老舗甘味処の贅沢なフルーツ使いが自慢の一品など。 昔ながらのレトロかき氷に胸きゅん。【東京】地元で愛され続ける甘味処・パーラー3軒
残暑は、どこか懐かしい素朴なかき氷で、ノスタルジックな夏休みを満喫してみては?昔ながらのレトロなかき氷が楽しめる都内のパーラー・甘味処3軒をご紹介します。
1.〈パーラー江古田〉金時豆の煮汁で味わう素朴な甘みのかき氷。/江古田
パンの名店としても親しまれているパーラーのかき氷は、黒糖で煮た金時豆の「沖縄ぜんざい」。
オーナーの原田浩次さんが祖父から受け継いだかき氷機を微調整しながら、毎年作り続けている夏の定番だ。沖縄でかき氷といえば、この“ぜんざい”で、シロップではなく煮汁で味わう感覚が、普通のかき氷とひと味違う。サクッと軽い氷の食感とともに、厳選した金時豆の素朴な甘さがしみじみと優しい。
〈パーラー江古田〉
木のぬくもりを感じる古民家風の建物が目印。地元に愛され続けているパーラー。
■東京都練馬区栄町41-7
■03-6324-7127
■8:30~18:00 火休(祝の場合は営業、翌休)
■13席/禁煙
(Hanako特別編集『いつだってかき氷。』掲載/photo : Yasuhide Azuma text : Yoko Fujimori)
2.〈芋甚〉氷の下にシロップ、が昔ながらの東京流。/根津
歴史ある甘味処のかき氷は、凛とした姿が目にも涼やか。純氷を冷凍庫から出すタイミングやかき氷の刃の調整など、長年の経験で安定したかき氷の食感を守っている。かき氷は昭和初期からメニューに加わり、いまでは24種前後に。
「氷しるこ」は自家製のこしあんが上品。ほかにも「氷牛乳」はかくし味にレモンシロップが入ったアイスミルクのような昔懐かしい味。心がほっと癒される。
〈芋甚〉
2018年からメニューに仲間入りした黒蜜きなこは中に寒天が入った涼やかな一品。
■東京都文京区根津2-30-4
■03-3821-5530
■11:00~ 19:00(18:40LO) 月休
■18席/禁煙
(Hanako特別編集『いつだってかき氷。』掲載/photo : Yasuhide Azuma text : Aya Kurosawa)
3.〈甘いっ子〉果肉感たっぷりのキュンとする甘酸っぱさ。/西荻窪
見た目は決して派手ではないが、懐かしくもとびきり贅沢なのが、こちらのかき氷。毎年楽しみにしている常連客も多いという人気の秘密は、生のいちごをそのままつぶしてソースにしたり、あんずの実を丸ごと添えたりと、果物好きにはたまらない素材使いにある。たっぷりの果実をしゃりっと細かく削った氷と練乳が受け止めてマイルドな味わいに。
〈甘いっ子〉
濃厚な風味の抹茶も人気。+150円で白玉をトッピングすることもできる。
■東京都杉並区西荻南2-20-4
■03-3333-3023
■11:00~18:00 月休
■24席/禁煙
(Hanako特別編集『いつだってかき氷。』掲載/photo : Yasuhide Azuma text : Aya Kurosawa)