ビターな甘さに、彼も喜ぶかも。 コーヒースイーツはデートにぴったり。人気カフェのほろ苦い“大人スイーツ”4選
暑さで疲れた身体に沁み、ほろ苦さが夏にぴったりなひんやりコーヒースイーツ。そんなちょっぴり大人なスイーツを目指して人気店へ。今夏食べたいひんやりコーヒースイーツ4選をご紹介します。
1.〈mimet〉の「珈琲ミルク」/富ヶ谷
綿菓子のようにふわふわな食感のかき氷には、〈四代目徳次郎〉の天然氷を使用。
季節限定の「白桃ミルク」と、徳島の名店〈アアルトコーヒー〉の豆を使った「珈琲ミルク」は、そのすっきりとした後味から、大人から子どもまで幅広い客層に人気の一品。「かき氷好きだけでなく、常連客の満足度も高いです」と滝沢絵美子さん。かき氷を頼むとついてくる温かいほうじ茶は、カフェならではのうれしい気遣い。
〈mimet〉
古い一軒家をリノベーションした、カフェビストロ。
■東京都渋谷区富ヶ谷1-7-6
■03-5738-8241
■11:30~22:30(かき氷の提供は夏季14:00~18:00のみの限定) 月、第1・3火休
■37席/禁煙
(Hanako特別編集『Hanako sweets いつだってかき氷。』掲載/photo : Kayoko Aoki text : Kimiko Yamada)
2.〈ASAKO IWAYANAGI PLUS〉のエスプレッソのグラニテ/等々力
クールなモルタルの外観が一際目を引く〈アサコイワヤナギ プリュス〉。今注目を集める岩柳麻子氏が手がける〈パティスリィ アサコイワヤナギ〉のテイクアウト専門店として2018年10月にオープンした。
「日常」から「スペシャル」まで、さまざまなシーンで利用できるお店として、ビスキュイ、グラシエ、ショコラティエ、コンフィチュール、クレピエ、カフェの6つのカテゴリーを展開し、どれもハイクオリティを極めている。
人気メニューは、旬のフルーツをふんだんに使い、ジュレ、ブランマンジェなどを重ねた層がルックス◎の「アンポルテ」。ジェラートをいろいろなカタチで楽しんでほしいという思いから、こだわり抜いた素材と、高性能の機械を導入して作り上げ、アサコイワヤナギらしい、まるで宝石のように美しいパフェだ。
また、ドリンクもフードの一部と捉え、バリスタやソムリエがセレクトしたコーヒーや日本茶、アルコールが楽しめるのも魅力の一つ。新たなペアリングの発見があるかも。
珠玉のスイーツを気軽にテイクアウトして、夏の等々力渓谷を散策してみてはいかが?
〈ASAKO IWAYANAGI PLUS〉
■東京都世田谷区等々力4-4-5
■03-6809-8355
■10:00~19:00 月休
■9席/禁煙
(Hanakoシティガイド『ほっとする、二子玉川。』掲載/photo:Mina Soma text:Satoko Kanai)
3.〈Roasted COFFEE LABORATORY〉の「コーヒーソフト」/渋谷
ジェラートのようにさっぱりとしたコーヒーソフトはほろ苦。
〈Roasted COFFEE LABORATORY 東急東横店〉
■東京都渋谷区渋谷2-24-1 1F
■03-3477-4134
■7:30(土日祝8:00)~21:00 不定休
(Hanako1174号掲載/photo : Natsumi Kakuto, Kaori Ouchi illustration : Yu Tokumaru text : Kahoko Nishimura edit : Marie Takada)
4.〈Café de Lento〉のキャラメルプリンとコーヒーゼリーのパフェ/石川町
元町の商店街から一本入った静かな通り沿いに、外観が黒一色で統一された小さな店がある。店先には風情のあるウッドベンチが2つ。元町ならではのレンガ敷きの歩道とあいまって、その異国情緒を漂わせる佇まいに、ふとパリの裏道にでも迷い込んだような感覚になる。
この店こそ、高感度な人々から静かに、そして熱く支持される〈カフェ・ド・レント〉。店主の堀川学さんは、多くのファンを生み、惜しまれつつ閉店した下北沢の名店〈チクテカフェ〉の出身。10年にわたりこの人気店でスタッフとして働き、2012年の閉店を経て、約1年半後にここ元町に自身の店を開いた。
店内に入ると、外観から一転して白の世界。〝余計なものは置かない〞スッキリとしたインテリアは、〈チクテカフェ〉のDNAをほのかに感じさせる。一見シンプルでありながらも席に着いて気付くのは、隅々まで店主の意識が行き届いていること。
イギリスの老舗家具メーカー〈アーコール〉の使い込まれたチェアやフランス製の武骨なテーブル、今では手に入りづらい名窯の1960〜70年代のカップ&ソーサー。店主が集めた古くて美しいものたちに触れていると、自然と心がほころんでいく。
そしてもちろん、何よりの魅力は、デザートや料理、そしてコーヒーの〝端正〞なおいしさだ。どの皿もきちんとおいしくて、サラダ、デザート、コーヒーと、フルに楽しんでしまう。
「オープンした頃は、地元のマダムのお眼鏡にかなうか怖かったけれど(笑)、目も舌も肥えた人が多いので、丁寧に仕事をすれば分かってくださる。横浜には成熟した喫茶文化があると感じますね」
決して大きくはない店内で、お客が各々、自分の時間を楽しんでいるのは、店の誠実な姿勢から伝わる心地いい緊張感ゆえかも。山手の坂道に歩き疲れたら、ここでコーヒーを一杯。店名の「Lento」の通り、ゆっくりと穏やかな時間が流れるこの店の存在が、横浜の散策をもっと豊かなものにしてくれる。
(Hanako1163号掲載/photo : Ayumi Yamamoto text : Yoko Fujimori)