男性更年期って何科を受診すればいいか知ってる?

男性更年期って何科を受診すればいいか知ってる?
男性更年期って何科を受診すればいいか知ってる?
HEALTH 2026.03.26
多くの男性著名人が公表するなど、社会的な認知度が少しずつ上がる一方、仕事への影響を懸念して不調を我慢する、公言しない傾向も強いという「男性更年期」。世代を問わず、実は男性も「なんとなく不調」を抱えているって本当ですか? エディターの青木良文さんと医師の辻村晃さんに話を伺いました。
illustration_Shigeyuki Sakata text_Ami Hanashima edit_Kana Umehara
教えていただきました
青木良文
エディター

あおき・よしふみ/『フィガロジャポン』ほか多くの女性誌でファッションと占いの編集を担当。サプリメント「TESTO+」監修など、男性更年期に着目した情報発信も積極的に行う。

教えていただきました
辻村 晃
医師

つじむら・あきら/順天堂大学医学部附属浦安病院泌尿器科教授。生殖医学、性機能障害の治療に注力し、男性不妊症や男性更年期に関する解説や監修なども務める。Dクリニックにも従事。

男性更年期って何?

青木良文(以下、青木):ファッション業界の方々はアンテナが高く、メンタルヘルスのような話題も男女問わずフランクに話せる機会が多いんです。男性更年期を知ったのも、自然な会話の流れから。自分は、2026年で54歳になるのですが同年代の男性に聞いてみると、不眠、頻尿、うつ、アンガーマネジメントができないなど、僕以外にも不調に悩まされている人がたくさんいたことを聞き、驚きました。

辻村晃(以下、辻村):まさに、男性更年期の典型的な症状ですね。女性更年期の場合、閉経とともにホルモンバランスが急激に低下するため明確なサインがありますが、男性はテストステロンの減少が緩やか、かつストレスや生活習慣の影響も強く受けるので、なんとなく調子が悪いだけ、と片付けてしまい、気づきにくいのが特徴です。平均50代半ばがピークといわれますが、なかには20代や30代でも影響が出たり、個人差が大きい。特にコロナ禍以降、リモートワークの普及で人と接する機会も減り、人間関係や職場環境の変化によるストレスから、中高年男性のメンタルダウンも目立つように。心身の不調を感じた時こそ、専門医に相談できる環境が身近にあるといいですね。

青木:女性の場合は婦人科をすすめるように、男性は泌尿器科に行くべきというのを知らない人も多そうですね。ホルモンの不調なのだと知らずにメンタルクリニックを受診して、根本的な治療に至らなかったという話をよく耳にします。

金剛力士像のイメージイラスト

辻村:男性更年期はホルモンの値を正常に戻すことで改善します。まずは泌尿器科でテストステロン値を調べてもらうのが先決です。これは、健康診断の検査項目に入れてもいいほど重要なアクション。テストステロンは生活習慣の見直し以外にも、推し活やスポーツ観戦など、自分がハッピーになる体験でも高める効果があります。セルフケアで治らない場合は、注射での補充療法も提案できますよ。

青木:ホルモン治療で体調を整えるという選択肢をもっと若い頃から知っていれば…。『男性更年期をカミングアウトして、昇進しづらくなったらどうしよう』と男性の不調をネガティブに捉えられているのも、辻村先生がおっしゃったようなホルモンと上手に付き合う方法を知らないからかもしれません。

辻村:「なんとなく不調」はホルモンのゆらぎによるところが大きいのは男女共通。パートナーとも同じ目線で話せるといいですね。お互いに不調を示すサインが見えたら、病院にかかることをすすめたり、相手に声をかけたり、積極的に話せる環境がベスト。家族以外にも友人や信頼できる職場の上司など、男女問わず更年期への理解を互いに深めておけると良いと思います。

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