第39回 チュートリアル福田充徳の「はじめてパパのなんでも〈新発見〉!」 【チュートリアル福田の育児エッセイ・39】子連れで「深イイ話」の収録へ。徳井に息子が号泣!?
2017年12月、待望の第一子となる男の子が誕生! 新米パパとして、まだまだわからないことだらけだと言う福田さんの育児日記です。子どもとの毎日の暮らしの中でみつけた発見や感動、ときにするどい(!?)ツッコミを赤裸々に語っていただきます!
奥さんも仕事、僕も仕事。それなのに息子が急な発熱!
我が家は、僕の実家も奥さんの実家も関西。頼れるおじいちゃん、おばあちゃんというのが近くにいません。そんな共働き家族にありがちな、もっとも困る局面がつい先日、訪れました。その日は、奥さんが仕事、僕も仕事。それなのに息子が急に発熱! 保育園には預けられません……。
どうしたものかと悩んだあげく、僕の楽屋に連れて行く決意をしました。その日は、日テレの「人生が変わる1分間の深イイ話」の収録日。スタジオへ連れていきましたが、楽屋にいるのは、徳井とお子さんのいない40代の女性スタイリスト、そして、20代の男性マネージャーの車谷。全員、子どもとほぼ接触ゼロのメンツ。徳井も気を使ってくれて「こんにちは〜」とか話かけてくれるものの、息子はいつもと違う緊張感を感じ取ってか、僕にしがみつき泣く寸前……。
それでも、収録の準備はしないといけないわけで、車谷に「泣き叫んでもええから、危ないことだけしないように息子をみといて!」とお願いして、お気に入りのおもちゃを手渡し、メイク室へ向かいました。楽屋の扉を閉じた瞬間に「ぎゃー!」と息子の叫び声。戻ろうかな…、と一瞬思いましたが、きりがないしこれはもう仕方ないと心を鬼にしてメイク室へ。
メイク室はまあまあ離れたところにあるんですけど、そこにも息子の泣き声が響いてきて。今田(耕司)さんに「誰か子ども連れてきてんのか!?」と言われ「すみません、僕のとこです」と。「めちゃくちゃ泣いてるけど大丈夫か?」と心配されてしまいました。息子は、僕が抱っこすれば落ち着くのですが、これから収録です。およそ2時間は、楽屋で待っていてもらわなくてはいけません。困ったもんやな……と思っていたら、楽屋挨拶にギャル曽根がきてくれた。不思議なもので、息子は曽根にはニコニコと手を振るんです。なんか子どもがいる母親って、不思議な感覚でわかるもんなんですね。
曽根のおかげで少し気分が落ち着いた息子をまたマネージャー車谷に託し、僕は収録へ。2時間の収録、いや〜気が気じゃなかった! 収録終了後、まだ泣き叫んでいたら大変、と、大急ぎで楽屋に戻ってみたら、息子は泣きもせず車谷の膝の上にちょこんと座っていたんです。「なにがあった!? この短時間になんでここまで距離縮まった!?」と聞いたところ、車谷は知り合いの保育士の方から「そのぐらいの年齢なら、この動画が好きだよ」と、息子が喜びそうな動画サイトを教えてもらったそうなんです。
で、それをみせたら一発でハマったらしく、収録の間中、車谷の膝の上でおとなしく待っていられたそう。これは「でかした! 車谷!!!」と思いました。彼がマネージャーついてくれて、はじめて「でかした!」と声に出して褒めました(笑)。
それにしても今回は、楽屋があって比較的自由がきく現場だったからよかったものの、会社勤めのお父さんやお母さんはこういう時どうしているのでしょうか。保育園でも毎朝、熱を計るんですが、あきらかに出勤前スタイルのお母さんが赤ちゃんの熱を計って「37.8ありました……」とか言っているのを横できいていると「このお母さん、どうするんやろ」と心配になってしまいます。子どもたちのためにも、何かあった時に頼れるところをちゃんと考えておくのも大事なことなんやな、と思いましたね。