フォトグラファーが解説!食べ物や風景写真を上手に撮る構図、小道具などポイント10選
風景から静物撮影まで幅広く手掛ける。国内外の企業タイアップ撮影や執筆活動、写真の楽しさを伝えるワークショップも開催。2026年6月には『6151と行くPHOTRIP[日本編]』(朝日新聞出版)を発売予定。
【もの】食べ物、商品を撮る。
日常でも、旅先でも欠かせない食の記録。その一枚を輝かせるヒントは、光や小道具など撮影環境を把握して整えること。
魅力的な物撮影には、カメラの設定以上に撮影環境の整理が重要、と6151さん。
「被写体の色を綺麗に出すためにも、自然光の確保と光源位置の把握は最優先。色数は欲張らず3色程度に絞り、撮影時はパース(遠近感)が出る広角は避け、ボケ感が大きく主役に視線を誘導しやすい中望遠がおすすめ。光が足りない時は白いハンカチをレフ板代わりに使うなど、現場のちょっとした工夫でもレタッチいらずの写真に近づきます」
1. 自然光
光源の位置を見極めて、なるべく光の多い空間を確保。

屋内撮影の場合、人工的な照明下はなるべく避け、自然光が届く窓際で。テラス席など明るい日陰も◎。曇天でも光が拡散されてコントラストが柔らかくなる。被写体の横から光を当てたり、逆光を活かすと、シズル感などが出やすい。
2. 雰囲気
自然光で撮影できない時は、目で見たままの空気を伝える。

フラッシュを使ったり無理に明るさを変えて自然光に近づけると、かえって違和感が出る場合も。暗い場所や人工照明下といった、自然光がない場所では、あえて夜の雰囲気を出したり、色味や暗さを活かした撮影に切り替えてみよう。
3. 透け感
飲み物が入ったグラスなど、光を透過しやすい被写体で透け感を出す。

光が被写体を通るように逆光で撮影することで、きれいな影が演出できる。被写体の色も鮮やかに。全体的にみずみずしく澄んだ印象を与えられる。
5. 小道具
主役に必要な小道具を足すと想像力が広がる。

撮ってみて物足りなさを感じる時は、被写体を使用する際に使うものなど、関連する物、素材を足すことで、やりすぎ感を出さずに写真を盛り上げることができる。
【空間】建築、ランドスケープを撮る。
空間の広がり、壮大なパノラマを一枚の静止画に凝縮するには、広角レンズを味方にしてパースを上手に操るべし。
名建築や絶景を訪れたら、撮る前に、どこを魅せたいか一度立ち止まるのが上達への一歩。「目安として、奥行きが生まれるシンメトリーな場所を探すこと。ほかの条件でも応用できるので、写真のレベルがグッと上がります。悩んだ時はたくさん撮るのが上達への近道。アングルや画角を変えて最低10回はシャッターを切ってみましょう。写真を見返すうちに自分の好きな画角に気づき、空間を切り取る楽しさが広がるはずです」
6. 季節感
四季の移ろいを見つけて、旬のものを切り取る。

果物や野菜を売っている市場、農作物のある風景、季節限定のイベントなど、その土地の旬な景色と営みを切り取ってみると、後から見返したときに思い出がより精度高く蘇る。人物の服装などに季節感を取り入れてみるのも手。




















