乾杯!〈B〉

アメリカのクラフトビールメーカー〈ブルックリン・ブルワリー〉の世界初のフラッグシップ店。タップビールは常時8〜9種類ラインナップ。ここでしか飲めない珍しい樽生やビールベースのカクテルも。タコスはトルティーヤをお店で1枚ずつ焼くこだわり。間違いなくビールに合う!

〈B(ビー)〉
■03-6661-0616
■16:00〜22:30LO
■120席/禁煙

Navigator

前田紀至子(まえだ・きしこ)/大学時代からライターとして活躍。現在は、旅や美容を中心に執筆。ハナコラボパートナー。「仕事柄、日本橋は髙島屋や三越などデパートをパトロール。レトロな建物にうっとりして〈日本橋 お多幸〉でおでんを食べて帰るのが定番です」

本間貴裕(ほんま・たかひろ)/2010年に〈Back packers’ Japan〉を設立。日本橋〈CITAN〉など全国で5つのホテルを手がける。「EATSは昔から残るものと新しいものを取り入れるバランス感覚が絶妙なんです。それがこのエリアの面白さですよね」

(Hanako1183号掲載/photo:Satoko Imazu text&edit:Kana Umehara)

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