心も体も元気いっぱいになる“ぬちぐすい(=命薬)”の旅。 【前編】沖縄県・石垣島〈ANAインターコンチネンタル石垣リゾート〉で過ごす、生涯忘れない“島時間”。
海外へ思うままに旅ができなかった今年。その恋しい気持ちを“日本にいながら”解放できるのが、東京から直行便で約3時間、沖縄県八重山諸島のひとつ、石垣島にある〈ANAインターコンチネンタル石垣リゾート〉。2020年7月、広大な敷地内に新館3棟を開業し、国内屈指のラグジュアリーリゾートへと生まれ変わりました。今回は、魅力あふれる新棟と、既存棟の様子を併せてレポートします!
石垣島の豊かな自然と共存する、珠玉のリゾート空間。
石垣空港から車でおよそ20分。エメラルドグリーンの海と白い砂浜を望む地に、広大な敷地を持つリゾート空間〈ANAインターコンチネンタル石垣リゾート〉があります。今年7月、2009年に開業した2棟「オーシャンウィング」と「コーラルウィング」の敷地内に、新しく「ベイウィング」2棟と「クラブインターコンチネンタル」の1棟、計3棟が開業しました。
今回は、新しくできた「クラブインターコンチネンタル」に宿泊し、ホテルでのひとときを体験することに。一体どんな旅になるのか、ワクワクドキドキが止まりません!
ホテルに到着後、まずはチェックイン手続き。ロビーで待っていると、スタッフさんがウェルカムドリンクを持ってきてくれました。ちなみにドリンクの味は日替わりなんだそう。ドリンクを飲んでいると、次に運ばれてきたのはなんと“石鹸”!?これはホテルの「石鹸ソムリエ」がセレクトした、沖縄らしい素材から作られたソープバー。これを目の前でカットし、巾着に入れてアメニティとしてプレゼントしてくれます。ホテルに来た瞬間から、素敵なおもてなしに思わず感動…!
今回私が泊まった部屋は、「クラブインターコンチネンタル」にある全86室のうちの「デラックスルーム」。他にも、最上階の「スイートルーム」に「プレミアムルーム」、「プレミアムガーデンルーム」や「スーペリアルーム」など、滞在の目的に合わせて選べる部屋がそろっています。全ての部屋がインターコンチネンタルのブランドで最上級なので、より上質でハイクラスな旅が楽しめますよ。
テーブルには、お水とともに歓迎のお手紙も。おもてなしの心が伝わり、心が温かくなりました。
そして見てください、バルコニーからの眺め!どこまでも続く空と海、広大な緑。バルコニーにはテーブルやソファもあるので、波の音を聞きながら絶景を独り占めできます。取材時は11月後半でしたが、日差しが注ぐとまだまだ暑いので、束の間の夏気分も味わえました。「クラブインターコンチネンタル」にある全室がバルコニー付きオーシャンビューだそう。
冷蔵庫には、“沖縄といえばコレ!”の「オリオンビール」や各種ドリンクも完備(有料)。夜が楽しみになっちゃう~!
コーヒーセットやお茶セットも完備。このきれいなブルーの湯呑は、石垣島の伝統的な焼物「石垣焼」が使われています。
ちなみに、館内にはアート作品が複数あり、「石垣焼き」のオブジェも飾られています。吸い込まれるようなコバルトブルーが美しく、すっかり魅了されてしまいました。
シャンプーやヘアトリートメントなどのバスアメニティは、世界中のセレブ御用達の〈HARNN〉で統一。細かなところまで抜け目がありません。また、「クラブインターコンチネンタル」の宿泊は16時チェックアウトなので、帰り際まで慌てることなくのんびりとお部屋を満喫できます。
昼夜によって表情を変える「サンセットプール」。
今度は、外に出て敷地を歩いてみることにしましょう!「ベイウィング」の目の前に広がる「サンセットプール」は、新棟とともに新しく登場した広大なプール。水着を着て思い切り遊ぶのはもちろんのこと、椅子に座ってゆったりと過ごすのもよし。思い思いの時間を、プールサイドで過ごせるなんてまさにリゾート!
プールの中には、気温が低い日などでも遊べる温水プールもあります。中央にあるのは、国内のアーティストが手掛けたアート作品。敷地内にはこのように、ところどころにアートが散りばめられています。
ここは、屋根の下でソファに寝転びながらくつろげる「カバナ」。頬にあたる心地よい風を感じながら、家族や仲間とゴロゴロまったり過ごせそうですね。
朝は煌めく水面、夕方は夕日の色に染まり、夜は幻想的なライトアップ…と、時間とともに変化する景色も「サンセットプール」の魅力です。ぜひ一日中堪能してみてくださいね。
敷地内にあるのはプールだけではありません。既存棟「オーシャンウィング」にある「スパアガローザ」のスパを、開放感あふれるカバナで受けられる「スパアガローザ カバナ」もあります。スパはペアで同時に受けることもできるので、夫婦やカップルで旅の疲れを癒すのにぴったりです。
さらに「サンセットプール」から続いている小道を歩いていくと、ビーチへつながっているんです!ここは、道の途中にあるビーチレストランや更衣室、トイレ、シャワーを完備した「レジャーハウス」。海外のような雰囲気にテンションが上がります!
そしてこの道が、日本一の水質を誇る、マエサトビーチへと続く道。自然に囲まれた道は、夜になるとヤドカリなどのさまざまな生物が姿を現すそうなので探してみるのも楽しそう!
マエサトビーチは、波が穏やかなので小さなお子さんと一緒に楽しめるのが魅力です。3月末から11月末までの期間は、海上のトランポリンやシーソー、滑り台がある〈マエサトオーシャンパーク〉で遊ぶこともできます。宿泊者の方にはパラソルの無料貸出も行っているので、ビーチでのんびりチルタイム…というのも素敵ですね。
ちなみに敷地内には、ビーチへと続くもうひとつの“隠れルート”も存在しています。なんだか冒険感があふれていてワクワクしちゃいますね。訪れた際はぜひ見つけてみてください!
ビーチから戻り、再び中庭へ。プールの真ん中に堂々と見えるのは、「クラブインターコンチネンタル」と同時に開業した2棟の新棟「ベイウィング」のエントランス。表にぐるりと回ってみると…
こんな雰囲気。中央のレセプションエリアを中心に、東西に羽を広げるイメージで建てられています。
入り口からエントランスを眺めると、まるで一枚の絵のような美しいたたずまいです。「ベイウィング」に宿泊する方は、ここから旅がはじまります。
エントランスのテラスからは、先ほど見た「サンセットプール」が一望できます!「ここはほんとに日本?」と疑ってしまうほど、異国情緒あふれる景色が広がっています。
既存棟の「オーシャンウィング」にも行き来自由!
また、新棟に滞在している方でも、22周年を迎えた既存棟「オーシャンウィング」に自由に行き来ができます。せっかくだから、思う存分満喫しちゃいましょう!
「オーシャンウィング」の目の前に広がるのは、「サンライズプール」。ウォータースライダーやキッズプールが併設されていて、仲間同士や家族で思い切り遊べますね!
また、敷地内には石垣島で見られる星座「南十字星」から名づけられた〈Crudesur Chapel(クルデスール・チャペル)〉もあり、挙式やハネムーンで訪れる方も多いんだそうですよ。海を眺めながらの挙式は、一生の思い出に残りそう…!
さらに、せっかく外のプールで遊びたいのに天気が悪い…というときでも、室内プールが完備されているので気にせず思いのまま遊ぶことができるんです。季節や天気に左右されず年中プールで遊べるのはうれしい!
館内には、先ほどの「スパアガローザ カバナ」の本拠地となる〈スパアガローザ〉や、ジムエリアもあります。滞在中は、多数の施設を使いながら自分の思うままに過ごしてみてくださいね。
“ぬちぐすい”な料理に心満たされるレストラン。
次に、お待ちかねのレストラン&飲食スペースをご紹介します!まずは、「クラブインターコンチネンタル」の宿泊者だけが利用できる、プライベート感あふれる「クラブラウンジ」。ここでは、オープンしている6:00~22:00まで、それぞれの時間帯で朝食やアフタヌーンティー、イブニングカクテルが楽しめるんです。
6:00~10:30まで提供される朝食は、石垣島ならではの地元食材を使った「ぬちぐすい朝食」。語源は、母の愛情や人の優しさなど心の底から癒されるような食事や体験を示す石垣島の方言「ぬち(命)ぐすい(薬)」。とっても温かくて素敵な言葉ですね!
好みのメイン料理やサイドディッシュ、ドリンクを選び、焼きたてのパンやサラダ、フルーツなどはブッフェスタイルで味わえます。足りないものや食べたいものを追加で持ってきてくれるなど、ホテルスタッフさんの細やかなサービスもとても印象的でした!
また、「クラブラウンジ」の窓の外には、「クラブインターコンチネンタル」の宿泊者だけが利用できる専用プールも。どこまでも続くグリーンを望むインフィニティプールです。
太陽に照らされてキラキラと輝くタイルは、海の水面を表現したデザイン。7:00~日没まで利用できるので、朝日や夕日の時間帯で雰囲気が変わりそうですね。
そして、14:30~16:30まで味わえるのが、「オーシャンアフタヌーンティー」。その名の通り、スイーツや軽食には南国らしいモチーフがあしらわれているそうで……
あ、ウミガメだ!!どのスイーツも軽食も、食べていて楽しくなるようなポップなデザインです。これはお子さんも喜びそう。
最後は、17:30~19:30まで提供している「スターリーナイトイブニングカクテル」。「クラブインターコンチネンタル」が開業した七夕をテーマに作られたシグニチャーカクテル「石垣スターリーナイト」をはじめ、8種類のオリジナルカクテルと4種類のオリジナルモクテル(ノンアルコール)などの各種ドリンクを用意。全てのカクテルにストーリーがあり、ストーリーブックを読みながらカクテルを嗜むことができます。
しかも、「クラブインターコンチネンタル」では宿泊費に一部メニューをのぞき、食事代やドリンク代が含まれているので、心ゆくまで楽しめるんです。幸せとはこのことか…!
次にご紹介するのは、ベイウィング1階にある〈フィッシュ&ミート ビストロ SALTIDA(サルティーダ)〉。〈LAND KITCHEN(大地)〉、〈SEA KITCHEN(海)〉という2つのキッチンで、それぞれ肉料理と魚料理を調理します。
ここで提供されるのは、石垣島の「塩」にフォーカスし考案された、“海の幸”と“大地の恵”。肉料理には石垣島のブランド牛「石垣牛」や、「琉球長寿豚」、「山原チキン」など。魚料理には、地元ならではの高級魚「アカマチ」などが珠玉の一皿へと生まれ変わります。
写真は、料理をよりおいしく味わう調味料として、10種類の中から選べる塩。レストランのテーマである「塩」へのこだわりが強く感じられます。
このほか、レストランで使われている塩には、地元の塩工房〈石垣の塩〉から専売で仕入れた、ここでしか味わえない「にがり8年 珠塩(たまじお)」という希少な塩があります。工房の塩坪の中で8年も眠り続けた塩は、存在感がありながらも、素材のおいしさを引き立てる魔法の調味料です。一度味わったら、食卓にも取り入れたくなるはず。お土産としても販売されているので、ぜひゲットしてみてくださいね!
フィッシュ&ミート ビストロ〈SALTIDA(サルティーダ)〉
■ブレックファスト6:00~11:00(10:30LO)
ランチ12:00~15:00(14:30LO)
ディナー17:30~22:00(21:30LO)
カクテル17:30~24:00(23:30LO)
■214席(個室含むホール150席、テラス64席)
■禁煙
同じく〈SALTIDA(サルティーダ)〉と一緒にオープンしたのが、デリ&カフェ〈PALLETE(パレット)〉。ベイウィング2階の複合施設〈パレットテラスラウンジ〉内に位置しています。
ここでは、南国ならではの軽食やドリンクを販売。ショーケースに並ぶサンドイッチ(半分サイズを2つ)とサラダ(2種類)、ドリンクを選び、ピクニックセットとしてプールサイドや部屋など、お好きな場所で食べることができます。お天気がいい日は、〈パレット〉にあるテラス席で食べるのも気持ちがいいですよ!
また、〈パレット〉内にはここでしか出会えない島ならではの工芸品や「にがり8年 珠塩」などが並ぶショップも併設。旅の思い出に、お気に入りのお土産を手に入れてみてください。
また、食事は新棟だけではなく、既存棟の「オーシャンウィング」内のレストランも利用できます。「オーシャンウィング」には、日本料理や鉄板焼き、中華など、各ジャンルのレストランやバーが全部で7つあるので、その日の気分に合わせて選んでみてくださいね。
〈PALLETE(パレット)〉
■9:00~22:00(フード9:00~21:30、ジェラート10:00~21:30)
■67席(ラウンジ54席、テラス13席)
■禁煙
地元ならではの魅力的な施設も。
〈ANAインターコンチネンタル石垣リゾート〉には、まだまだ魅力的な施設がたくさんあります!
「オーシャンウィング」の2階には、なんと地元ラジオ『FMいしがき サンサンラジオ』の収録スタジオがあり、ラジオ収録の様子を間近で見ることができます。地元とのつながりも大切にする同ホテルならではの光景、一度は見てみたいですね。
そのお隣にあるのは、お土産ショップ〈みね屋〉。ここでは、石垣島の伝統工芸品「みんさ手織」を現代的にアレンジする〈みね屋工房〉の製品を中心に取り扱っています。海の青やビーチの朝焼けを表現した美しい手織り製品は、ここでしか手に入らないホテルオリジナル。思い出にぜひ持ち帰ってみては?