京都には、きっとまだまだ“奥”がある。

京都には、きっとまだまだ“奥”がある。
『Hanako』10月号特集「京都の奥ゆき。」編集後記
京都には、きっとまだまだ“奥”がある。
TRAVEL 2025.09.01
2025年8月28日発売 Hanako特集「京都の奥ゆき。」を担当した編集者が自由に記す、編集後記です。
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奥へ奥へと進むたび、ワクワクする出会いがある街・京都。いつもより一歩深く街を知って巡ってみれば、想像以上に奥深いカルチャー体験が待っているはず! …そんな思いで制作した特集「京都の奥ゆき。」。

私自身、京都のお隣・奈良県出身ということもあって、京都のことは、詳しいとまではいかないけれど、でもギリギリ“半歩”くらいは知っているつもりでいました。でも…。取材を通して出会ったカルチャーは、初めて知るものばかり。

例えば…。

京都の八坂神社で、祇園祭中に配られる粽

今回、取材期間は7月。ちょうど祇園祭のタイミングだったのですが、祇園祭といえば、お祭りの間だけ授与される厄除けのお守り「粽(ちまき)」。山鉾の各町内で授与されているらしく、これがどうしても欲しくて、街じゅうを探し歩いたのですが、なかなか出会えない…。

そんな中、京都の方に教えていただいたのが、実は八坂神社でも粽が授与されていて、しかも笹の葉で作られた通常のものとは別に、粽の絵を描いた木札バージョンがあるとのこと…! 取材合間に大急ぎで八坂神社に駆けつけて、無事に手に入れたのでした。上写真の木札バージョン、めちゃくちゃ可愛くないですか?

編集部の入り口に設置して、しっかりと厄除けをしていただいてます。

ヒオウギという植物で、祇園祭の時に飾る特別なお花=祭花

また祇園祭の期間中、あちこちで見かけたこのお花(上写真)。ヒオウギという植物で、祇園祭の時に飾る特別なお花=祭花だとか。厄除けの意味合いがあり、玄関などに飾ることで悪い気を払ってくれるそう。

老舗はもちろん、カジュアルな喫茶店の店先などにも置かれていて、この祭花のカルチャーが広い世代に浸透しているんだなと感じました。ん〜〜〜奥深い。

人が少ない京都の八坂の塔に続く石畳の道

あと、こんな「知らなかった!」もありましたよ。八坂の塔に続く石畳の道、最近は外国人観光客に特に人気の場所で、昼間はもうびっくりするくらい大混雑! 人混みをなんとか掻き分けて、塔の写真を撮るしかない状況。…なのですが、上写真は夜明け直後、午前5時くらい。まさかの独り占め状態(思わずダブルピースしてしまうくらい)! 夜明けちょっと前からスタンバイしていれば、独り占めの確率が上がります。

上写真は特集の始めのページにも登場しているので(ダブルピースではなく後ろ姿ですが)チェックしてみてくださいね。

京都といえばの名酒場「赤垣屋」

こちらは飲兵衛な私の個人的な興味ですが、京都といえばの名酒場「赤垣屋」。17:00オープンなので、まだ少し明るいうちから飲み始められるのが最高! 老舗然とした味ある1階もいいのですが、実は畳敷きの2階があるって知ってましたか?

まるで親戚のお家に来たみたいな畳のお部屋で飲む時間も、また一興。これも、今回初めて知ったこと。

…などなど、昨年から2年連続で京都特集を担当している私でさえ、“半歩”どころか全然知らないことだらけ! 京都ってもう、奥ゆきしかないですね。皆さんもぜひ現地に出向いて、京都のいろんな“奥”に触れてみていただきたいです。もちろん片手にHanako京都特集を!

イノダコーヒーとハナコ編集部のコラボシールと崎陽軒とハナコ編集部のコラボシール

おまけ。

今回もノベルティーシールを作りましたよ〜! 前回私が担当した横浜特集では「崎陽軒」さんとのコラボでしたが、今回は、京都といえばの「イノダコーヒ」!

タマゴサンド、クリームソーダ、プリンなど「イノダコーヒ」の人気メニューや、本店の外観などをシール化した激かわシールは、なくなり次第、非売品のレアもの。今回は京都をはじめ、関西一円の一部書店でプレゼント実施中です。ぜひなくなる前にゲットして。

※プレゼント実施書店は下記ページをチェック!

https://hanako.tokyo/book/484050/

担当編集
乾純子
Hanako編集部

いぬい・じゅんこ/本誌編集担当。暑さにめっぽう弱い私が、7月の京都(酷暑)での取材をなんとか乗り越えられたのは、取材終わりの酒場タイムで、パワーチャージできたから…かも。上写真の「赤垣屋」のほか、今回、京都の食文化「会館飲み」のページで取り上げた湯浅会館内の「STANDING OVATION」などで、夜な夜な水分補給しました。

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