伝統を守り、変わらぬレシピで作り続ける名物カレー。 〈志摩観光ホテル〉の「伊勢海老カレー」をクローズアップ。

FOOD 2020.03.04

松坂牛、伊勢海老、アワビなど、日本を代表する海・山の幸の宝庫、三重県。今回はその中でも、海の幸の王様・伊勢海老を贅沢に使った一皿に注目しました。女性初の料理マスターズブロンズ賞にも輝いた〈志摩観光ホテル〉総料理長・樋口宏江シェフが作り上げる伝統の“海の幸フランス料理”は、県内外からその味を求め多くのファンが訪れているようです。

50年変わらぬ伝統の味。今が旬、伊勢海老を使ったカレーとは?

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日本ではめでたい縁起物の高級食材として珍重されている、三重県の代表魚・伊勢海老。毎年10月から漁をスタートし、この時期がまさに旬! 活き造りや炭火焼き、味噌汁などさまざまな食べ方で楽しめる食材ですが、三重県志摩市にある〈志摩観光ホテル〉ではオリジナルカレーとして50年ほど前から提供しています。

伊勢海老カレー_外観(英虞湾より)

「G7 伊勢志摩サミット」の舞台にもなった〈志摩観光ホテル〉は、日本では有数のリアス海岸である英虞湾を一望できる高台に臨む、伊勢志摩エリアを代表するホテルの一つ。開業当時から数多くの賓客や著名人などに愛され、今年で69年目を迎えます。地元・伊勢志摩の食材の魅力を、季節ごとに引き出した料理を提供するフレンチ、和食、鉄板焼きの各レストランも、このホテル注目のポイントです。

こだわりの作り方で贅沢にいただく、濃厚な「伊勢海老カレー」。

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写真は先日行われた高島屋「味百選」で提供された、エビ200g 1,0000円(税込)バージョン。レストランでは更にボリュームアップした一人前12,220円(税サ別)がいただける。(予約制、2日前18:00まで)

海の幸をメインにしたフランス料理を楽しめるレストラン〈ラ・メール ザ クラシック〉。こちらでいただける「伊勢海老カレー」は、その姿にインパクト大! 見た目に惹かれますが味も一流の欧風カレーです。ゲストから「豪華な一皿が欲しい」とリクエストがあったのをきっかけに生まれた、この料理。通常より少し大ぶり、約300gの伊勢海老を贅沢に使用したカレーは、一口食べると濃厚な海老の味が口いっぱいに広がります。志摩観光ホテル総料理長・樋口宏江シェフは、地元で獲れる新鮮な伊勢海老を仕入れているそう。伊勢海老本来のぷりぷりの身の食感や香りはそのままに、カレーは子どもでも食べやすいマイルドで奥深い味わいとなっています。

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600人分を約7時間かけてじっくり作るルーに、こだわりのチキンブイヨンを加えソースをつくり、伊勢海老の旨みが詰まったアメリカンソースでより濃厚な味に。カレーに映える鮮やかな黄色のサフランライスは、バターの香りとカレーソースがグッと引き立ちます。ご飯の味や固さの統一を徹底するため、毎日同じスタッフが炊いて提供しているようです。

樋口シェフが、料理にかける想い。

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三重が誇る素晴らしい食材を大切にし、食材への理解を語った樋口シェフ。

提供する料理の食材と向き合うため、樋口シェフは実際に生産者の元へ足を運び、出荷されるまでの過程や、生産者の声を聞いて交流を大切にしているといいます。先日行われた、横浜・髙島屋「味百選」のトークショーでは、伊勢志摩の“食”の魅力や、「伊勢海老カレー」を作るまでのエピソードなどを熱く語り、訪れた方の興味と関心を誘っていました。

「伊勢海老カレー」のほか、海老、鮑、カニの身が入った「海の幸カレー」も人気メニュー。ホテル伝統のカレーを求めて〈志摩観光ホテル〉に訪れる人も少なくないそうです。オーシャンビューを望むホテルのラグジュアリー空間で、世界に誇る三重の逸品を贅沢に堪能してみるのもいいかもしれません。

〈ラ・メール ザ クラシック〉
■三重県志摩市阿児町神明731 志摩観光ホテル
■0599-43-1211(代表)
■朝食7:00~10:00(9:30LO)、昼食11:30~14:30(14:00LO)、夕食17:30~22:30(20:30LO)
■196席
■ホームページはこちら

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