パンダ天国、中国・成都ってどんなとこ?編集Iのモフモフ&シビカラ体験レポ【後編】
みなさん、お久しぶりです。Hanako編集部きってのアジア旅行好き(元バックパッカー)、編集Iでございます。前回の記事アップから、早くも1ヶ月以上が経ってしまいました。
前編では、「モフモフ&シビカラ体験レポ」のうち、「シビカラ」の部分にフォーカスしたのですが、「早くモフモフを…!」との声を多数頂戴いたしまして、満を持してレポ後編をお届けしたいと思います。
(取材協力/Trip.com)
まずは豆知識をひとつ。
成都はなぜパンダ天国なのか?
レポ本編をお届けする前に、2つだけ、みなさんに知っておいてほしい豆知識をお伝えさせてください(焦らしてごめんね)。まず、豆知識その1、中国・成都ってそもそもどんなとこ?
成都は、中国・四川省にある都市。「ジャイアントパンダ」の故郷、そして四川料理といえばの「麻婆豆腐」発祥の地! パンダといえば記憶に新しいのが、今年2025年6月末に、和歌山「アドベンチャーワールド」のジャイアントパンダ4頭が、中国に帰還したあのニュース。ちなみに、国内に残る最後の2頭(東京「上野動物園」の双子パンダ)も、来年2026年2月に返還期限を迎えるそうで、ということは、日本国内にパンダがゼロになる!という事態が、もうすぐ訪れてしまうかも…!
そんなパンダたちが帰還した先が、ここ成都にある「ジャイアントパンダ繁殖研究基地」。成都市内には約4カ所の研究基地があり、なんと合計200頭以上(!)のパンダが暮らしているそう。もちろんその数、世界最多。
中には動物園のように気軽に見学できる施設もあって、日本とは打って変わって、行列も制限時間もほぼナシ。あっちにもこっちにもパンダパンダパンダ……という、天国状態を味わうことができるのです。こりゃ、モフモフファン必訪の街でしょ?

海外旅行の“新ライフハック”。
アプリを手に入れて、いざ出発。
続きまして、豆知識、その2。快適な成都旅行のための豆知識…というか、もはやライフハックとも言える、インストール絶対推奨!なアプリのご紹介をさせてください。
すでに海外旅行上級者の方はご存知だと思いますが、オンライン旅行会社「Trip.com」。航空券やホテル、体験イベントまでをリーズナブルに予約できるし、予約をすればするほどポイントが貯まるし、困った時には24時間・年中無休で日本語対応してくれるしと、それはもう大助かりなのですが、意外と知られていないのが「Trip.Best」の存在。
この記事を読んでくださっている方は、ここで一度、「Trip.com」のアプリをスマホにインストールしていただき、アプリ画面を見ながらお付き合いいただければと思います(記事前編を読んでくださったみなさんは、当然もうインストール済ですよ、ね?)

上は、私自身のアプリのトップ画面なのですが、私はTrip.comヘビーユーザーなので、すでにポイント(Trip Coins)が992ポイントも貯まっています(右上の黄色のTマークがポイント)。100ポイント=US$1換算で、今後の予約に使えますよ。やったね!
で! トップ画面中段・やや右側あたりに「Trip.Best ランキング」の文字が見えますでしょうか? そちらをタップすると、次のような画面に移ります。

「Trip.Best」ページの左上に「成都」と表示されておりますが、もちろん世界中、どこの都市に変えることも可能です。ランキングは主に「ホテル」「観光スポット」「ナイトライフ」「レストラン」に分かれており、さらに例えば「レストラン」の中で、「人気店」「現地の味」「ご当地の軽食」「高級」「眺めが良い」といった具合に細分化されているのが秀逸!
ちなみにこちらのランキングは、1億件以上のレビューなどを分析し、毎月都市ごとに更新されているようで、リアルタイムの生の声が反映された“生きた”ランキング。
…ということで、今回の私の成都旅行は、このランキングに全幅の信頼を寄せ、各部門のランキング1位だけを巡ってみたらどうなるか…!? という、ちょっとした実験を兼ねたものでもあるのです。
レポ前編では、
「ご当地軽食No.1」=甘食記で、シビカラの洗礼を受けて汗だく。 の巻
「絶景ホテルNo.1」と対岸エリアで、豪華⇔ローカルの二面性を楽しむ!? の巻
「現地の味No.1」で麻婆豆腐と対面! の巻
の3本立てでお届けしましたが、いよいよここからは、「観光スポット」部門ぶっちぎりのNo.1、あの場所をご紹介したいと思います!
口コミ9万件の圧倒的No.1!
ジャイアントパンダ繁殖研究基地へ。
そんなこんなで、今回も前置きがガッツリ長くなりましたが、「Trip.Best」で「成都→観光スポット」をチェックしてみましょう。
すると…「観光スポット」の中の各カテゴリー、「おすすめ観光スポット」「ファミリー向け」「アクティビティ」、いずれの部門もNo.1はもちろんここ、「成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地」!

「繁殖研究基地」なるネーミングゆえ、アクセスしづらいツウな山奥にあるのでは…という不安がよぎりますが、そこはご安心を。地下鉄やバスなど公共交通を乗り継いで行くこともできますし、市内の観光地から直通のシャトルバスまで!
タクシーを利用する場合は、成都の主要空港・双流国際空港からだと約1時間、お値段だいたい100元(約2,000円)、市内からなら約30分、お値段だいたい40元(約800円)と、これだけでも「あれ?意外と行きやすい?」ということにお気づきいただけるハズ。
なお、入場チケットは現地でも購入できるけれど、売り切れの場合があるので(中国では1日の入場者数を制限していることがあるので)、Trip.comから事前予約が絶対おすすめ。
パンダの王国にお邪魔した気分!?
研究基地の内部へレッツ潜入!

ということで、到着しました、「成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地」! 動物園観光気分でやってきた私だけど、わりと真面目なエントランスの雰囲気に「研究基地み」をひしひしと感じます。浮ついてなくて、逆にいいやん!

敷地面積は200ヘクタール以上で、東京ドーム50個分くらいとか。敷地内には有料の電動カートも運行しているけれど、やっぱりここは歩いて巡るのが醍醐味。緑豊かな山の中にあるので、ハイキング気分で進めますよ。
パンダたちは主に「渓谷エリア」「森林エリア」「ヴィラエリア(屋内)」の3つのゾーンに暮らしており、その他、パビリオンやレストランが入る「レセプションホールエリア」もあるみたい。私は西門から入ったので、目の前にすぐ「渓谷エリア」が。どれどれ、パンダは、いるかいな…?

「渓谷エリア」は、眼下に広がる渓谷のあちこちにいるパンダたちを、スロープ状に繋がる道から、「見下ろして観察」するような構造。道を歩いていると、右にも左にもパンダ渓谷がどんどん開けていくので、人混みで全然パンダが見えない!なんてことが一切ないのがうれしい!

パンダの活動時間は、主に午前中。よちよち歩いたり、遊んだり、ごはんを食べたりして午前中を過ごしたら、午後からは爆睡タイム(なんて羨ましい生活…)。だから、動いているパンダを見たい場合は、午前中の訪問がマスト。でもまぁ午前中でも、上写真のように爆睡しているぐうたらパンダもいるけれど…。

そしてさすが中国! パンダ1頭あたりに与えられたスペースがたっぷり! 自然に近い環境の中で、パンダたちがのびのびと暮らす様子を、我々人間がお邪魔して覗き見させてもらっているような、そんな雰囲気です。動物園とはまた違った面白さ。


パンダたちのあまりのかわいさに歓声を挙げてしまいそうになるのですが、そこはグッと我慢。なぜならここは、パンダが主役の場。私たちはあくまで「お邪魔」させてもらっているのだから…。

「森林エリア」は、「渓谷エリア」と打って変わって、眼下ではなく、目の高さでパンダたちを見られますよ。こちらの方が、距離はグッと近く感じます。


しつこくジャレる子パンダと、だるそうながらも、ちゃんと相手をしてあげるママパンダの攻防。たまに下にズドンと落下してみせて(わざとなの?)、ママの注意を引く子パンダのアザとかわいさ…! まじまじと観察しているうちに、パンダ沼にどんどんハマっていく自分に気づいてしまった…。このかわいさ、無敵!


センター内では、和歌山「アドベンチャーワールド」からの帰還組に再会することもできますよ。上写真は(足だけだけど)雄浜(ゆうひん)。2001年に「アドベンチャーワールド」で生まれて、2004年に中国へ。15頭以上の子供をもうけたビッグダディも、今年で24歳(人間で言うと75歳くらい)。幸せなぐうたら余生を送っているようでした。
…と、いうことは、運が良ければ、今年「アドベンチャーワールド」から帰還したパンダたちにも会えるかもしれませんね!
ぬいぐるみ爆買い沼へ一直線。
お土産コーナーに注意せよ!
すっかりパンダにメロメロになった頃に、絶対出会ってはいけないコーナーに足を踏み入れてしまいました。ずばり「レセプションホールエリア」の、お土産コーナー!
普段、キャラクターものや、ファンシーなもの、ましてやぬいぐるみに至っては、どちらかというと「苦手」な私。成都上陸時は、絶対買うもんか!と心に決めていたのですが、すっかりパンダのアザとさにヤられ、脳内がバグり気味だったようで…。

やばい! もうなんか全部がめちゃくちゃかわいく見えてしまう…! 正気に戻るんだ、自分! ということで(?)、すっかり爆買いモードの私が気になった商品3選を、ここで発表させていただきます。



上写真の、お花を抱えたパンダ(のぬいぐるみ)に注目! こちらのパンダだけ、フォルムがちょっと、ずんぐりむっくりだと思いません? 実はこのパンダ、最近中国で大人気となっている「和花(ホーファー)」というコ。首が短く、体がずんぐりで、座っている姿はまるで三角おにぎり。さらに木登りが苦手で、動きがどんくさいという、アザとさNo.1な超新星!(実際の姿が気になる方は、ネットで「和花 パンダ」と検索してみて。きっと一目でトリコになるから!)
そんな、今中国で一番人気の「和花」も、この研究基地で暮らしています。ただし、このパンダに限っては、数時間待っても数分しか見られない…という、日本並みの事態が起きているそう(もちろん私も見れなかった)。なのでせめて、和花バージョンのぬいぐるみはゲットしたいですよねー! …と、まんまと両手にぬいぐるみを抱えて、研究基地を後にした私。こんなつもりじゃなかったんだよ…。
あのかわいさが忘れられなくて…夏。
もう1つの研究基地で、おかわりパンダ!
研究基地を去っても、パンダのことが頭の中でぐるぐる(恋?)。そうだ、成都には、全部で4カ所くらいの研究基地があるって聞いた。観光客に一番有名なのは、さっき訪れた「ジャイアントパンダ繁殖研究基地」だけれど、ほかの基地にも行ってみたい! と突然思い立った私。

成都郊外の「都江堰(とこうえん)」という場所にあるらしい「熊猫楽園(パンダバレー)」(名前がいいね)。口コミには「パンダに大接近できて満足」なる記載も。せっかく成都にいるんだから、パンダのおかわりもアリでしょ!と、翌日さっそく訪れてみました。

昨日訪れた「ジャイアントパンダ繁殖研究基地」より、明らかに牧歌的な場所にあって、外国人の姿はまばら。いかにも中国!という感じのエントランスにもそそられます。

パンダが暮らすエリアとの仕切りは、人の胸あたりの高さの石垣。けっこう低い!(本気を出したらパンダが逃亡できそう)


パンダエリアをぐるりと囲む感じで道が設けられているので、パンダの背後に回り込むこともできますよ。私が個人的にクギヅケになったのが、パンダの後ろ姿! まるで着ぐるみみたい! 食べ物を頬張るたびに、小さな耳がピコピコ動いてたまらんのです。

「猫は液体」と言いますが、パンダも液体かもしれない。寝ながら爆食するパンダ、かなり平べったくなっておりました。
おかわりパンダで、満腹満足。2日間で一生分(?)のパンダを享受して、モフモフ欲が存分に満たされた私。研究基地は2か所とも「あっちにもこっちにもパンダパンダパンダ」状態で、最後にはもう、パンダにうっすら飽き始めるという究極の事態に(レッサーパンダに至っては、ほとんど誰も見ていなかった…笑)。あぁなんて贅沢! ビバ本場! これよ、これ。これでこそ、成都まで来た甲斐があったってもんだ!
皆さん、成都シビカラ&モフモフ旅はいかがでしたでしょうか? 日本ではもはや激レアなパンダたちを、文字通り飽きるほど堪能できる幸せ。しかも、~絶品シビカラグルメを添えて~。なお、昨年2024年末より中国への観光は、30日以内のビザが免除となっていますよ(日本の一般旅券保持者の場合)。つまり、グッとハードルが下がった今こそ行きどき! Trip.comをぜひお供に、この秋の旅先にいかがでしょうか?
おまけ。鉄道に揺られ2時間。
世界遺産の秘境に寄り道。
シビカラともモフモフとも全然関係ないですが、成都まで来たので、同じ四川省にあり、以前からずっと個人的に憧れていた世界遺産「九寨溝(きゅうさいこう)」にも立ち寄ってみました。何を隠そう、世界遺産好きでもあるのです、私。せっかくなので、その模様をダイジェストで。


標高は、富士山の五合目くらい。高山病防止のために、ゆっくり体を鳴らすのが吉。ここからさらに車で山道を2時間ほど走ったところに、目指す「九寨溝自然保護区」があります。寄り道のつもりが、すっかり冒険レベルの道程!

原生林が生い茂る峡谷に、大小100以上の湖や滝が点在する「九寨溝自然保護区」(もちろん「Trip.Best」の九寨溝観光スポット部門1位)。見どころはこの湖の色! エメラルドグリーンから、ブルー、神秘的なパープルまで、季節や天候によって様々に移り変わるそうで、本当に不思議~。



これにて編集Iの成都&四川旅、完! 「Trip.Best」の各部門のランキング1位だけを巡ってみたらどうなるか?in四川…の実験は、「最高すぎて小躍りする」という結果となりました。
さて、それではまた1か月後(たぶん)、新たな旅レポでお会いしましょう! 前編・後編にわたり、長々とお付き合いをありがとうございました!















