【韓国ソウル旅行】BTSも来店した喫茶店〈乙支茶房〉で小休憩はいかが?

【韓国ソウル旅行】BTSも来店した喫茶店〈乙支茶房〉で小休憩はいかが?
【韓国ソウル旅行】BTSも来店した喫茶店〈乙支茶房〉で小休憩はいかが?
TRAVEL 2025.03.20
日本と同じく、韓国でもだんだん少なくなっている古き良き喫茶店文化。年季を感じる深い色のインテリア、人懐っこい店主、温かいコーヒーや伝統茶……。今もまだその良さを残すとっておきのタバン(喫茶店)を訪ねてみました。
photo_Kiyoko Eto coordination_Shinhae Song(TANO International) text_Hanako

ひとやすみは다방 タバン(喫茶店)で。

ソウルの喫茶店〈乙支茶房〉 BTS
手前が「雙和茶」(W6,000)で奥が「梅茶」(W5,000)。ほかに五味子茶(オミチャ)などの伝統茶もあり、すべて自家製。「雙和茶」の黄身は半熟にしてひと口で食べるのがこの店の流儀。

「黄身は混ぜこむんじゃなくて少しずつお茶をかけて半熟にするの。やってあげるから口を開けて!」。名物メニュー「雙和茶(サンファ)」を頼むと店主のパク・オクブンさんが楽しそうに話しかけてきた。

乙支路の工具街の2階にある〈乙支茶房〉は、1985年創業。2年前に同じ建物内で引越しをしたが、インテリアはエアコンまで昔のまま。ここには、昔ながらのタバンならではの懐かしくて温かい空気が流れている。

「雙和茶」は創業当時から変わらない人気の品。白芍薬(びゃくしゃくやく)、桂皮、甘草、生姜、棗(なつめ)などの漢方を煮出し、松の実などのナッツ類を入れて作る韓国の伝統茶で、ここでは創業当時の40年前から自家製を提供している。体を温めるので「風邪をひいたとき、だるいときに飲むといいよ」とパクさんは話す。卵の黄身を最後に落とすのも伝統のレシピだ。今では雙和茶が飲めるタバンは珍しいという。

ソウルの喫茶店〈乙支茶房〉の店内 BTS
店内にはいたるところにBTSグッズが。日本のタレントもテレビのロケでよく訪ねてくるらしく、たくさんの写真が飾られていた。懐かしい雰囲気のインテリアも見どころ。

数年前にテレビ番組でBTSが訪ねて以来、BTSの聖地として有名になり、彼らが座った席に座りたい! と国内外から若者たちが来るように。「色々な国の人が来てくれるから、心地いい気分で、ソウルにいいイメージを持って帰ってほしい。観光大使みたいな気分(笑)」と笑うパクさんの接客は、ちょっぴりおせっかいで温かい韓国のオモニ(お母さん)そのものだ。

information
乙支茶房(ウルチダバン/을지다방)

住所:中区乙支路124-1 2F/2F, 124-1, Eulji-ro, Junggu
営業時間:6:00~21:00
定休日:無休

食事メニューはないが、「空きっ腹にもとてもいい」という雙和茶は、食べすぎた翌日の朝ごはん代わりにもぴったり。ほかに五味子茶や梅茶なども人気。

韓国旅行で役立つフレーズ

何か体が温まる飲み物をください。

뭔가 몸이 따뜻해지는 음료를 주세요.
(モンガ モミ タトゥテジヌン ウムニョルル ジュセヨ。)

卵の黄身が入ってる!

계란 노른자가 들어있어!
(ケラン ノルンジャガ ドゥロイッソ!)

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