「休み方」を知らないと、ずっと疲れたまま! やりがちだけど、実はNGな習慣3選
片野秀樹
かたの・ひでき/日本リカバリー協会代表理事。ベネクス執行役員。休養に関する社会の不理解解消やリテラシー向上を目指す。著書に『休養学』(東洋経済新報社)などがある。

もはや、あるのが当たり感。しかし、その状態を放置しておくのは危険、と警鐘を鳴らすのは医学博士の片野秀樹先生。
「疲労は、発熱や痛みと同様に体から発する危険信号。どれも体から〝これ以上活動を続けるのは危険〞というサインにもかかわらず、発熱や痛みと違って無理してがんばってしまう人が多い。しかし、そのまま放置してしまうと、重大な病気を招く可能性も。だったら寝ればいい、と思いがちですが、寝るという行為は休養ではありますが、エネルギー回復を待つ受動的なもの。エネルギーがフル充電される前に活動に戻るので、慢性的な〝お疲れ〞感に繋がるのです。そこで必要となるのが活力を高めること。この活力を高めるためには、軽い負荷をかける必要があります。その負荷には、自分で決めたこと、仕事とは関係ないこと、自分が挑戦できるレベルの挑戦であること、そして楽しむ余裕があることという条件が。ダラダラと過ごすのではなく、積極的に休養を取りに行く。これこそ、エネルギー充電に欠かせない活力を高めることになるのです。
休養には休息、運動、栄養、親交、娯楽、造形・想像、転換の7タイプがあり、それぞれ単体で行うのも良いのですが、これらを複合的に組み合わせることが、さらに疲労回復効果を高める鍵。例えば、友人と公園へ散歩に行くとする。これは、友人と(親交)公園(転換)へ散歩(運動)に行くという、3つの休養を組み合わせていることになります。仕事の合間にカフェ(転換)でお茶を飲んで(栄養)休憩(休息)するだけでも良い。工夫をすれば、休養の質はどんどん高まります。常にベストな状態でパフォーマンスをするために、まずは自分の休み方を見直してみましょう」
あなたはどれ? 疲れ方の4タイプ。

「自律神経は交感神経と、副交感神経の2種類。どちらも同じくらいのパワーで朝晩メリハリが取れているのが理想。ただ現代人は、交感神経優位ながんばりすぎタイプが多いのが現状」(片野さん、以下同)
「活力を加える」ことが大事。
「活動をして、疲れたら休む。当たり前のようにしている行動ですが、100%フル充電できるかというと、実は不十分。疲労の反対語は休養ではなく、活力。フル充電を目指すには、休養+活力を加える必要が」

活動→疲労→休養というサイクルでは、フル充電に戻せないまま活動している状態に。これでは消耗する一方。

少しでも余力がある場合には、休養だけでなく活力を加えてみる。これがエネルギーを充電するアクションに。
活力を上げる7つの休養モデル。

「休養には生理的、心理的、社会的の3種類があり、そこから7タイプの休み方に派生します。単体で実行するのも疲労回復効果はありますが、それぞれを複合的に組み合わせることで、より効果倍増を狙えます」
やりがちだけど、実はNGな習慣。
「エネルギーチャージだと思っていた行動が、疲労感を一時的にごまかしているだけの場合も。根本的な疲労回復にはならず、心身ともに負担を与えます」
①カフェインで活を入れる。
「コーヒーやエナジードリンクなどのカフェインは、疲労を解消しているわけではなく、疲労感をマスキングしているだけ。カフェインの刺激に慣れすぎると、依存にも繋がるので注意」
②甘いものを食べる。
「甘いものを食べると疲れが取れるというのも、疲労感をマスキングしているだけ。血糖値を急上昇後、急降下させるので、一時的に元気になっても、かえって疲れるという悪循環に」
③ダラダラと携帯を見る。
「漠然とダラダラ過ごしているのは、体力が回復したとしても、活力を高めることには繋がりにくい。しかも携帯を見ている状態では、脳も緊張状態なので結局は休養できにくい状態に」

朝起きて太陽の光を浴びるだけでも、自律神経を整える効果があり、それ自体が活力を高めることに直結。



















