今、京都で話題! 人気店で愛用される「shiibo」の器
インド料理への愛が生んだ、テーブルで映える色と形。「shiibo」

器作りのきっかけは、インド料理。17歳の時、姉のバイト先ではじめて食べて、おいしさに感嘆した。「当時はまだカレーとナンしかメニューになくて。現地の味に近いまかない目当てでインド料理店で働きました。厨房をちらちら見ては覚え、家で作って」
京都の芸術短期大学で陶芸を学んだ後、今も暮らす町家に移り、会費制で料理を振る舞うカレー会や料理教室を開くように。「参加者は増える一方。イベント出店も頼まれるようになって、器が必要で。揃えるお金もないし、作ってみようかって。自分で使うために作り始めたんです」
そのうちに「これ、買える?」と聞かれるようになり、器作りが本格始動。インド料理ファンから火がつき、個展を開けば完売する人気に。大きなプレートに小皿をのせて盛り合わせる定食は、北インドではターリー、南インドではミールスとよばれ、ステンレス食器が主流。shiiboさんの器は現地のスタイルにのっとりながら、ブロンズのようなたたずまいがモダンで新鮮。


「成型は、学生時代に学んだ型押しで。釉薬はひとつずつ筆で塗っているので、ムラができて、ところどころ金色に見えるのがお気に入り。形の揃った器が並ぶのは好きだけど、色味まで均一だとおもしろくないから」
インド料理店はもとより、北白川〈Farmoon(ファームーン)〉、烏丸御池〈洋食おがた〉など、ジャンルを超えて人気店で愛用されるのは、盛り付けてこそ映える色と形ゆえ。料理の活動もしてきた経験の全てが、器に生かされている。

作家名shiiboで活動。インド料理のために作った器が注目を集め、京都市役所前〈タルカ2〉など人気店が愛用。自宅兼工房を改装して2026年、夫と共にレストランを開業予定。展示会など器の販売情報は@shiiboshiibo
shiiboさんの器、こちらの料理店で使われています。
〈菜食 光兎舎〉

錦市場にある〈hale~晴~〉で経験を積み、野菜に魅せられ、菜食カフェレストランを営む。香り、色、苦味や甘み…野菜の持ち味を存分に生かす。shiiboさんの器を長く愛用し、最近また買い足したばかり。
住所:京都府京都市左京区浄土寺上馬場町113 木のビル2F
TEL:075-761-7707
営業時間:11:30~15:00LO
定休日:日月火ほか不定休
席数:12席




















