【山口・長門湯本温泉】神仏習合の温泉街で、心身を整える旅を。
長門湯本温泉へは、山口宇部空港からレンタカーまたはバス(金~月のみ、1日2便)で約80分。JR新山口駅からはバス(1日4便)で約1時間。福岡市内からも高速バス(1日4便)があり約3時間。その他のアクセス方法、費用はWebで。yumotoonsen.com

「神授の湯」として伝えられる長門湯本温泉の〈恩湯(おんとう)〉。山口県北部の小さな温泉街にあり、県内で最も古い約600年の歴史を持つ。江戸時代に藩主もたびたび訪れたとされる名湯は、山あいを流れる清流に面し、「水」と「温泉」の2つの恩恵をたっぷりと享受できる場所。しかも、神道と仏教が交わって誕生したという稀有(けう)な伝説が息づく、日本有数のパワースポットだ。
その所以(ゆえん)は、近くにある大寧寺(たいねいじ)の三代目住職が、老翁(ろうおう)に姿を変えた住吉大明神と出会い、仏道修行の恩に報いるために温泉を授けられたという伝承にある。その〝恩〞を冠した〈恩湯〉は、神仏が共存し、結びつく、神仏習合の象徴。地元の人が心身を清めた後にお湯に手を合わせる姿にも、地域の暮らしに深く根づいた存在であることが伝わる。そして長い年月を重ねた今も泉源は大寧寺が守り、住吉大明神を奉る古社が高台から〈恩湯〉を見守るように立っている。

神仏と自然のありがたい恵みを受け取るなら、湯上がりにそっと手を合わせ、音信川沿いを歩いて大寧寺へも足を延ばそう。2020年に整備された温泉街には川床もあり、せせらぎに耳を澄まして過ごす時間も優雅。温泉と水、そして神仏の恵みがひとつ所にある街でのひとときが、幸せを導くきっかけに。
街の人々からも愛される、長門湯本温泉の立ち寄り湯〈恩湯〉。正面に神像が鎮座し、岩盤から流れるお湯を眺めながら湯船に浸かることができるのは全国でも珍しい。

今も街の湯を守る、神仏えにしの寺院。〈大寧寺〉

応永17(1410)年、室町時代に開創された曹洞宗の寺院。長門国一宮(下関)の住吉大明神が、三代目住職の定庵(じょうあん)禅師から説教を聞いたお礼に温泉を授けたとされる〈恩湯〉ゆかりの地。境内には、修行中に座禅を組んだといわれる「安禅石」が残されているほか、奥の院の開山堂に歴代の住職とともに住吉大明神が祀られている。本堂は江戸時代に再建されたもの。春は桜、秋は紅葉の名所として多くの人が訪れる。
住所:山口県長門市深川湯本1074-1
TEL:0837-25-3469
参拝時間:自由参拝
HP:www.taineiji.jp
江戸時代に再建した本堂は山口県指定有形文化財。西の京・山口を築いた大名・大内氏の終焉の地でもある。開山堂は非公開。
恵み豊かな湯に浸かり、そっと祈りを捧げる。〈恩湯〉


神像を祀った岩盤から、豊富に流れ出すお湯を眺めることができる〈恩湯〉。湯船の下からは、空気に触れないままの新鮮なお湯が滔々(とうとう)と湧き出している。約1メートルと深めのお湯に肩までゆっくりと浸かれば、肌もつるつるに。湯上がりには感謝を込めて手を合わせて。下関の住吉神社の印が受けられる〈恩湯〉限定の御朱印紙は、大寧寺を訪れて、神仏で完成させる全国的にも珍しい一枚。開運の旅の記念に。
住所:山口県長門市深川湯本2265
TEL:0837-25-4100
営業時間:10:00~22:00
定休日:不定休
入浴料:990円
HP:www.onto.jp
のんびりできる湯上がり処も。源泉掛け流し、アルカリ性単純温泉。
〈恩湯〉に入り放題!? 滞在しながら地元と触れ合えるホテル。〈SOIL Nagatoyumoto〉


街の中心部というロケーションを活かし、あえて館内に温泉施設を作らず、滞在中は〈恩湯〉に好きなだけ入浴できるというコンセプトがうれしいホテル。美しい温泉街を一望する絶景サウナと行き来すれば、自然と心身がほどけていく。
また、地域の自然や文化に触れるアクティビティも充実。大寧寺の歴史ガイドツアーや、深川萩の窯元訪問、醤油蔵見学、SUPなどを通して地元の人たちと触れ合いながら、子どもも大人も一緒に豊かな学びを得ることができる。
住所:山口県長門市深川湯本2257
TEL:0837-25-3333
宿泊料金:2名1室1泊23,900円~(〈恩湯〉入浴、サウナ含む)
長門湯本温泉のマストスポット1.〈焼鳥 さくら食堂〉

女性1人でも入りやすい、地産食材を味わう焼鳥店。
地産の「長州どり」を炭火でジューシーに。昼は定食、夜は居酒屋形式で、地元の新鮮な食材が味わえる。写真は「さくらごはん」(1,300円)。
住所:山口県長門市深川湯本1272-6
TEL:0837-25-3660
営業時間:11:00~14:30、17:00~22:00
定休日:木休
席数:カウンター6席ほかテーブルあり
長門湯本温泉のマストスポット2. 〈365+1 BEER〉

地元民からも愛される、長門湯本産のできたてビール。
地元の人の365日に、そして旅人の特別な一日にも寄り添うクラフトビールの醸造所。併設のタップルームでは地元の特産品を使用したビールも。旧〈恩湯〉の看板を目印に。
住所:山口県長門市深川湯本1247-2
営業時間:15:00(土13:00)~18:30LO(Instagramを確認)
長門湯本温泉のマストスポット3. 〈cafe&pottery 音〉

自家製ケーキやコーヒーを萩焼の器で味わう。
長門の深川萩(ふかわはぎ)の器を楽しみながら、ゆっくりくつろげるカフェ&ギャラリー。音信川沿いにせり出したテラスは特等席。店内で手作りするケーキやコーヒーを萩焼の器でどうぞ。
住所:山口県長門市深川湯本1261-12
TEL:0837-25-4004
営業時間:10:00~16:00
定休日:水木休
席数:16席
長門湯本温泉のマストスポット4. 〈蒲田商店〉

職人の手仕事が光る、台所道具や掃除用品。
2025年11月に兵庫県姫路市から移転。鍋やたわし、ほうきなどの生活道具を扱う長門にはなかった荒物屋。店内奥にギャラリーもあり、その時々で作家ものの器などを紹介している。
住所:山口県長門市深川湯本1260-1
TEL:070-2356-5102
営業時間:12:00~17:00
定休日:火~木休


















