第28回 チュートリアル福田充徳の「はじめてパパのなんでも〈新発見〉!」 【チュートリアル福田の育児エッセイ・28】福ちゃんが夜間断乳を失敗した衝撃の理由とは…?
2017年12月、待望の第一子となる男の子が誕生! 新米パパとして、まだまだわからないことだらけだと言う福田さんの育児日記です。子どもとの毎日の暮らしの中でみつけた発見や感動、ときにするどい(!?)ツッコミを赤裸々に語っていただきます!
僕が4日間であみだした夜間断乳のためのルーティーン。
今、息子はママにべったりです。いつも大変やなと思っていますが、なかでもシンドイやろなと思うのが夜中の授乳です。息子はおっぱい大好きで、長いときは1時間くらい、ずっとおっぱいを飲んでいる。いや、もはや飲んでいるというより、おっぱいをひたすら吸って安心したいんでしょうね。半分寝かけて、そろそろ離そうかな……とすると「はっ!」となって「まだ吸いたいねん!」とおっぱいにしがみついています。そうすると当然、奥さんも眠れないのでしんどいんですよね。
ある時、僕が早めの時間帯に帰れるスケジュールが4日間あったんです。で、これはチャンスや!と。僕と息子が同じタイミングで眠れるこの好機に夜間断乳に挑戦しようという話になりました。僕もこの4日間は酒を飲まん!と宣言して。僕と息子が寝室で一緒に寝て、奥さんは、ごめんやけどリビングで寝てもらった。大変やけど、みんなでこれを乗り越えるしかないですから。
覚悟を決めたはずでしたが、最初の日は「俺、何かしたか!?」と思うくらいの大号泣。めちゃくちゃ泣いておっぱいをなんでくれないんや! というのを訴えかけてきました。とりあえず僕がひたすら抱っこで寝かしつけをして。それを何度か繰り返して、ようやく深めに寝たかな? と、そーっとベッドに下ろそうとしたときに、ガチャってドア開いて「なんか、めっちゃ泣いてるけど大丈夫?」。奥さんのその声に反応してまた息子がまた「ぎゃー!」。……俺の30分の抱っこの努力を返してくれ……と思いましたが、ここで怒っても仕方ない。「いや、大丈夫やで」と笑顔で奥さんをリビングに帰しました。ここは辛抱が肝心です。
その1日目の反省をして思い出したのは、かかりつけの小児科の先生が言っていたアドバイス。おっぱいをダラダラと寝ながらあげているのがよくない、と。おっぱい飲むときはおっぱいの時間、寝るときは寝る時間とメリハリをつけたほうがいいと。それに倣って2日目は、夜中に「ぎゃー!」と泣いて起きた時に、電気をあえてつけて、オムツもしっかりかえて、マグで水も飲ませてあげて。「はい、これで終わり。よし、寝ようね」としてあげた。そうしたら、なんと朝まで起きなかったんです!
3日目も同じやり方で。そうしたら、抱っこもせずに横に添い寝して、おなかをぽんぽんとしてあげているだけできちんと寝て、大丈夫だった。「これはいけた気がする!」と自信を持った僕は、4日目には奥さんも一緒にベッドで寝てみることにチャレンジ。1回、夜中に起きたけど、あせる奥さんに僕は「大丈夫、ルーティーンあるから!」と、電気をつけて、また同じ方法で息子を寝かせて乗り切った。よし、もうこれは夜間断乳成功や! と、僕は達成感でいっぱい。その翌日は泊まりの仕事で大阪へ。次の日、帰ってきて「昨晩、どうやった?」と奥さんに聞いたら……なんと、「めっちゃぐずるから、おっぱいあげちゃった!」って! これは、ちょっと待て、となりました。俺の4日の努力はなんやってん! せっかっく息子が寝てくれるルーティーンもできたはずだったのに……。結局、息子はまたおっぱいに戻って、今もがんがん飲んでいます。とほほ……。