ぐるぐる考える、母になること。一年前と今を比較する子育て日記

2022年3月17日

娘が産まれて10日と少しが過ぎた
授乳と搾乳に追われる日々
1日のハイライトは何かと聞かれたら、授乳
授乳しかしてない、「しか」って言うと大したことしてないみたいに聞こえるけど、授乳は大ごとだ！大仕事だ！
腕の中でおっぱいを飲む娘の姿は愛おしくて尊くて
ああ、私がいないとこの子は育たないんだ
この子には私が必要なんだ、そして私にとっても言葉では言い表せないほど大切で失いたくない存在

お腹の中でずっと、臍の緒で繋がってたからね
私が今わからないことだらけで、てんやわんやなのもこの子にはわかってるんじゃないかと思ったりもする

娘を母に見てもらっている間、買い物に行った
いつも通る神社の前、桃が散って地面にたくさんの花びら
子どもの折り紙やクレヨンのピンクを「ももいろ」っていう訳、当たり前だけどなるほどね〜と腑に落ちた

2022年4月9日

変わらず授乳、授乳、授乳の日々
これは戦いだ！

出産という命懸けのイベントを迎えたけれど
産後の方が何倍も大変だ！出産の痛みも思い出せない
終わりの見えない授乳

背中スイッチって本当に存在するんだな、抱っこをやめるとグズる娘
そして、自分の心と体の変化に向き合う毎日
今まで感じたことのない幸せだったり、不安と孤独
まだまだ今の自分にはキャパオーバー、処理するのには時間のかかる感情たち

前とは違う自分の体、痛みもある
鏡の前に立って自分の体を見て落ち込む

母親ってやばい、スーパー人間だな
街ですれ違う先輩ママたちや、同じくらいの小さい赤ちゃんを抱えたママたち
敬礼したくなっちゃう、今日もお疲れ様です！私たちすごいですね、頑張ってますねって握手したい

変化と課題だらけ、自分も娘も
少し慣れてきたかな？と思っても、成長したらまた違う課題が生まれる

同じことを繰り返す日々だけど、同じ日は全くない
娘は少しずつ大きくなっている、わたしも少しずつママとして心を大きくしていく
ママとしての自分をしっかり迎え入れること、頑張らないといけないね

2022年6月19日

父の日
今まで以上に寂しく思っています
娘のこと見守っててね
もし父が生きていたら、娘のことや母になった私のことをどう思うのだろうか
出産頑張ったな！なんて褒めてくれたかな？
最近はほぼ毎日、娘を抱っこして海まで散歩に行く
波を待つ父の姿を見つけられそうな気がして

産後3ヶ月、仕事復帰の練習
焼き菓子のイベントを終えた、来週も開催予定
育児の息抜き、娘が寝ている間にレシピを見返したり
実家のオーブンを借りて試作をしたり、久々にバターと小麦粉にまみれる
甘いものを作る
自分で自分を喜ばせるためでもあるけれど
やっぱり誰かに食べてもらって、喜んでもらえるのが一番のやりがい
仕事復帰のことをもう考えてしまっている、いいのかな
育休という名の娘との貴重な時間を過ごしていて、ずっとそばにいて成長を見守りたいけど
やっぱり体を動かして働いていたい、手を動かしていたい

「母」になること、今までの自分とはまったく違う人格になる
今までの自分がなくなってしまうんじゃないかと思っていたけど、違う
「母」という一面が増えたんだな、自分に「母」という役が加わったんだ
まだまだ「母」な自分は不安定で、わからないことばかり
トライアンドエラーの繰り返し、それでいいんだな

2023年3月17日

仕事復帰
諦めかけていた保育園、まさかの空きが出て入園が決まる
保育園が始まるまでは、母に娘を預けて仕事に行く
1人で電車に乗っているのが不思議で、違和感を覚える

産まれてからずっとそばにいたのに、仕事だからと家から離れる
よくわからないけれど、大きな罪悪感で押しつぶされそう
一旦自分が母親であると言うことを置いて、仕事モードに入る
娘を迎えに行くんだ！と電車に乗る、疲れもある、申し訳なさもあって涙が溢れる

電車に揺られる1時間
自分の感情と向き合う時間
仕事と育児の両立、よく聞く言葉
母親が仕事復帰したら、育児と両立しなければならない！みたいな社会からのプレッシャー
これから寂しい思いをするんじゃないか？と不安に思いつつも、仕事もしっかりやりたい！どちらも手が抜けることじゃないんだよなあ
両立するには母親1人の力じゃどうにもできない、家族で一緒に両立していかなければいけないんだ

この今ある罪悪感もきっと悪いものじゃない
自分が母になったことで生まれたもの、大事にしないといけないな、という思考に行き着いた
清々しい気持ちで電車を降りる
小走りで娘を迎えに行く

2023年4月9日

保育園が始まって数日
仕事が始まって半月が過ぎた
「横着するな！」

仕事復帰してからずっと自分に言い続けていること
仕事、家事、育児！
持っている時間は今までと変わらないのに
やらなければいけないことで溢れてる日々
何か後回しにしたり、ショートカットしたくなってしまうこともあるけれど
ちゃんと、しっかり目の前のことを丁寧に、横着しちゃダメだ！
私の仕事、料理、焼き菓子を作ること
横着するといつも通りに焼き上がらなかったり、思ったように仕上がらなかったりしてしまう

過程をちゃんと見届けながらクリアしていくこと
娘に対しても同じ、そして諦めずに向き合うこと
一歳を迎えて自我がどんどんと強くなり、気分もコロコロ変わる
振り回されてしまうこともあるけど、しっかり向き合っていこう

2023年6月19日

仕事復帰して3ヶ月
娘も保育園に慣れてきたのか、バイバイと手を振ってくれる
毎日焼き菓子を作り続けている、バター！卵！砂糖！
新しい作業台で、何百回も作ってきたレシピと見つめ合う日々
ずっとこれで完璧！と思っていたレシピを少し変えてみた
ああでもないこうでもない〜を繰り返したけど、より美味しくなった

葛藤と孤独に押し潰れそうになることもあるけど、そういうときは娘を思う
母も子も、新しい環境の中で頑張っている、離れているけれど同志みたい
保育園にお迎えに行って、お家に帰ると
昨日できなかったことができるようになっている！
私がいないところでたくさんのことを吸収して、できることがどんどん増えている
ちっちゃい成長が毎日たくさんある、全てを見届けられているわけじゃないと思うと寂しい
保育園にいる姿、定点カメラでいつでも見れればいいのに（笑）

育児、家事、仕事に追われる生活、同じような毎日のように思えてしまうけど
昨日の娘と今日の娘はちょっと違って、ちょっとずつ子供から一人の人間になっている
大げさかもしれないけど、ちょっとずつ親離れをしている
手に負えない瞬間もたくさん、大変すぎて泣きたくなる時もたくさん
母に言われた「大変も成長もずっと続くわけじゃない、期間限定のこと」
姉と自分を育ててきた母の言葉は大きい、母は偉大だと痛感
私もいつか「母」の自分を偉大だと思えるように、しっかり向き合っていこう