大人の肌のお悩み「秋口に表面化する“揺らぎ肌”」の対処法
お悩み「秋口の揺らぎ肌。」
だんだんと気温や湿度が低下し、過ごしやすくなってきた反面、肌がピリピリ・カサカサしてしまう……。そんな、季節の変わり目にありがちな肌トラブルのレスキュー法を学びます。
ピリピリ・カサカサを感じる肌トラブルはもちろん、ニキビや毛穴の目立ち、赤みやゴワつきなども、立派な肌の揺らぎサイン。見逃さず、先手必勝ケアで、来る冬に備えよう。
揺らぎ肌のケアは、トラブルのもととなる、肌に不要な汚れや花粉、ちりなどを取り除く洗顔料、そしてバリアを育む化粧水で肌コンディションを整えて。
洗顔料
d プログラム エッセンスイン クレンジングフォーム [医薬部外品] 120g 2,090円(資生堂お客さま窓口 0120-81-
4710)
肌に必要な潤いを残しながら、しっとり洗い上げる。ディセンシア つつむ ジェントル クリームウォッシュ 100g 1,980円(ディセンシアお客さまセンター 0120-714-115)
肌の潤いや保湿成分を守りながら、不要な汚れや角質だけを優しく取り除く。モイストアミノフォーム 90g 3,300円(エトヴォス 0120-0477-80)
化粧水
濃密な潤い成分が保護膜を形成。バリア機能を整えながら、水分の蒸散を防ぐ。イハダ 薬用ローション(とてもしっとり)[医薬部外品] 180㎖ 1,650円(資生堂お客さま窓口 0120-81-4710)
そんな敏感肌に不足しがちな、ヒト型ナノアシルセラミドをバランスよく配合。cresc ジェリー コンディショナー 120㎖ 5,500円(富士フイルム 0120-596-221)
肌荒れしにくいなめらかな肌へ。キュレル 潤浸保湿 化粧水 Ⅲ[医薬部外品] 150㎖ 2,090円※編集部調べ(花王 0120-165-698)
誰もが敏感肌予備軍!肌の揺らぎには「バリア機能」ケアがカギ。
普段トラブルとは縁遠い場合も、一時的に敏感に傾く“ときどき”敏感肌も急増中。まずは低下してしまったバリア機能を整えながら育み、肌の根本土台を安定させる意識を。
なぜ今の時期って肌が揺らぎやすいの? 敏感肌のスペシャリスト・資生堂の川口研究員がアンサー。
質問1:秋と春、“揺らぎ”の違いは?
秋は焼け野原、春は干上がった大地です。
「複合的要因はありますが、端的に言うと、秋は夏までの紫外線、春は冬の乾燥が揺らぎの主な原因。焼け野原と干上がった大地ぐらい状況が異なります」(川口研究員・以下同)
質問2:症状から逆引きして揺らぎの原因が知りたい。
〈こんなお悩み〉乾燥・肌のゴワつき・毛穴・シミ・そばかす
その症状、夏に浴びた紫外線の蓄積ダメージが原因かも。
「紫外線によって発生した活性酸素が、細胞のDNA、脂質、タンパク質などに酸化的損傷を与えてしまい、乾燥やゴワつき、シミなどを表面化。ハリのなさも目立つように」
〈こんなお悩み〉乾燥・毛穴・くすみ
その症状、湿度の低下が原因かも。
「空気が乾燥することは、角層にとっては刺激となってしまうためバリア機能が低下。さらに血液循環も鈍り始め、栄養が行き渡らず、乾燥や毛穴目立ち、くすみの原因に」
〈こんなお悩み〉肌荒れ・乾燥
その症状、気温の変化が原因かも。
「寒暖差によってバリア機能が低下し、肌荒れや敏感肌の原因になることは資生堂の研究によって明らかになっています。皮脂量も減るため、皮脂膜も作られにくく、自然と乾燥を加速」
〈こんなお悩み〉肌荒れ・かゆみ
その症状、秋の花粉も影響しているかも。
「資生堂の知見で、春のスギ花粉に含まれるタンパク質が肌荒れを誘発することが明らかに。秋のブタクサ等の花粉についても、同様のことがいえる可能性があります」
質問3:肌の「バリア機能」とは?
「肌の最も外側にある角層には、水分の蒸散を防ぎ、外側からの異物の侵入や攻撃から肌を守るバリアの役割があります」
HOW TO 洗顔と化粧水のポイント。
「肌の揺らぎサインを感じたら、敏感肌用スキンケアに切り替えを。特にバリアを低下させない&育むために、ポイントとなるのが洗顔と化粧水。あれこれ特別なことはせず、商品の使用法通りに使うことが大切です」
かわぐち・たつや/東京大学大学院医学系研究科修了後、資生堂に入社。資生堂の敏感肌用ブランド「dプログラム」の商品搭載技術に関わり、敏感肌の研究についても従事。資生堂研究所内でも敏感肌領域を牽引。
洗顔
「毎日の肌コンディションを整えるために、朝晩洗顔料の使用を。すすぎ残しはNGですが、すすぎすぎも実は肌に負担が。1分程度を目安に、35度以下の流水で十分洗い流して。仕上げは柔らかなタオルを軽く押し当て、水気を取りましょう。摩擦は厳禁」
・水(湯)の温度
・十分に泡立てていない
・強くこすりすぎる
・すすぎすぎ/すすぎ残し
check! すすぎ残しやすい部位
化粧水
こすらないよう優しく塗り広げる。
「肌が敏感な状態では、コットン生地は刺激になる場合もあるため、手で優しくなじませるのがおすすめ。化粧水の塗る量が少ないと十分な保湿ができないため、何度かに分けて、まんべんなく伸ばし広げましょう。洗顔後、またはお風呂の後すぐ塗布を」
・十分な使用量
・塗りムラ
check! 塗りムラを防ぐ塗り方