【池袋から西武線各停で2駅】レジェンド漫画家たちの感性に触れられる東長崎のカルチャースポット3選
西武池袋線東長崎駅の北口には長崎十字会商店街、南口には長崎銀座商店街が広がり、地元の人たちに愛される昔ながらのお店が今も健在。南長崎エリアには、手塚治虫らマンガ家が若手時代を過ごした「トキワ荘」もあった。
感性に触れる、文化スポット。
小さな頃は隣町の椎名町で過ごし、のちに東長崎へ越してきた石川理恵さんは、地元で〈こころの本屋〉を開いた。「昔からある店の人たちが本当に優しくて。そうした存在がいてくれるからこそ、ヴォーンさんたちも来てくれて、今の東長崎の雰囲気がある。この物件も古いものと新しいものがちょうどいいバランスで、とても東長崎らしいなと」、今の街の様子をこう表現する。
もともとこのエリアには、画家や詩人、音楽家たちが集い、「池袋モンパルナス」と呼ばれた歴史がある。近くにはマンガ家たちが暮らしていたという「トキワ荘」もあり、多彩なバックボーンを持つ人々が集まる〈MIA MIA〉がこの地を選んだのも必然だったのかもしれない。
ある日〈MIA MIA〉を訪れると、愛媛県・大三島で〈NICE TOUCH BURGER〉を始めた松岡大介さんと、この店で運命的な出会いを果たしたパートナーの宮森のぞみさん2人の最後のシフトに立ち会えた。今夏、自身のお店をオープン予定という元店長・吉田さんも駆けつけ、得意のラテをふるまう。多彩な顔ぶれのお客さんもどんどん集まり、その中心にはヴォーンさんがいた。〈MIA MIA〉を基点に人が集まり、そしてまた広がっていく。そんな循環が、これからも街の風景を少しずつ変えていくのだろう。
1. アートを身近に感じるアイテムが見つかる週末限定ギャラリー。〈I AM TOKYO〉

3カ月に一度、一組のアーティストを特集し、ポップアップを開催。ヴォーンさんと理恵さんが選んだ、豪州の作家によるサステナブルなアイテムも並ぶ。
住所:東京都豊島区長崎4-27-8 壱番館101
TEL:なし
営業時間:営業時間は季節や展示により変動
定休日:月~金
Instagram:@iam_tokyo_official
2. 心がふっとほどける、そんな一冊を求めて。〈こころの本屋〉

編集者でライターの石川理恵さんが営む小さな書店。心理学を学んだ経験から「読むだけで心が軽くなる」本を選書。アパートの一室に並ぶタイトルや帯に心に響く言葉がきっと見つかるはず。少人数による「話す」「書く」のワークショップも開催。
住所:東京都豊島区長崎4-27-4 弐番館101
TEL:なし
営業時間・定休日:Instagramを確認
Instagram:@cocoro_no_honya
3. 南長崎に実際にあった伝説のアパートを再現。〈豊島区立トキワ荘マンガミュージアム〉
数々のマンガが生まれた聖地として知られる「トキワ荘」の文化を継承するため、2020年に開館。8月2日からは、特別企画展 手塚治虫「ガラスの地球を救え」(入館特典グッズ付き大人500円ほか)が開催。
豊島区立トキワ荘マンガミュージアム
住所:東京都豊島区南長崎3-9-22
TEL:03-6912-7706
営業時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)
定休日:月休(祝の場合は翌平日休)など
公式サイト:https://tokiwasomm.jp
※予約優先制
各スポットを紹介してくれた東長崎の案内人
オーストラリア・メルボルン出身。妻・アリソン理恵さんと〈MIA MIA〉を2020年オープン。コーヒーと街、そして人への愛にあふれる人。




















