フォトグラファーが解説!食べ物や風景写真を上手に撮る構図、小道具などポイント10選

フォトグラファーが解説!食べ物や風景写真を上手に撮る構図、小道具などポイント10選
LIFEHACK JOURNAL no.32
フォトグラファーが解説!食べ物や風景写真を上手に撮る構図、小道具などポイント10選
LEARN 2026.03.30
高い機材や難しい専門知識を詰め込む前に、まずは「視点」のアップデートから。被写体ごとに構図や光の使い方を変えれば、旅の思い出も、何気ない日常の瞬間も自分の感性で自由に切り取れるはず。
photo_6151 text_Ami Hanashima
教えていただきました
6151
6151
フォトグラファー

風景から静物撮影まで幅広く手掛ける。国内外の企業タイアップ撮影や執筆活動、写真の楽しさを伝えるワークショップも開催。2026年6月には『6151と行くPHOTRIP[日本編]』(朝日新聞出版)を発売予定。

【もの】食べ物、商品を撮る。

日常でも、旅先でも欠かせない食の記録。その一枚を輝かせるヒントは、光や小道具など撮影環境を把握して整えること。

魅力的な物撮影には、カメラの設定以上に撮影環境の整理が重要、と6151さん。

「被写体の色を綺麗に出すためにも、自然光の確保と光源位置の把握は最優先。色数は欲張らず3色程度に絞り、撮影時はパース(遠近感)が出る広角は避け、ボケ感が大きく主役に視線を誘導しやすい中望遠がおすすめ。光が足りない時は白いハンカチをレフ板代わりに使うなど、現場のちょっとした工夫でもレタッチいらずの写真に近づきます」

1. 自然光

光源の位置を見極めて、なるべく光の多い空間を確保。

写真を上手に撮るコツ 自然光

屋内撮影の場合、人工的な照明下はなるべく避け、自然光が届く窓際で。テラス席など明るい日陰も◎。曇天でも光が拡散されてコントラストが柔らかくなる。被写体の横から光を当てたり、逆光を活かすと、シズル感などが出やすい。

2. 雰囲気

自然光で撮影できない時は、目で見たままの空気を伝える。

写真を上手に撮るコツ 雰囲気

フラッシュを使ったり無理に明るさを変えて自然光に近づけると、かえって違和感が出る場合も。暗い場所や人工照明下といった、自然光がない場所では、あえて夜の雰囲気を出したり、色味や暗さを活かした撮影に切り替えてみよう。

3. 透け感

飲み物が入ったグラスなど、光を透過しやすい被写体で透け感を出す。

写真を上手に撮るコツ 透け感

光が被写体を通るように逆光で撮影することで、きれいな影が演出できる。被写体の色も鮮やかに。全体的にみずみずしく澄んだ印象を与えられる。

4. 手

手元を入れて、体験を想像できるようにする。

写真を上手に撮るコツ 手

何かを取る、注ぐなどの動作を入れて、臨場感ある写真に。旅先の食事風景など、「行ってみたい」と自分に重ね合わせてもらえるような場面を切り取ろう。

5. 小道具

主役に必要な小道具を足すと想像力が広がる。

写真を上手に撮るコツ 小道具

撮ってみて物足りなさを感じる時は、被写体を使用する際に使うものなど、関連する物、素材を足すことで、やりすぎ感を出さずに写真を盛り上げることができる。

【空間】建築、ランドスケープを撮る。

空間の広がり、壮大なパノラマを一枚の静止画に凝縮するには、広角レンズを味方にしてパースを上手に操るべし。

名建築や絶景を訪れたら、撮る前に、どこを魅せたいか一度立ち止まるのが上達への一歩。「目安として、奥行きが生まれるシンメトリーな場所を探すこと。ほかの条件でも応用できるので、写真のレベルがグッと上がります。悩んだ時はたくさん撮るのが上達への近道。アングルや画角を変えて最低10回はシャッターを切ってみましょう。写真を見返すうちに自分の好きな画角に気づき、空間を切り取る楽しさが広がるはずです」

6. 季節感

四季の移ろいを見つけて、旬のものを切り取る。

写真を上手に撮るコツ 季節感

果物や野菜を売っている市場、農作物のある風景、季節限定のイベントなど、その土地の旬な景色と営みを切り取ってみると、後から見返したときに思い出がより精度高く蘇る。人物の服装などに季節感を取り入れてみるのも手。

7. 前景

広大な景色をまるっと撮って奥行きをデザイン。

写真を上手に撮るコツ 前景

のっぺりしがちな草原や山々のパノラマは、寄りで撮らずに全景を収めつつ、手前に岩や花など「前景」になる要素を置くことで写真に立体感と奥行きが生まれる。さらに人や物を入れると、スケール感も一緒に伝わる一枚になる。

8. 水平垂直、左右対称

空間の中心を決めて、シンメトリーになる場所を探す。

写真を上手に撮るコツ 水平垂直、左右対称

左右対称の構図を意識するだけで自然と奥行きが生まれる。さらに水平垂直を意識すると平面的な場所でもセンスを感じる写真に。

9. 外観

トリミング前提で余白を作る。黄金比は4:5。

写真を上手に撮るコツ 外観

建物全体が入る場所をおさえる。使う際の比率に合わせて後からトリミングできるよう、アスペクト比4:5で余白を多めに撮影。

10. 建物の内観は、広角レンズで撮る。

レンズの特性上、中央から外側にかけてパースの影響が出やすいので、狭い空間でも全体を写せて開放感や広がりを出せるのが特徴。

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