新鮮な海の幸や南高梅、サイクリングで世界遺産も。〈グランドメルキュール和歌山みなべリゾート&スパ〉に泊まる、和歌山みなべ〜口熊野 (くちくまの) 1泊2日旅。
熊野古道や世界遺産も近い、和歌山・みなべ町にステイ。


〈グランドメルキュール和歌山みなべリゾート&スパ〉が立つ、和歌山県日高郡みなべ町は、和歌山県の中央部に位置する。ダイナミックなスケールの海、山、川に囲まれた自然豊かな地。黒潮の影響を受けた温暖な気候で日照時間が長く、特産品である梅の栽培に適しているそう。町を移動していると、至るところで6月に収穫を終えた梅畑を目にすることができる。また、町内には自然崇拝の聖地・熊野へと続く巡礼道で、唯一海沿いの熊野古道が通っているほか、世界遺産である熊野三山や高野山へも好アクセス。悠久の歴史を間近に感じながら気軽に散策を楽しむことが可能だ。
1日目 まずは腹ごしらえ。近海で獲れた絶品海鮮ランチ。


飛行機や特急くろしおで和歌山に到着したら、新鮮な魚が評判のランチへ。国道42号線沿いにある、食堂併設の鮮魚店では、毎朝、水揚げした鮮度抜群の地物の魚を中心に、近隣エリアから届く鮮魚が自慢だ。熟練のスタッフが慣れた手つきで魚をさばき、次々に店頭に並べていく。夏場はカツオ、秋冬はイセエビやクエといった高級魚も扱う。
食堂のメニューの中で一番人気は、日替わり5種類の鮮魚を美しく盛りつけた「海鮮丼」。さっぱりと上品なヒラメ、締まった身に程よく脂がのったシマアジなど、獲れたておろしたてだからこそのおいしさを味わえる。店内の生け簀から魚を選んでお造りにしてもらったり、冷蔵ケースに並ぶ刺し身を購入したりして、食堂で味わうこともできる。
住所:和歌山県日高郡みなべ町堺551
TEL:0739-72-4466
営業時間:販売コーナー9:00~17:30、食堂10:00~16:30
定休日:不定休
〈紀州梅干館〉で自分好みの梅酒作り体験。

日本一の梅の産地であり、最高級品質の南高梅の発祥地として全国的に知られるみなべ町。「南高梅」とは、大きな粒で実がやわらかく、皮が薄いことが特徴のブランド梅のこと。梅干しをはじめ、梅酒、梅ジャム、梅ジュースなどの加工品を製造販売しているのが、ここ〈紀州梅干館〉だ。看板商品の梅干しは、塩分濃度や一緒に漬け込むはちみつやしそ漬けなど、20種前後がラインナップ。ほぼ全てを試食することが可能で、梅干し工場の見学もできる。梅のふるさとならではの体験をするなら、梅酒作りにトライしてみてはいかが? 持ち帰ってから1カ月後の完成を楽しみに。梅干し、梅ジュース作り体験もあり。
住所:和歌山県日高郡みなべ町山内1339
TEL:0739-72-2151
営業時間:8:30~17:00(梅酒作り体験10:30~、14:30~、所要時間は約30分、前日までに要予約)
定休日:1月1日(ほかにメンテナンス休業あり)
ホテルにチェックインしたら、ラウンジでいっぷく。


ラウンジ
〈グランドメルキュール和歌山みなべリゾート&スパ〉に到着して、まず圧倒されるのが目に飛び込んでくる雄大な景色。エントランスを抜けてラウンジの先に広がるのは、青々ときらめく太平洋と、水平線を隔てて上へ上へとどこまでも広がる空だ。
天井高があり自然光が差し込むラウンジは、宿泊客にとってまさにリラックススペース。宿泊、夕食、朝食、温泉、アクティビティにいたるまでオールインクルーシブで提供する〈グランドメルキュール和歌山みなべリゾート&スパ〉では、ラウンジに並ぶアルコールやスナックもフリーフローで楽しめる。
7:00〜10:00はコーヒーを提供。15:00〜17:00の樂遇/EVENING SOCIALでは漬け込み酒やソフトドリンクを。17:00〜22::00の鳥渡/NIGHT CAPではアルコール類が充実する。(ラインナップは時期によって変更あり)
夕暮れタイムは足湯につかりながら。

ホテル敷地内の一角、海に面して設置された足湯では気軽にプチ温泉気分を味わえる。自家源泉の「紀州みなべ千里浜温泉」を用いたかけ流しの湯は、ゆっくりと浸かっていられる低めの温度。夕涼みをしながら、暮れゆく夕日に色を染める海と空を眺め、のんびりくつろいで過ごすのがいい。
夕食も朝食も、うれしいオールインクルーシブ。


ディナービュッフェ
彩り豊かに並ぶ料理は約60種類。和、洋、中、エスニックと幅広く、目の前で仕上げてくれる料理も。和歌山ならではの食材を取り入れ、代々受け継がれてきた郷土料理を味わえるのも旅の醍醐味だ。例えば、特産品である南高梅と炊いたイワシの香梅煮、高野豆腐と熊野牛すじの炊き合わせ、鮪と釜揚げしらすのちらし寿司など。ビールやワイン、和歌山の日本酒などをフリーフローで楽しめるのはもちろん、その場でクリームを絞って仕上げるシュークリームといった食後のデザートも充実する。


ブレックファーストビュッフェ
朝食も夕食と同様、和洋さまざまな料理をビュッフェスタイルで。炊き立てご飯のお供のマストアイテムは、みなべ町が誇る名産品の梅干し。ほかにも、醤油の発祥地である湯浅町の醤油で仕上げた梅肉じゃが、田辺市の水産加工店〈秋山商店〉の秋刀魚みりん干しなど、この地ならではの味わいに頬がゆるむ。パン党ならば、発酵バターを使って焼き上げたクロワッサンにご当地梅ジャムを合わせてみてはいかが?
自慢の温泉露天風呂やお部屋で日々の疲れを癒して。



大浴場
自家源泉の「紀州みなべ千里浜温泉」をひいた温泉露天風呂は、夜と朝、どちらも欲張って入ることをおすすめしたい。夜は月明かりの下で1日の疲れを癒し、翌朝は清々しい朝の光を浴びながらゆっくりと体を目覚めさせるのがいい。ナトリウム塩化物泉の湯は、湯冷めしにくくぽかぽかと体の芯から温まる。紀州特産の備長炭を使ったほんのりと黒い色をした「黒湯」もあわせて楽しんで。利用時間は6:00~10:00(最終入場9:30)、15:00~24:00(最終入場23:30)。
客室
全てのゲストルームの窓からの眺めは美しいみなべの海。白、青、ベージュのナチュラルカラーを基調にしたスーペリアツイン オーシャンビューの客室は、シンプルでいて落ち着いた雰囲気に包まれる。36平方メートルのゆとりある空間で、身も心もゆったりとくつろいで。
住所:和歌山県日高郡みなべ町大字山内字大目津泊り348
TEL:03-6627-4732(予約センター)、0739-72-5500(ご利用に関するお問い合わせ)
客室数:全324室
宿泊費:オールインクルーシブ 1泊26,500円〜(2名1室1名あたり、税・サ込)
※一部のドリンク、アクティビティなどは有料
※ランチの提供はなし
公式サイト:
https://grand-mercure-wakayamaminabe-resortandspa.jp/
2日目 チェックアウトしたら、サイクリングで世界遺産へ。

〈グランドメルキュール和歌山みなべリゾート&スパ〉があるのは、壮大なスケールの美しい海、緑豊かな山と川に囲まれた立地。熊野三山へと続く参詣道「熊野古道」のルートもすぐそばにある。自然に親しみながら歴史に触れられるのが、オリジナル体験プログラム「結びビト~瀬戸陽子さんと口熊野の絶景をEバイクで巡るサイクリング」だ。瀬戸さんのナビゲートでサイクリングツアーに出かけ、熊野古道にゆかりのある地の散策も欲張って楽しめる。また、電動アシスト付きのマウンテンバイク(Eバイク)を利用するため、安心して参加できることでも人気を集めている。
※世界遺産に指定されている熊野古道エリアは自転車走行ができません


サイクリングの途中で口熊野の3つの王子跡を巡るのも楽しみの一つ。そのうち八上王子と稲葉根王子の2つは2016年に世界遺産に追加登録された。解説を担当するのは「口熊野かみとんだガイドの会」のプロのスタッフ。熊野古道やそれぞれの王子跡の由来などを楽しく教えてくれる。


全長約20キロのコース内には、サイクリングだからこそ味わえる醍醐味も。並木道の緑のトンネルを通り抜けたり、川の流れに耳をすませながら並走したり。全身で風を感じながら自然の中を駆け抜ける爽快感は、街なかでは決して味わうことができない貴重な体験だ。
体験プログラムの最後は、かつて、熊野詣での際に富田川の聖水で身を清めたとされる「水垢離場(みずこりば)」へ。現在は足をつけて神聖な習わしを体験できる場所が川岸に設置されている。疲れと穢れをしばし取り除いたあとは、季節のお菓子をいただきながらブレイクタイムを。

旅の締めくくりは、和歌山のおいしいお土産探し!



旅のラストはお楽しみのお土産探しへ。サッカー競技場よりも大きなスペースの海鮮マーケット〈とれとれ市場南紀白浜〉は、名前の如く“とれとれ”の海産物が目白押し。地元をはじめ、全国の漁港直送だからこそのピカイチの鮮度と価格、豊富な種類にワクワクが止まらない!その場で解体したばかりの近海物の生マグロ、地元で揚がった季節の鮮魚は目移り必至。広い敷地内には、紀州の名産品や特産品を揃えるショップも軒を連ねる。帰りの車中や機内でまだまだ旅気分を味わうもよし、帰宅してから思い出に浸るもよし。温泉に浸かりおいしい食事を囲んで過ごす特別な時間が、またすぐに恋しくなるはず。
住所:和歌山県西牟婁郡白浜町堅田2521
TEL:0739-42-1010
営業時間:8:30~18:30(とれとれ横丁10:00~17:30頃LO)
定休日:無休
オールインクルーシブがうれしい! 全国各地のグランドメルキュール/メルキュール、おすすめの3施設を紹介。
1. エグゼクティブラウンジが今夏オープン。〈グランドメルキュール沖縄残波岬リゾート〉

沖縄本島の中部、最西端に位置する残波岬にある〈グランドメルキュール沖縄残波岬リゾート〉。日本有数の景勝地として名高く、サンセットの美しさは見るものを圧倒する力がある。2025年7月26日、エグゼクティブフロア宿泊客のみ利用できる「エグゼクティブラウンジ」がホテル最上階にオープン。思い出に刻まれる特別な時間をここで。
エグゼクティブフロア(10~12階)宿泊客限定のため、ゆったりとしたひと時が約束されたスペースだ。朝食、アフタヌーン、イブニング、ナイトキャップと、時間帯に合わせたサービスやメニューを揃える。
沖縄県内最大級の広さを誇る「オールデイプール」には4つのプールがあり、そのうちのひとつ「ゆくるプール」は18歳以上限定。プールにせり出したデイベッドや、プールサイドにソファ席を設えた大人のためのエリアだ。
住所:沖縄県中頭郡読谷村字宇座1575
TEL:03-6627-4738(予約センター)、098-958-5000(ご利用に関するお問い合わせ)
客室数:全465室
宿泊費:オールインクルーシブ 1泊29,500円〜(2名1室1名あたり、税・サ込)
※一部のドリンク、アクティビティなどは有料
※ランチの提供はございません
公式サイト:https://grand-mercure-okinawacapezanpa-resort.jp/
2. 地域ならではの料理は必食。〈グランドメルキュール浜名湖リゾート&スパ〉

浜名湖のほとりに静かにたたずむ〈グランドメルキュール浜名湖リゾート&スパ〉で楽しみなのは、地域ならではの食事メニューの数々。しらすや青海苔、焼津産の鮪など、名産品を使ったビュッフェメニューは夜も朝も心が躍る。
浜名湖と遠州灘を一望するホテルからの眺めと同様、地の物を生かした料理がこちらのホテルの真骨頂。鮪、しらすなどのほかに、浜松餃子や富士宮やきそばなど、おなじみのB級グルメも人気が高い。お腹を空かせて臨みたい。

今春、ホテル最上階にオープンした「エグゼクティブ レイクビューラウンジ」は、自然豊かな浜名湖の雄大な景色が主役。時間とともに刻々と変わりゆく湖の情景は見ていて飽きることがない。地元酒造の焼酎やウイスキー、「うなぎボーン」などのご当地おつまみも並ぶ。
住所:静岡県浜松市中央区雄踏町山崎4396-1
TEL:03-6627-4647(予約センター)、053-592-2222(ご利用に関するお問い合わせ)
客室数:全369室
宿泊費:オールインクルーシブ 1泊25,500 円~(2名1室1名あたり、税・サ込)
※一部のドリンク、アクティビティなどは有料
※ランチの提供はございません
公式サイト: https://grand-mercure-lakehamana-resortandspa.jp/
3. 子どもも大人も楽しめるアクティビティが自慢!〈メルキュール和歌山串本リゾート&スパ〉

本州最南端の串本町、国の天然記念物である奇岩群の「橋杭岩(はしぐいいわ)」と太平洋を見下ろす高台に立つ。抜群の眺望を誇る露天風呂で心ゆくまで湯浴みをして、自然と戯れてマリンアクティビティに夢中になる休日を過ごすならもってこい!


ホテルから車で5分ほどの距離にある、白砂のビーチがのびる橋杭海水浴場もおすすめ。波が穏やかで遠浅の地形を生かした、SUPやシーカヤックなどのマリンアクティビティを体験できる。大人も童心にかえって遊んで!
住所:和歌山県東牟婁郡串本町サンゴ台1184-10
TEL:03-6627-4730(予約センター)、0735-62-7771(ご利用に関するお問い合わせ)
客室数:全251室
宿泊費:オールインクルーシブ 1泊17,000円〜(2名1室1名あたり、税・サ込)
※一部のドリンク、アクティビティなどは有料
※ランチの提供はございません
公式サイト: https://mercure-wakayamakushimoto-resortandspa.jp/













