JR 九州「 D&S 列車の旅」 いそがない旅、やすらぎの旅。with ゆふ高原線
豊かな自然と地域の文化、そして食事を満喫しながら、いつもよりゆっくりとした時の流れに身を浸したいなら、列車の旅を選びたい。博多から由布院、別府へ。4月26日に運行を開始する「かんぱち・いちろく」は、九州のおいしいものが集まる地・博多と日本を代表する温泉地の由布院・別府間を運行する観光列車。通常約3時間で到着する道中を約5時間かけて、車窓から見える自然を楽しみながら、福岡・大分ならではの食材あふれる重箱に入れられた食事に舌鼓を打つ。この贅沢な時間を味わう列車体験の一部を、漫画家の鳥飼茜さんに描いてもらいました。(PR/JR九州)
美しい列車
雄大な山々と筑後川流域を巡る九州原風景の旅。
艶のある黒を基調としたデザイン。車体側面に「かんぱち・いちろく」が走る、ゆふ高原線の路線図(久留米駅〜大分駅)をモチーフにしたゴールドラインが配され、上下にはゆふ高原線の駅名によるエッジラインが描かれる。美しい車体にゆふ高原線沿線の景色が映り込むことで、列車を見る人も楽しめるデザインに。車内の窓は大きく、雄大な景色を目一杯楽しむことができます。
新しいスタイルの列車旅、特急「かんぱち・いちろく」。
JR九州の「D&S列車の旅」。D&S列車とは「デザイン&ストーリー列車」の略。九州各地の歴史や風土、文化が意匠やサービスに反映されたデザイン列車で、列車が走る各地域の世界観を車内にいるだけで体感できる。乗ることそのものが、忘れられない思い出となるD&S列車の旅。現在、九州各地で9の個性的な列車が走っていて、今回「かんぱち・いちろく」(博多↔別府)が新たに加わります。
特急かんぱち
運行日:月・水・土曜 1日1便
博多駅12:19発→田主丸駅(おもてなし駅)13:22着(約12分停車)→恵良駅(おもてなし駅)14:52着(約16分停車)→由布院駅15:41着→大分駅16:39着→別府駅16:59着
特急いちろく
運行日:火・金・日曜 1日1便
別府駅11:00発→大分駅11:22発→由布院駅12:27発→天ケ瀬駅(おもてなし駅)13:17着(約9分停車)→うきは駅(おもてなし駅)13:58着(約20分停車)→久留米駅14:57着→博多駅15:47着
※2024年3月現在の運行スケジュールです。
https://www.jrkyushu-kanpachiichiroku.jp/
INFORMATION
旅行代金(2〜6名参加の1名あたり)「かんぱち・いちろく」乗車(JR券片道)+食事、大人・畳個室23,000円、BOX&ソファ席18,000円。2名BOX席1名利用の場合は追加料金10,000円。
ゆったり贅沢な客室
地元素材を活かした心地よい空間。
一号車は、沿線の別府と大分がテーマ。大分産の杉を使用した大型テーブル、大分・別府の風景や竹細工をモチーフにしたのれんなどが配される車内。座り心地のいいソファは最大3名まで座ることができる。
三号車は、沿線の福岡と久留米がテーマ。福岡産の杉で作られるテーブルと福岡・久留米の風景や産業をモチーフにしたのれんが配される。靴を脱いでゆったり過ごせる畳床タイプの個室のほか、半個室型のBOX席もある。
景色と食を楽しむ「ラウンジ杉」
大きな窓でのどかな景色が楽しめる誰もが使えるラウンジ。
二号車の「ラウンジ杉」は、沿線の由布院と日田がテーマ。樹齢約250年で全長約7.88メートルの杉の一枚板を使用したカウンターテーブルと、日田の底霧をイメージした天井が、天領地であった日田の豊かな自然を表現している。ビュッフェでは沿線のおいしい飲みものや食べもの、列車オリジナルグッズなどが用意される。
旅を共にするお弁当
福岡と大分の〝おいしい〟を凝縮させたお重。
博多から由布院・別府へ。はたまた、別府・由布院から博多へ。そして何曜日に乗るべきか。大いに悩む理由は、福岡と大分の名店〈中洲 松〉(博多発・月曜日)、〈味 竹林〉(博多発・水曜日)、〈FUCHIGAMI〉(博多発・土曜日)、〈Tomo Clover〉(大分発・火曜日)、〈裏舌鼓〉(大分発・金曜日)、〈兎と亀〉(大分発・日曜日)が腕をふるうお重のラインナップのため。意中のメニューで乗車日を決める、というのもアリなのです。イラストは〈FUCHIGAMI〉(イタリアン)の「〜由布岳の季節の色合い × 博多の恵み〜かんぱち・いちろく特製お重」。
大きな車窓から楽しむ豊かな景色
田園風景を走り抜け、かけがえのない一瞬と出会う。
慈恩の滝
日田駅から由布院駅へ向かい、しばらく走ると右手に上段20m、下段10m、合わせて約30mの落差がある二段滝が。マイナスイオンがあふれているので、いつかの途中下車の旅の機会にぜひ訪れたい!
伐株山
名の由来は、大楠の木陰となって、陽が当たらず、農業などに困った住民が木を切り倒した後の切株であるという伝説から。パラグライダースポットとしても有名で、空飛ぶ姿を見ることもできる。
由布岳
『豊後国風土記』や『万葉集』にも登場し、古くから神の山と崇められる名峰。勇壮で美しい姿から「豊後富士」とも呼ばれる。山頂からの景色もよく、九重連峰や耶馬渓山地などまで望むことができる。
別府湾
『伊予国風土記』にも、少彦名命の命を救った温泉として登場する別府温泉。大分駅から別府駅へと向かう途中、窓から見えるのが別府湾越しの湯けむり立ち上る景色。がぜん旅情感が増してくる。
おもてなし駅
ショートステイで、土地の空気を楽しむ。
天ケ瀬駅
二段落としの「慈恩の滝」など6つの滝「天瀬六瀑」のある天瀬は、滝、そして温泉に、美しい川の風景など、豊かな水に恵まれた土地。この駅で足湯と手湯を。また、日田市のみなさんがおもてなしをしてくれます。
田主丸駅
イタズラ好き、でも人々から愛される河童伝説が残る田主丸は、1,000体を超える河童の像があるまさに河童タウン。駅舎ももちろん河童の形。この駅で、久留米市やカフェ〈KAPATERIA〉のみなさんが、おもてなしをしてくれます。
別府・由布院、体験したいベストスポット8選。
「かんぱち・いちろく」に乗車して気付いた、大分の文化、歴史、食、景色の魅力。日本有数の温泉地で、同じ刺激を楽しみたい人のためのデスティネーションをセレクト!
別府
「地獄めぐり」や、温泉の蒸気であたためた砂に埋まる「砂湯」など、さまざまな楽しみ方ができる温泉ワンダーランド。
【美術館】 SELECTBEPPU
別府にゆかりのある作家の作品がラインナップ。
築100年を超える長屋の1階はセレクトショップ。地元作家とのコラボで誕生した、日常使いできる竹カゴ「YUKAGO」や、別府の風景をモチーフにした「別府てぬぐい」など、ここでしか買えないオリジナル商品が並ぶ。2階は現代アーティスト、マイケル・リンの襖絵を展示。
住所:大分県別府市中央町9-34 TEL:0977-80-7226 定休日:火水休(祝は営業)
【眺望】 湯けむり展望台
鉄輪温泉の湯けむり、雄大な鶴見岳を一望。
日本有数の温泉の町・別府の湯けむりがもくもくと立ち上る景色は「21世紀に残したい日本の風景」(平成13年)で富士山に次いで全国第2位を獲得。また「日本夜景遺産」(平成22年)にも認定された絶景。
住所:大分県別府市鉄輪東8組(ロイヤルタウン大観山) 営業時間:8:00~21:00、湯けむりライトアップ:土・日・祝日(19:00~21:00)
【歴史】 油屋熊八
駅前で観光客を出迎える別府観光の父。
油屋熊八は、明治44年、この地に〈亀の井旅館〉を創業し、別府観光の発展に先鞭をつけた人物。昭和3年に亀の井自動車会社を設立、日本初の観光バスを開発し、“地獄めぐり”などのプランを作る。語り継がれる名言は「山は富士、海は瀬戸内、湯は別府」。その標柱を富士山に立て、全国に別府を宣伝したという。
住所:大分県別府市駅前12-13
【食】 冷麺
別府で古くから愛され続ける、町のソウルフード。
別府冷麺は昭和25年頃に満州から引きあげてきた料理人らが伝えたといわれるが、その味の特徴は各店さまざま。ラーメン屋、食堂などでも食べられ、地元の人もそれぞれに贔屓の店がある。初体験という人は、別府で最初に冷麺を提供した〈春香苑〉へ。
住所:大分県別府市南立石一区4-1 TEL:0977-24-3377 営業時間:11:00〜22:00(21:30LO) 休業日:不定休
由布院
雄大な自然に囲まれた由布院は、日本庭園や和風建築が立ち並ぶ、落ち着いた雰囲気。日本トップランクの人気温泉地。
【美術館】 COMICO ART MUSEUM YUFUIN
焼き杉で作られる美しい建築にアートが集結。
奈良美智「Your Dog」、杉本博司「海景」、草間彌生「Infinity-Nets」など日本を代表する現代アーティストの作品を所蔵。建築設計を隈研吾が手がけるなど、さまざまな分野のトップランナーが集結。
住所:大分県由布市湯布院町川上2995-1 営業時間:9:30〜17:00(最終入場16:00) 定休日:水休 入館料:一般1,700円など https://camy.oita.jp/
【眺望】 金鱗湖
美しい湖面は、見るだけで心を癒やすパワーが。
写真は、秋から冬にかけての早朝の幻想的な風景。温泉が混ざった湖の水と冷たい外気温の温度差によって、湖面にたちこめる朝霧、そこに差し込む朝日の光。湖の名前の由来は、儒学者の毛利空桑が、湖の魚の鱗が夕日に輝くのを見て「金鱗湖」と名付けたと伝えられている。
住所:大分県由布市湯布院町川上1561-1
【歴史】 大杵社
日々の忙しさに小休止、神聖な空気で深呼吸。
杉の木立の、凛とした空気の中に佇む境内。社殿左脇にある杉の木は、根元の周囲約14m、幹の高さ約35m。国の天然記念物にも指定されていて、樹齢1,000年以上といわれており、御神木として地元の人から崇められている。幹の裏側には畳3畳分ほどの空洞があり、中には神像が安置されている。
住所:大分県由布市湯布院町川南746-19
【食】 由布まぶし
大分の名物を、食べ方を変えて三度楽しむ。
由布院だからこそ食べられるものをと考案された由布まぶしはメニューが3つ。豊後牛を使った「豊後牛まぶし」(写真)、炭火で焼き上げた豊のシャモと大分県産ハーブ鶏がのる「地鶏まぶし」、九州産鰻を使用した「鰻まぶし」。
〈由布まぶし 心 金鱗湖本店〉住所:大分県由布市湯布院町川上1492-1 TEL:0977-85-7880 営業時間:10:30〜17:30 休業日:不定休