お手本は台湾と香港。 世界が注目する”漢方”ある生活。基本の「薬膳スープ」のレシピ

FOOD 2020.07.25

新型コロナウイルスと向き合う生活が続く日本だが、台湾は感染者ゼロを日以上続け、少しずつ以前の生活に戻ってきている。そんな台湾の政策と、漢方を取り入れる生活様式が注目されている。早速、台湾のカメラマンで薬膳に詳しいケイト・リンさんにスープを作っていただいた。「薬膳スープは栄養価も高いので、不調の時は飲むように心がけています。」今回は胃腸を整える、山芋とナツメ、クコの実の基礎的なスープをご紹介します。

【材料(鍋1杯分)】

ナツメ…約8個
クコの実…約10個
鶏もも肉(ぶつ切り)…1枚
料理酒…適量
山芋…約15cm
塩…適量
水…1l

【作り方】

基本の「薬膳スープ」のレシピ

1.クコの実とナツメを洗っておく。鍋にたっぷりの水を入れて沸騰させ、鶏もも肉を湯通しして、アク抜きする。ざるに上げ、鶏肉の粗熱がとれたら流水で洗う。

基本の「薬膳スープ」のレシピ

2.鍋に水1lを入れて火にかけ、沸騰したら鶏肉とナツメを入れる。ふたをして弱火で40分ほど煮込んだら、短冊切りにした山芋と塩、料理酒を加える。

基本の「薬膳スープ」のレシピ

3.さらに10分ほど煮込んだらクコの実を加え、2、3分煮て火を止める。鍋はホーローだと火の通りがいい。ナツメやクコの実は日本でも手に入りやすい漢方食材だ。

基礎的な薬膳スープの完成です。

基本の「薬膳スープ」のレシピ

ビタミンCと、鉄分、カルシウム、カリウム、マグネシウムなどのミネラルが豊富なナツメは、漢方医学では血の生成を促し、胃腸を整えるといわれる。薬膳スープの効果について、香港の中医師の周正峰先生は「香港での新型コロナの死亡者数の少なさは、薬膳スープなどの食習慣はもちろん、漢方薬も影響している」と話す。

(Hanako1186号掲載/photo:Kat Leung, styling:Makiko Iwasaki text:Kat Leung)

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