【長野】湯田中渋温泉で泊まるべき宿と周辺スポット6選

【長野】湯田中渋温泉で泊まるべき宿と周辺スポット6選
【長野】湯田中渋温泉で泊まるべき宿と周辺スポット6選
TRAVEL 2025.01.31
長野駅から車で約1時間、湯田中渋温泉は1300年を超える歴史ある温泉地。9つある温泉はそれぞれ泉質が異なり、湯量も豊富。古(いにしえ)より湯治客が多く訪れてきた。そんな湯田中渋温泉郷の昼飲みから夜のハシゴ酒まで、最新スポットをタイムスケジュールとともにご案内します。
photo_Tetsuya Ito text & edit_Kana Umehara

12 : 00 長野電鉄の湯田中駅着。

12 : 30 〈やまブイブイ〉でワインとランチ。

湯田中温泉のやまブイブイ
冬野菜のトゥルト(パイ包み焼き、950円)と赤ワイン(グラス950円~)。田舎風パテやローストチキンを挟んだバゲットサンド(各950円)も美味。

湯田中に新登場、食堂感覚で味わう軽食フレンチ。

長野電鉄の湯田中駅から歩いてすぐの場所に2024年9月にオープンしたビストロ。気になる店名の「ブイブイ」とはフランス語で気軽な大衆食堂という意味だそう。営むのはパリから移住した黒田七生さんとジャン・パコーム・ドゥデューさん夫妻。パコームさんはフランスでシャルキュトリーを学び、国家資格も取得。店では自家製のパテやソーセージ、それをアレンジしたサンドイッチやお惣菜、パイやケーキなど甘いものまで、フランスの家庭の味を届ける。合わせるのはナチュールワインがおすすめだが、クラフトビールや日本酒なども揃え、ランチにもちょい飲みにもいい。自由なパリの空気が温泉街に新風を吹き込みそうだ。

information
やまブイブイ

住所:長野県下高井郡山ノ内町平穏2936-56
TEL:080-3242-3588
営業時間:17:00(土日10:00)~22:00
定休日:火水休
席数:17席

カウンター席のほか、立ち飲みも可。店奥には古書店スペースも。

13 : 30 〈YUDANAKA BREWERY COMPLEX U〉でクラフトビール片手に足湯を楽しむ。

湯田中温泉のUDANAKA BREWERY COMPLEX U

観光のハブになるブルワリーで自慢のクラフトビールを堪能。

湯田中温泉に新しい観光拠点をと2022年に誕生した複合施設。1階の〈YUDANAKA BREWERY〉では、湯田中メイドのアロマクラフトビールを開発した。イメージしたのは、温泉あとの一杯。湯上がりにゴクッと飲みたい、食事と合わせて…とシーンに合うビールを定番7種用意(季節ものも期間限定で登場)。信州の自然の恵みをイメージしたシリーズはインターナショナル・ビアカップで受賞するなどすでに高い評価を獲得している。施設にはビアカフェもあり、その場で試して気になるものをお土産にも。温泉宿が営むだけあり、2階には日帰り利用できる露天風呂とサウナ(予約制)、1階テラスには足湯も完備と思う存分のんびり過ごせる。

information
YUDANAKA BREWERYCOMPLEX U(ユダナカブルワリー コンプレックスユー)

住所:長野県下高井郡山ノ内町佐野2578-1
TEL:0269-33-4511
営業時間:10:00~18:00(17:00LO)
定休日:不定休
席数:52席

醸造タンクを眺めながらタップされたビールを。チョコレートスイーツ店や信州の名産を扱うショップも併設。

15 : 00 〈金具屋〉にチェックイン。

伝統建築の宿に泊まり、湯の街の歴史に触れる。

日本でもはや希少な木造4階建ての温泉旅館。客室のある「斉月楼」と「大広間」は国の登録有形文化財に認定されている。建築は昭和11年。「当時の6代目館主には先見の明があった。宮大工とともに湯治場だった渋温泉を観光地化すべく最高級の旅館を作ろうとしたんです」と、現在の9代目・西山和樹さん。高品質の木材を使うだけでなく、鳥居や水車の歯車など古材を柱や階段にあしらうなど遊び心ある細工が随所に残り、当時の粋を今に伝える。湯ももちろん格別だ。4つの自家源泉はすべて掛け流し。5つの貸し切り風呂と露天、大浴場の浪漫風呂と鎌倉風呂と、宿内だけで8カ所も。時を超え、客人をもてなしてきた湯に何度でも浸かりたい。

歴史の宿 金具屋のお風呂
4つの源泉は泉質もさまざま。昭和25年完成のステンドグラスに噴水を模した湯船が特徴の浪漫風呂は、中性低張性高温泉。黄色みがかった濁り湯でしっとりと肌に絡む。
information
歴史の宿 金具屋

住所:長野県下高井郡山ノ内町平穏2202
TEL:0269-33-3131
部屋数:全28室
宿泊費:1泊2名1室・1名26,400円~(2食付き)

宿泊客を対象に毎日夕方17:30から、金具屋文化財巡りも開催。

15:30 宿で〈外湯〉の鍵をもらい〈外湯〉巡りへ出発。

湯田中温泉の外湯めぐり

渋温泉では宿泊客は「一泊住民」として〈外湯〉(共同浴場)を無料で湯巡りできる。9つある湯は源泉や効能が異なり雰囲気もそれぞれ(写真は三番湯の綿わたの湯)。九番湯の渋大湯のみ宿泊者以外も有料で利用可能。利用時間は6:00~22:00(渋温泉旅館組合 0269-33-2921)

17 : 00 〈若葉屋〉でジェラート休憩。

湯田中温泉の若葉屋のジェラートとビール

土産物店が、足湯のあるカフェにリニューアル。湯巡りの合間に立ち寄ってコーヒーやアルコールで小休止を。人気のジェラートは地元農家のフルーツを使い、季節ごとに異なる味が登場。

information
若葉屋

住所:長野県下高井郡山ノ内町平穏2184
TEL:0269-33-3305
営業時間:9:00~21:00
定休日:水休
席数:22席

18:00 〈gonki〉でおまかせのコースを楽しむ。

湯田中温泉のgonki
コース前菜6種。アルザスの白ワイン(グラス900円~)と。温泉地らしい和食器を使うのも妙。

湯上がりの一杯は、気軽に楽しむ地産地消のコース料理と。

湯煙上がる渋温泉のメインストリート。その通りにあるフレンチが今、注目を集めている。店を営む岸田陽一さん、里佳子さんはフランス・アルザスで修業を積み、独立。「軽井沢で働いていたときに長野の食材の豊かさに惹かれて。それと山に囲まれた環境や気候がアルザスと似ていて、それもこの場所が気に入った理由」と陽一さん。シュークルートなどアルザスの郷土料理が基本にあるが、山菜や果物、ジビエなどこの地だから仕入れられる食材を吟味し、メニューに落とし込む。「お酒もワインに限らず地元の日本酒なども。フレンチだからと肩肘張らず、温泉街らしく湯上がりに訪れて食べて飲んで和気あいあいと過ごせる店にしていきたいです」

information
gonki(ゴンキ)

住所:長野県下高井郡山ノ内町平穏2267-3
TEL:0269-38-0246
営業時間:ランチ11:00~、ディナー18:00~
定休日:日月休
席数:20席

選べるセットランチは1,500円~。ディナーは単品またはおまかせコース(要予約)。

21:00 〈かどや スタンディングバー〉でハシゴ酒を満喫。

湯田中温泉のかどや スタンディングバー

旅館〈かどや〉が1階で営む立ち飲みバーは気軽さから飲み足りない宿泊客たちが集う場所。世界各地から来たゲストと乾杯を。〈金具屋〉の目の前なので酔った帰り道も安心。

information
かどや スタンディングバー

住所:長野県下高井郡山ノ内町平穏2201
TEL:0269-33-3221
営業時間:15:00~18:30、20:00~23:00
定休日:火水休
席数:10席

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