本当に泊まれるの? 前橋のアートに囲まれたおしゃれなホテル2選
1. 建築とアートはもちろん、こもりたくなる充実のホテル。〈白井屋ホテル〉

世界からアートラヴァーが訪れる前橋のアート拠点が〈白井屋ホテル〉だ。大胆に再生された建物は建築家の藤本壮介によるもので、大通りに面した建物のファサードにローレンス・ウィナーの作品、建物内部を貫く巨大なインスタレーションはレアンドロ・エルリッヒ、群馬に拠点を持ちながら国際的に活躍する鬼頭健吾や小野田賢三など、著名な作家の作品を隅々に置く。客室内には異なる作家の作品が飾られ、宿泊者だけが独り占めできるのも贅沢。一日を通して、アートに満ちた空間で特別な時間を楽しめる。
アートとデザインを独り占めできる特別な部屋。

アーティストやデザイナーのコンセプチャルな客室のほか、宿泊をしないと鑑賞できない作品も多数。2025年4月には隣接するビルにミナ ペルホネンが監修した2つのレジデンス型客室が誕生。

ここではデザイナーの皆川明による石版画が見られる。
充実のラウンジでアートを楽しむ。

宿泊者は無料で17時から23時までアートラウンジを利用可能。

ドリンク、軽食、焼菓子を楽しめるほか、21時から群馬の郷土料理「おきりこみ」も登場し、《ライティング・パイプ》の色が変わる。
歴史ある建物を継承しながら、大胆に再生。

2階以上は宿泊者のみに開放。かつてのホテルの骨組みを残し、床や壁の多くを撤去した大胆な空間に驚く。縦横無尽に巡る階段を昇降しながら、各所にある作品を堪能できる。
住所:群馬県前橋市本町2-2-15
TEL:027-231-4618
客室数:全28室
宿泊料金:1泊1名34,200円~
江戸時代創業の旅館を前身に、街の歴史と寄り添ってきた老舗ホテル。2008年に中心部の衰退とともに廃業したが、1978年築の建物を改装し、建築やアートの力で国内外からゲストを迎え地域活性化に寄与する。
2. いつでもアートを楽しめる、ギャラリースペース。〈まえばしガレリア〉

前橋の中心部は9つの商店街からなるが、その最も中心に位置する新たなアートスポットが〈まえばしガレリア〉だ。かつては映画館、その後は市民に開かれた広場であった。建築家の平田晃久が手がけた建物の1階には日本を代表するギャラリーが拠点を設けており、巨大なガラス張りで高い吹き抜けをもつ広々とした空間で展示が行われる。外からも十分に作品が鑑賞できる仕組みに加え、スペースの1つを4つのギャラリーが共同運営するスタイルもユニーク。ギャラリーの上で宿泊できる体験もほかにない魅力だ。
街に開かれた現代アートの空間。
小山登美夫ギャラリー、マキ ギャラリー、リン アート アソシエーション、アート・オフィス・シオバラが運営するユニークな空間と、タカ・イシイギャラリーの2区画が並ぶ。
アートを感じながら滞在する旅の拠点。


2階から4階は26戸の分譲住宅だが、うち9戸を民泊で貸し出す。セミダブル、ダブルのベッドを用意する客室から、二段ベッド2台で4人まで宿泊できる部屋も。いずれもバルコニーがあり、キッチンの設備も充実しているので長期滞在も可能だ。
光と風が抜ける広場は散策の休息にぴったり。

建築家の平田晃久が手がけた空間は、一本の樹木の下に人々が集うような場所を意図された。広場のような中庭は光と風が抜ける心地よい場に。奥にはフランス料理店〈セパージュ〉が。
住所:群馬県前橋市千代田町5-9-1
営業時間:11:00~19:00
定休日:月火祝休
客室数:全5室
宿泊料金:1泊1名16,000円~
HP:https://www.towndevelop.jp/
2023年5月に誕生した複合型のアートスポット施設。低層階にギャラリーやレストラン、高層階に住宅がある。繁華街の中心にあり、ガラス張りの空間は常に街へと開かれている。




















