保護猫を迎え入れたい。里親になるまでの流れと3つの条件

保護猫を迎え入れたい。里親になるまでの流れと3つの条件
保護猫を迎え入れたい。里親になるまでの流れと3つの条件
LEARN 2025.12.22
保護猫を迎えたいと思っても、どこへ問い合わせて、何を用意すればわからないという方も多いのでは? 「東京キャットガーディアン」の代表の山本葉子さんに教えていただきました。
text_Mayumi Akagi edit_Kana Umehara
教えていただきました
山本葉子
東京キャットガーディアン

やまもと・ようこ/東京最大の保護団体「東京キャットガーディアン」の代表。日本初の保護猫カフェの運営を通じて、行政などから猫を引き取り、里親に譲渡する活動を行う。

公式HP:https://tokyocatguardian.org/

保護猫の里親になるには。

「保護猫を迎えたいと思ったらお住まいのエリアの各自治体の動物愛護センター(旧保健所)や譲渡会、保護猫カフェ、里親募集サイトなどを調べてみてください」と東京最大の保護団体「東京キャットガーディアン」の山本葉子さん。

「基本的に情報をたくさんもっているところがいいと思いますが、自分が話しやすく、信頼できると思ったところに相談を。里親になるというのは、経済面や家族の同意などクリアしないといけない条件も多く、その条件も団体によってさまざま。大切な猫を譲っていいものか私たちも里親さんのことを知りたい。自信を持って“私はこのコの親になるのに適任です”と言えるよう準備やシミュレーションをしてみて。私たちは、譲ったあとも病気や困りごとの電話相談なども受け付けています。猫たちの幸せのために何ができるか一緒に考えていきたいです」

里親になるまでの一般的な流れ

①申し込み
保護団体のWebサイトなどから、気になった猫の里親希望として申し込み。情報が新しいかどうか確認を。

②面会・面接
保護主のところに行って、実際に猫に会う。家族構成や仕事、住環境、先住ペットの有無などを伝える。

③トライアル
里親に選ばれたら相性を見るため1週間程度のトライアル期間に。トライアルがないところは面接が厳しいことも。

④契約
契約書に署名・捺印し、身分証明書を確認してもらう。ワクチンや手術代などの譲渡費用(約5万円)も必要。

⑤譲渡
保護主による家のチェックや、家まで猫を届けてくれることも。譲渡後に定期的な連絡を義務にしている団体も。

必要な条件は?

①安定した収入
飼育にかかる費用は、病気をしないとしても年間約16万円以上。末期医療費もかかるイメージを持って。

②同居家族の同意
家族全員のウェルカムな同意が必要。飼育の主体となる大人と、経済的主体を持つ人の同意も大切。

③飼育環境
猫が安心できる安全な住環境を準備できるか。世話をするイメージができているかを、迎える前に確認を。

用意しておくもの

・トイレ用品
・キャリーバッグ
・ケージ
・爪研ぎ、おもちゃ

フードは猫により好みが異なるので譲渡決定後でOK。

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