【豪徳寺】わざわざ行きたくなるおさんぽスポット|築100年以上の洋館、古書店など3選
小田急線豪徳寺駅と東急世田谷線山下駅が隣接。豪徳寺には奉納された招き猫が並び、今では人気観光スポットに。豪徳寺商店街と反対側には山下商店街が広がり、個性ある店が顔をそろえる。コンパクトな街ながら衣食住に事欠かない。
暮らしのそばの文化再発見。
新宿から小田急線各駅停車に乗って約15分。緑に包まれた広大な境内を持つ〈豪徳寺〉は、彦根藩主・井伊家の菩提寺であり、招き猫伝説の発祥の地として国内外に知られる。寺を目指す人々でにぎわう豪徳寺商店街を抜けて住宅街に入れば、水色が印象的なノスタルジックな洋館〈旧尾崎テオドラ邸〉が現れる。1888年築で2020年に取り壊し予定だったが、山下和美さんら漫画家の尽力によって保存され、当時の趣を残したまま生まれ変わった。今では新たな街の文化拠点となっている。
一方、山下商店街方面へ歩けば、食に特化したユニークな古書店〈皿書店〉がオープン。一般書店ではなかなか出会えないラインナップに心躍る。店主・関秀一郎さんは「商店街にはおばあちゃんも歩いていて、時間の流れがゆったりしている」と街の雰囲気を気に入っている様子。
合組茶葉専門店〈MYE blend tea atelier〉では、古くからお茶屋で培われてきた茶葉のブレンド技術「合組」を用い、日本全国から厳選した30種類以上の茶葉から好みの味わいを提案。代表の大澤一貴さんは「豪徳寺は下町のような雰囲気でとても心地いい」と語る。歴史を受け継ぐ建物と、店主の思いの詰まった新しい感性のお店が共存し、今の豪徳寺を形づくっている。
1. 「食」にまつわる本を集めた専門古書店。〈皿書店〉
2025年4月オープン。店主・関秀一郎さんが「食」をテーマに約1,500冊をそろえる。文学、エッセイ、国内外の食文化から図鑑にZINEまで幅広いセレクトで、今後さらに蔵書が増えていく予定とのこと。読書会なども企画し、本と人をつなげる場に。
住所:東京都世田谷区赤堤2-2-8
TEL:なし
営業時間:14:00(土日 13:00)~19:00
定休日:木休
2. ブレンドで楽しむ、新しい日本茶験。〈MYE blend tea atelier〉
創業160年超の「大佐和老舗」が手ごうぐみがける合組茶葉専門店。テイスティングして茶葉を選ぶ「YOUR BLEND」(3,780円)サービスで、自分だけの特別なお茶が完成。抽出温度や時間を記したラベルには名入れもでき、贈り物にも人気。
(ミーブレンドティーアトリエ)
住所:東京都世田谷区豪徳寺 1-45-8
TEL:03-6413-5018
営業時間:10:00~、18:00~(事前予約制) ※土曜営業のみ
3. 守り継がれた明治の洋館で優雅にティータイムを。〈旧尾崎テオドラ邸〉
館内にはギャラリーやショップ、喫茶室があり、専属パティシエによる展示作品をイメージした限定スイーツや要予約のアフタヌーンティーも人気。
住所:東京都世田谷区豪徳寺 2-30-16
TEL:03-6413-5413
営業時間:10:00~18:00
定休日:木休
席数:20席
※喫茶室は予約制、入館は事前チケット購入制、当日空きがあれば入館可
各スポットを紹介してくれた豪徳寺の案内人
静岡県出身。バッグメーカー、自転車メーカーを経て、2019年に株式会社ニエンテを創立。世田谷区の豪徳寺をベースとし、”価値の再構築”にまつわる活動をする傍ら、自転車・服・雑貨を扱う店舗を営んでいる。




















