ずっといたくなる… 羽田のANA国際線第2ターミナル、ラウンジ体験 | 空港、大好き。#2
世界トップクラスの利用者数を誇る羽田空港。主に国内線が発着する空港という印象だったが、昨年7月から第2ターミナルで国際線の供用がスタート! しかも、国内線出発ロビーからエスカレーターを1つ上るだけで国際線出発ロビーに行けるというアクセスの良さ。今回は世界各国を飛びまわる空港好きのクリエイティブディレクター木本梨絵さんが第2ターミナル国際線を訪れるシリーズ、2回目はターミナル内のANA SUITE LOUNGEとANA LOUNGEを訪ねました。(PR/ANA)
楽しみが募る海外旅行。木本梨絵さんはフライト前の過ごし方にこだわりがあるという。
「現地の到着時間にもよりますが、機内でなるべく寝たいし、旅先では仕事のことは忘れて思い切り楽しみたいので、搭乗前はやり残した仕事を片付けたり、メールの返信をしたり。結構アクティブに過ごします」。
そんな木本さんとともに羽田空港第2ターミナルの国際線にある国内最大級のANAラウンジへ。まずは、ファーストクラス利用者やANAダイヤモンド会員が利用できる「ANA SUITE LOUNGE」を見学。ここは2階から4階の3フロア構成のゆったりとした空間に約360席を有する最上級者クラス向けのラウンジ。建築家の隈研吾さんが監修したというインテリアも気になるところ。
まるで高級旅館? 至れりつくせりのANA SUITE LOUNGE
「最上級者クラス向けのラウンジ」と聞くだけで思わずテンションが上がってしまう。アプローチには竹を使用した装飾があり、まるで高級旅館を訪れたような気分にさせてくれる。通路を進んだ先にはゆったりとした寛ぎスペースが待っている。
ANA SUITE LOUNGE
ANAをはじめスターアライアンス加盟航空会社運航便ファーストクラスの利用者のほか、ANA「ダイヤモンドサービス」メンバー、ANA Million Miler Program「Lounge Access Card」保有者が利用できるラウンジ。
和のモチーフが効いたリュクスな空間。
アプローチから想像以上の演出に興奮! そして、中に進むと広々とした空間に、ゆったりとしたソファから仕事も捗りそうな椅子まで、さまざまなスペースが用意されているのも印象的。また、簾をイメージしたパーティションや滝を思わせる装飾などところどころに日本を感じさせるエッセンスがちりばめられている。
「わかりやすく和柄を使ったり、畳を敷くといったことをせずに、さりげなく和を感じさせる空間に心地良さを感じました」
空港のラウンジは日本人だけでなく、海外の方の利用も多い場所。こうしたさりげない装飾に日本の美意識を感じられる。
ここには国内のANA国際線ラウンジ初となる対面式のバーカウンターがある。航空機の姿を間近に眺めながら、格別のバータイムを過ごせる場所だ。ぜひ飲んでみてほしいのがANAのブランドカラーを表現したオリジナルカクテル「インスピレーションシャンパンカクテル」。スプーンで混ぜて、底のゼリーをすくいながら飲んだり、食べたりと1杯で2度楽しめる。
「普段お酒はあまり飲まないのですが、フライト前は1杯飲んだ方がリラックスできます。バーはドリンクのバリエーションも多いので選ぶ楽しみがありますね。ここだけでしか飲めないカクテルはスペシャル感があります」
奥に進むと薄明かりが灯る空間が。ここはベッドやリクライニングチェアを設置したナッピングエリア。ベッドの周りはパーテーションで三方を囲っているので、人目を気にせずリラックスできる。
「ここでだったらしっかり寝れますね。深い眠りに落ちて、フライトに乗り過ごさないように注意しないと(笑)」 。半個室式の「プライベートエリア」ではテレビの視聴も可能。搭乗時間まで家にいるような気分でゆったり過ごせそう。また、軽食用のダイニングエリアも併設。ここではサラダやスイーツ、おにぎりやパンなどの軽食が味わえる。
パスタやハンバーガー、マカロニグラタンなど温かいメニューのほか、小腹を満たせるパンやおにぎり、サラダやデザートなど食べたい分だけ食べられるビュッフェコーナーも。そして、国際空港らしく、アレルギーフリーやハラル、ビーガンハンバーガーなどさまざまな人に合わせた食事も用意。メニューを見ていた木本さんは、思わず“牛丼”の文字に目を奪われていた。
「海外に行く前はなぜか牛丼が食べたくなるんですよね。日常では食べないのですが、空港では食べていいルールにしています(笑)。ANA SUITE LOUNGEの牛丼、絶対おいしいと思う。いつか食べたいなぁ」。
ライブキッチンで日本の食を堪能!
先ほどの4Fのラウンジエリアで十分小腹を満たせるが、なんと3Fには本格的なダイニングエリアがある。そして何を隠そう、ANA SUITE LOUNGEの中で注目ポイントの一つがこのLIVEキッチン。目の前でシェフが調理してくれるというご褒美付き。ここではぜひ、月ごとにかわる寿司セットをオーダーしたい。取材時(2月下旬)はホタテを含む5貫の握り寿司を提供。フライト前はこれぐらいのボリューム感がちょうどいい。そして、「ANA 清水総料理長監修 オリジナルビーフハンバーグ」も注目。子供向けのわんぱくメニューではなく、大人の洋食といった感じで、絶景とともにいただくとまた格別の味わいだ。(メニューは季節に応じて変わります)
フライト前に使いたい、快適なシャワールーム。
フライト前に身支度を整えたいという人も安心。2Fにはシャワーコーナーがある。全11室のシャワールームは予約制。もちろんタオルやアメニティは完備されているので、手ぶらでOK。
「長時間のフライト前や仕事を終えてそのまま空港に直行した時など、シャワーを利用できるのはうれしいですよね」
ホテルライクなパウダールームでシャワーを浴びた後、ゆったりと身支度を整えられる。
洗面化粧台にも電源がある。シャワー中もスマホの充電できちゃいます。
約900席を有する広大なANA LOUNGEも快適。
ANA LOUNGE
ANAをはじめスターアライアンス加盟航空会社運航便ファースト・ビジネス利用者、ANA「ダイヤモンド」「プラチナ」、「ANAスーパーフライヤーズ会員」、ANA運航便プレミアムエコノミークラスの利用者などが利用可能。
続いて向かったのはビジネスクラスなどの利用客とANAマイレージ上級会員向けの「ANA LOUNGE」。広々とした空間に約900席が用意されている。ホットミールやサラダ、パンやドリンクが味わえるダイニングエリアには、ANA LOUNGE名物のヌードルバーもあるので出発前に蕎麦やうどん、ラーメンなどの麺類が楽しめる。
ANA SUITE LOUNGEだけでなく、こちらのANA LOUNGEにもシャワールームが併設されており、また、パソコンを広げて集中して仕事ができるデスクやプリント複合機を用意したビジネスルームもある。
「しっかり集中できて仕事もはかどりそうです」
また、国際線ラウンジとしては初となるキッズルームもあるので、家族連れの旅行にもぴったりだ。
ANA LOUNGE 、ANA SUITE LOUNGEそれぞれを訪れた木本さんに感想を聞いてみた。
「どちらも上品で落ち着いた雰囲気が印象的でした。海外の空港ラウンジもきれいなところは多いですが、こちらは清潔感が行き届いていて、シャワールームやダイニングエリアも充実。空港に到着するまでくたくたになっても、ここでしっかり疲れを癒せそうです」。
さらに、さまざまな過ごし方ができる選択肢の多さにも惹かれたそう。
「読書にぴったりのゆったり1Pソファや旅仲間と話が弾むソファ席、食事がしやすいテーブル席、滑走路を眺められる窓側のカウンター席など、その日の気分や用途によって選べる。それってすごく居心地がいいですよね。また、ハラルやベジタリアン、ヴィーガンなどさまざまな人の嗜好に合わせたメニューも豊富。どんな人とも一緒に食事が楽しめるのがうれしいです」。
こだわりが詰まったANA SUITE LOUNGEとANA LOUNGE。この場所を利用するために奮発してファースト/ビジネスクラスを選んだり、もしくはANAマイレージ会員のステータスを上げるためにマイル修行をする人も多いとか。それも納得。快適に過ごせるラウンジは旅の目的にしたくなるほどの満足度の高さだ。
photo_Takahiro Idenoshita text_Mariko Uramoto