マリオで知られる任天堂の旧本社社屋がホテル〈丸幅樓〉へ
マリオで知られる任天堂の旧本社社屋がホテル〈丸幅樓〉へ
TRAVEL 2025.09.24
日本の歴史文化を守り継ぐ街、京都の精神は最新の宿泊施設でも。あの名建築を舞台にしたホテルや旅館。未来に遺したい空間で、スペシャルな京都ステイを。かつて、あの任天堂の旧本社社屋だった〈丸幅樓〉を紹介します。
photo_Kiyoshi Nishioka text_Shiho Yoshida
タイル装飾にもときめく、七条のランドマーク。〈丸幅樓〉

京町家が連なる七条の鍵屋町。4階建ての威風堂々とした躯体は、離れた場所からも目を引く。
安藤忠雄が設計監修した新築棟と既存棟、新旧のデザインが織りなすホテルとして新たな歴史を刻むことになった古い洋館。前身は昭和初期、創業の地である五条楽園からもほど近いこの地に建てられた〈任天堂〉の旧本社社屋だ。

鰻の寝床に連なる事務棟、住宅棟、倉庫棟からなる建物は、同社が世界的ゲームメーカーに成長するよりもずっと前、花札やトランプを製造していた時代のもの。色鮮やかなタイルやアール・デコ様式の意匠が随所に施された館内は、ぶらり歩くだけで、まるで時間旅行をしているような気分になる。ライブラリーに併設のバーは利用無料で“おこもり”にぴったり。今なお色褪せることのない建築美を、心ゆくまで。
information
丸幅樓
住所:京都府京都市下京区正面通加茂川西入ル鍵屋町342
TEL:075-353-3355
室数:全18室
料金:1泊2名1室60,000円〜(朝食・軽食・ドリンク料金含む)
今秋にレストランのリニューアルを控える。専用のバレルサウナを屋外テラスに備えたスイートルームも新登場。




















