〝カヤバレー〞の注目の二店舗。 ビブグルマンに選ばれし良店。【茅場町】店角打ちビストロ〈かめじま商店〉と、“呑めるベーカリー”〈JET BAKER〉へ。
角打ち+本格ビストロ、パンをつまみに呑める店……、自由な発想によるスタイルでカヤバレーの住民に愛されるニューカマー2軒は、くしくもビブグルマンに選ばれし良店です。Hanako特別編集『East Area of Tokyo Station Magazine』「〝カヤバレー〞のにぎわいを支える店へ。」よりお届け。
〈かめじま商店〉多忙な一日の「仕上げ」は、素材の力を引き出す酒と肴。/茅場町
証券取引所にも近い茅場町は新1万円札の肖像・渋沢栄一ゆかりの地。明治時代から新しい事業が生まれる土壌があり、シリコンバレーならぬ〝カヤバレー〞として、IT技術を駆使した金融事業・フィンテックなどのスタートアップ企業が集積しつつある。シェアオフィスなども増え、IT系金融業界で活躍するビジネスマンたちでにぎわう街となった。
今までの概念にとらわれない発想の新店舗もこの地ならでは。例えば2018年にオープンした〈かめじま商店〉は酒販免許を持つ角打ちビストロ。酒販店を通さずインポーターから仕入れ、自然派ワインを直接ワインセラーから購入することでより気軽に。
「どれも熱をもって勧めてしまい、選べなくなる方が続出なのが悩みです(笑)」とオーナーでありソムリエの酒村洋行さん。酒村さんは飲食業を経て、サントリーのコンサル部門でメニュー開発、新店舗展開にかかわってきた。退社後、立ち上げた東銀座の焼き鳥店〈ヨシモリ〉はミシュランガイドのビブグルマンに選定されるほど評判に。
2号店となる〈かめじま商店〉でも低温調理をほどこした「鶏の白レバー刺し」など、〈ヨシモリ〉で築いてきたネットワークならではの、希少部位を使ったメニューがいただける。
〈かめじま商店〉
ワインセラーのワインは抜栓料1人250円。席料300円で着席することも可能。
■東京都中央区日本橋茅場町1-12-11
■03-6661-7253
■16:00~22:00LO 日祝休
■22席(立ち飲み席は含まず)/禁煙
〈JET BAKER〉昼も夜も残業も。働く人を応援する「呑めるパン屋」さん。/新川
同じく昨年オープンした〈JET BAKER〉もビブグルマン選定のイタリアン〈ターブルドット〉の2号店。
コンセプトは「呑めるパン屋」さん。「ビールとパンの材料は同じ小麦。合わないはずがないんです」と主人・日暮勝秋さんは笑う。泡がまったくないJET注ぎ、泡いっぱいのミルコなど注ぎ方も5種。
行列ができるランチパスタには山盛りのサラダとパンが。食べきれないパンはテイクアウトもOK。「パンもサラダの味も毎日違います」という工夫とサービス精神で、昼も夜もカヤバレーで働く人々の元気を支えている。
〈JET BAKER〉
国産小麦100%の自家製高加水パンが自慢の「呑めるパン屋さん」。
■東京都中央区新川2-1-3
■03-6875-7084
■11:30~13:30LO、17:30~21:30LO、土17:00~21:00LO 日祝休
■20席/禁煙
Hanako特別編集『East Area of Tokyo Station Magazine』では、東京駅イーストエリアの楽しみ方を多数ご紹介しています!
(Hanako特別編集『East Area of Tokyo Station Magazine』掲載/photo : Keiko Ichihara text : Noriko Maniwa)
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