節約上手になれる!冷蔵庫をきれいにする方法
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illustration_Shoko Takahashi text_Ami Hanashima
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島本美由紀
しまもと・みゆき/手軽で便利な食品保存についてのアイデアを多く発信。料理だけにとどまらず、冷蔵庫収納&食品保存アドバイザー、防災士など多彩な肩書きを持つ。
参考資料
REFERENCE BOOK
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『ムダなく使いきれる! 冷蔵庫収納術』
節約できる冷蔵庫の作り方など、食材や冷蔵庫のスペースをムダなく使うための情報が満載。1,100円(コスミック出版)
〈LIFE HACK1〉冷蔵庫、どこに何を入れる?
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場所によって温度と役割が明確にわかれているので、まずは特性を知ること。適材適所に保存すれば、見やすく&使いやすくなるのはもちろん、食品のロスも未然に防げる。
毎日使っていても、奥で野菜がしなびていた、賞味期限が切れていた…とうっかり食材を見落として後悔する人は多い。「冷蔵庫の収納を見直すだけで、時短、食品ロスの削減、節約にもつながります。毎日の習慣を振り返りながら、少しずつでも整えてみましょう」と語るのは、冷蔵庫収納のプロ、島本美由紀さん。
「買ったモノを何も考えずに置きやすい場所に入れて、奥にあるものを把握できないなど、物入れ状態にするのはN
G。例えば、よく使う定番品ほど、定位置を決めて見やすくカテゴライズしましょう。冷蔵室ならカゴやトレーでまとまりを作り、取り出しやすい場所に。頻繁に使わないものは上段に。冷凍庫は立てて収納すれば、中で霜がついてしまうほど眠っている食品も、使わない・食べないが見えてきて間引くことができますよ」
庫内を整えることで、暮らしが豊かになる工夫も。
「食事づくりは冷蔵庫を中心に回っているので、在庫管理ができればダブり買いもせず、期限が近い食材から使い切れるようになります。〝定位置づくり〟で扉の開閉も短くなるので、時短かつ省エネにもなるんです。〝循環型冷蔵庫〟を目指してみましょう」
場所によってこんなに違う!
冷蔵庫収納のトリセツ。
①チルド室
食品の発酵を緩やかに。冷凍せず鮮度をキープ。
冷蔵室に比べて低温が維持されるので鮮度保持効果が高く、扉付きで冷気も逃げにくい。主に肉や魚、加工品ほか、味噌やチーズなど発酵食品の保存にも適している。
②冷蔵室
高さ、温度、使用頻度…、段ごとに入れる食材の確認を。
上段:下段に比べ温度が1〜2度高め。奥が見えにくいので頻繁に出し入れする食品は避け、缶ビールなど長期保存ができてひと目で分かるものを置こう。
中段:出し入れしやすい高さを利用して、残り物のおかずや常備菜など、頻繁に消費するものを入れよう。トレーやカゴにまとめれば取り出しやすく便利。
下段:調理中のボウルや鍋といった、重さのあるものはこの場所に。冷気は下に溜まりやすいので、豆腐や納豆など傷みやすい食材を保存するのもおすすめ。
③冷凍室
冷凍ストックも定番化。あらゆる食材が集う場所。
上段:家族でシェアするアイスや、冷凍ご飯など平置きができて頻繁に使うものを置こう。金属トレーを置いて急速冷凍スペースを作ってもOK。
下段:市販の冷凍食品や冷凍用の保存袋に入れて凍らせた野菜やお肉、下味冷凍に向いている。見やすいように基本は立てて保存をしよう。
④ドアポケット
頻繁に使う細かい調味料をまとめてIN。
冷蔵庫の中で一番冷気が届きにくい場所。ドアの開閉により一定の温度を保ちにくいため、温度変化や衝撃に強いものを入れよう。調味料やドリンク類がおすすめ。
⑤野菜室
野菜が傷まない温度と湿度設定を有効活用。
上段:トマトなどつぶれやすい野菜や果物のほか、使いかけをまとめて置いておくスペースを作ろう。食材が迷子にならず、無駄なく使い切れる。
下段:上段に比べて深さがあるので、大根、白菜、根菜など大きめの野菜を収納しよう。手前には葉野菜やにんじん、きゅうりを立てて保存ができる。
〈LIFE HACK2〉場所別に最適な収納法をチェック!
各部屋の特徴と役割を覚えたら、場所ごとの整理整頓アイデアを学んで本格的に冷蔵庫を再編してみよう。ちょっとしたコツで、冷蔵庫をフルに有効活用できる。
冷蔵室:取り出しやすくひと目で分かるをモットーに!
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冷気を循環させ、最適温度を保てる7割収納を心がけて。使いかけの常備菜などは、透明の保存容器で中身や残量を分かりやすく。目線より下には鍋1つ分の空きスペースを作り、調理作業中のボウルや鍋を保管できるように。
冷凍室:重ねず立てるが鉄則。収納率は7割以上に。
ドアポケット:奥行きと高さを上手にいかして見やすく保存。
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たまにしか使わない調味料には開封日を書いたラベルを貼っておく。背の低いもの、細いものを手前に置く。バラつきやすい小袋調味料やチューブ調味料は、100円グッズ等のポケットを利用し、1か所にまとめよう。
野菜室:野菜が育った環境に近い状態で保存を。
チルド室:冷蔵以上冷凍未満。生鮮食品をよりフレッシュに保存。
FRIDGE TIPS
①冷蔵室は7割以下、冷凍室は7割以上。
冷蔵室に詰め込みすぎると、冷気が効率よく回らず、食材が傷みやすくなる原因に。ゆとりあるスペースの収納は庫内の使い忘れにもつながる。冷凍室の場合は凍ったもの同士を冷やし合うので、効率よく冷える7割以上の収納を目指そう。
②定位置決めは「ざっくり」でOK。
調味料や常備菜など、頻繁に使うものは定位置の収納を心がけつつ、何にでも仕切りを使って場所を決めすぎるのはNG。保存するものの量や形は日々変わるので、新しい食材が入ってきても柔軟に対応できるように、ざっくり決めておくのが◎。
③収納の死角を作らないために。
[ 見える ]
透明の保存容器で、ひと目で残量が確認できるようにするなど、冷蔵庫を開いた時にぱっと全体を見渡せる収納が理想的。
[ まとめる ]
グルーピングを意識して用途別に食材をまとめておくと、管理がしやすくダブり買いの防止にもつながる。
[ 取り出しやすい ]
種類別や使う目的ごとにまとめた食材は、さらにトレーやボックスで冷蔵庫の奥まで有効活用。庫内奥の食材迷子を防ぐ。
見落としがち〈CLEAN UP〉
汚れやすい場所は「予防」!
新聞紙やキッチンペーパー、ポリ袋など、身近なアイテムを駆使して汚れる前に対策しよう。
〈DEODORIZE〉身近なものでできる。
イヤなニオイを「予防」!
冷蔵庫の不快なニオイも、ひどくなる前におさえたい。脱臭剤に取って代わる意外なアイテムも!?
ニオイが溜まりやすい冷蔵室下段に。
近年は消臭機能付き冷蔵庫も多いが、身近なものを再利用して手軽に対策できる。冷凍庫にたまりがちな保冷剤の中身、乾燥させたコーヒーを入れた後のかす、重曹は空き瓶に移して脱臭剤代わりに。使用済みカイロは活性炭が使われているので、ニオイや湿気を吸着。うっかり焦がしてしまった食パンも、お皿に乗せて置いておく。どちらも1週間ほどで交換を。