アラフォー世代は不調100%! 産婦人科の先生がズバリ回答
おがわ・まりこ/福島県立医科大学ふくしま子ども・女性医療支援センター教授。女性医学や女性ヘルスケアを専門とし、女性特有の健康問題に関する診療や研究を積極的に行う。
「なんだか最近シャキッとしない」「体は重いし、気持ちもどんより」など、病院に行くほどではないけれど、じわじわと自分を苦しめる不調を抱える人、多いのでは?その正体について、小川真里子先生が教えてくれた。
「これらは不定愁訴(ふていしゅうそ)と呼ばれています。頭痛や倦怠(けんたい)感といった身体的な症状もあれば、気分が落ち込む、イライラするなどの精神的な症状もあり、頻度も曖昧。さらに漠然とした自覚症状があるにもかかわらず、病院の検査では異常がなくて、結局原因がわからない…という人も少なくありません。不定愁訴の原因は大きく2つ考えられます。ひとつは、PMS(月経前症候群)や更年期障害など、女性特有のホルモンバランスの変動によって引き起こされるケース。そしてもうひとつは、不規則な生活習慣やストレスによる自律神経の乱れです。いずれも自己判断で放置すると症状が悪化したり、実は別の病気が隠れている可能性も。まずは、日々忙しい中でも自分を労(いたわ)る時間を少しでも作って、心身を整えるよう努めてみましょう。一人で抱え込まず専門医への早期相談も解決へのアプローチになります」
「なんとなく不調」日常の中で感じることはありますか?

「ある」「たまにある」と答えた方で100%。Hanako 世代全員が不調を抱えているという結果に。
※ハナコラボにてネットアンケートを実施。20~40代、女性50名が回答。
なんだかずっと「なんとなく不調」です。

みんなのご不調、どんな感じ?
- 疲れやすい
- 首・肩こり、腰痛
- 肌のトラブル
- 頭痛
- 目のトラブル
- 眠れない
- むくみ
- 気持ちが落ち込む
先生からのアドバイス。
それって、心と体からのサインかも。キャパオーバーになってませんか?
「不定愁訴を引き起こす原因は、人によりさまざまですが、共通して不調は体からのサインともいえます。もう限界!というキャパオーバーのメッセージが『なんとなく不調』として現れているのでは? サインが出た時こそ一度立ち止まってみる。生理は順調か、過剰なダイエットをしてないか、眠れているか…自分の生活を見直してみてください」
「なんとなく不調」セルフケアしていますか?

「している」「時々している」と答えた方で8 割以上。不調はセルフケアで自己メンテ派がほとんど。
みんなのセルフケア、なにしてる?
- ヨガやストレッチ
- 早く寝る
- 目を温める、目薬をさす
- サプリや漢方薬を飲む
- 湯船に浸かる
- 自炊する
- 自分の時間を持つ
- 体を動かす
- 友達に会う
- アロマを焚く
- 頭痛薬を飲む
- 温泉に行く
先生からのアドバイス。
セルフケアは必要な一方、その場しのぎにせず根治を目指して。
「頭が痛ければ市販薬の頭痛薬を飲む、肩が張っていたらマッサージ……など対症療法的なセルフケアで症状がよくなればいいですが、それが一時的な解決策にすぎず、また同じ不調が出るようでは堂々巡り。根本的な原因と向き合い、自分の体や心のあり方を変える努力も必要かもしれません。セルフケアで改善しない時は医師に相談も前向きに」
「なんとなく不調」病院には相談しますか?

悩んではいても、「なんとなく」故か6割以上の人は病院に相談にも行っていないという結果に。
どうして病院に行かないの?
- むくみ程度で病院に行っていいのか迷います。
- 何科に行ったらいいのかよくわからない。
- 病院に行く時間がないのと、行くのが面倒で誤魔化してしまっています。
- 時間がないから。
- そこまでの症状ではないと思ってしまう。
- その時間があるなら寝ていたい。
- こんなことで病院にかかるなと言われそうな気がしてしまいます。
先生からのアドバイス。
大きな病気が潜んでいることも。話せる相手を持つことも大事です。

「倦怠感など些細な不調から、癌や脳腫瘍のような深刻な病気が見つかる場合も。迷った時は産婦人科や総合診療科へ。特に30代以降は、甲状腺、リウマチ、亜鉛不足の可能性も。原因がわからず不安な時は内科で血液検査を受けるのもおすすめです。医師に伝える時には、不調の具体的な症状や期間などしっかり伝えることも大事。日頃からメモをとっておきましょう」
「なんとなく不調」整えませんか?
「自分でできることとして自律神経を整える生活習慣の改善が不調を治す近道。まずは、仕事や子育て、家事で余裕がない時ほどおろそかにしがちな、食事、睡眠、運動から無理のない範囲でアプローチを。この3 つが整うことで、月経困難症、PMS、更年期障害といった女性にまつわる不調にも良い影響があり、症状が軽くなったというケースも見受けられます」
食事、睡眠、運動の各項目3つ以上チェックがついたら習慣を見直そう!
まず食べるものから。「食事」

炭水化物は全粒粉のパン、玄米など未精製がおすすめ。幸せホルモンの素になるタンパク質は積極的に摂取したい。不足しがちな亜鉛は煮干しやナッツ類、鉄分はサプリでも◎。
いくつあてはまる? 見直したい食習慣。
- 朝食を抜きがちで1日3食とれていない。
- タンパク質を摂っていない。(肉、魚、卵、大豆製品など)
- ビタミン・ミネラルを摂っていない。(野菜・海藻・きのこ類など)
- 外食、コンビニ弁当、レトルト食品が中心。
- 夜10時以降に夕食・夜食を食べることがある。
- 菓子パン、砂糖入りコーヒー、ジュースをよく飲む。
- 1回の食事量が少ない。
回復は良い眠りから。「睡眠」

熟睡時間を延ばし、疲労回復できる睡眠環境を整えることが鍵。入浴やアロマなど、入眠導入の習慣化も効果的だ。同じ時間の就寝・起床を心がけて、体内リズムを維持しよう。
いくつあてはまる? 見直したい睡眠習慣。
- 夜中に2回以上目が覚める。
- 1週間以上、眠りの浅さを感じている。
- 朝、すっきりと起きられず、眠気が残っている。
- 寝る前、ギリギリまでスマホやパソコンを見ている。
- 寝る前にカフェインやアルコールを摂る。
- 平日の睡眠時間は6時間未満。
- 寝床に入ってから30分以上寝つけない。
女性ホルモンにも影響大。「運動」

1日60分のウォーキング、週2〜3回の筋トレなど、週合計120分の運動を目標に。在宅勤務でも気分転換にランニングをしたり、日常的に体を動かすルーティンづくりを。
いくつあてはまる? 見直したい運動習慣。
- 1日合計40分以上歩いていない。
- デスクワークが多い(座り仕事)。
- 休日は家でゴロゴロ。
- 近距離の移動でも
車・バイク・自転車を利用する。 - お腹まわりが太ってきた。
- 肩こりや腰痛など体の凝りが慢性化している。




















