洗顔後、タオルで拭くのはNGって知ってた? Q&Aで見直す洗顔とクレンジングの正しい知識9選
みずい・まりこ/エステやアロマ、東洋医学を学び、多くの肌を診断してきた経験から、瞬時にその人の肌質や性格習慣、性格まで見抜く。肌や心に寄り添うケアを提案。
肌を整える第一歩。角質を育てる洗顔とクレンジング。
スキンケアの要となるのは、“落とす”ケアだと語るのは、トータルビューティアドバイザーの水井真理子さん。
「洗顔やクレンジングの“落とす”ケアは、健全な角層を育むためにも、とても重要。そもそも角層とは、肌を守るバリア機能や潤いを保つために非常に大きな働きをしています。この角層は、ターンオーバーによって古くなると自然と剥がれ落ち、新しい細胞へと生まれ変わるのですが、年齢や生活習慣などから、このサイクルが乱れてしまう場合も。すると古い角質が肌上に留まり、毛穴詰まりや乾燥などのあらゆるトラブルを引き起こしてしまいます。ここで“自分は敏感肌だ”と自己判断しないように。洗顔時に染みてしまう場合は水洗顔に切り替えるべき。しかし、そうでないのに優しすぎる敏感肌ケアに切り替えてしまうと、ターンオーバーのリズムをさらに鈍らせる場合も。角層を正常に育むためにも、まずは自分の肌状態を把握すること。そして、その肌に合うクレンジング・洗顔料を、目的を持って選ぶことが大切です。肌には負担をかけず、かといって弱腰にもなりすぎない。正しいアイテムを選び、丁寧に顔を洗う。それだけで、美肌を育む第一歩」
COLUMN
自分の肌質を見直そう。
間違った肌診断をしてしまうと、きちんと汚れを落とせていない場合もあるので注意。
乾燥肌~朝は水洗顔で十分?~
「洗顔時ヒリヒリするぐらい揺らいでいる以外は、洗顔料は必要。思っている以上に汚れや皮脂が付いています。これを落としきらないと、肌上で酸化してトラブルのもとに」
敏感肌~とりあえず敏感肌用のものを使えば安心?~
「“自称”敏感肌の方も多いのが事実。敏感肌専用のアイテムは、実は普通肌には物足りない場合も。自分に合うものを選ぶためにも、自分の肌質をきちんと把握しましょう」
Q1. 洗顔後は専用の使い捨てタオルで拭いてOK?

「“拭く”のではなく、水滴を“吸わせる”ように。ただ、不織布の使い捨てタオルは肌の水分を奪う可能性があるので、綿のタオルが◎」(水井さん、以下同)
Q2. どうしてもシャワーで洗顔したい場合はどうすれば?

「ミストタイプのシャワーでない限り、基本的にシャワーを直接肌に当てるのは刺激になるのでNG。どうしてもという場合は、手の甲で一旦遮り、指の隙間からシャワーを当てて」
Q3. 洗顔にはどのぐらい時間をかけるべき?
「洗顔料をのせて30秒、すすぎに30秒のトータル1分ぐらいがベスト。すすぎ残しが肌トラブルの原因になるので、“落ちたな”と思ったタイミングから+10回すすいで」
Q4. 洗顔料はどう選ぶべき?

「肌がつっぱる場合は潤いを逃さない泡やフォーム、皮脂が気になるならすっきり洗い上げてくれるジェルやクレイ。自分の肌を知り、目的を持って選んで」
Q5. 肌を刺激しないためには、泡をのせるだけで手を動かさなければいい?

「摩擦はNGですが、ただ泡をのせるだけだと洗顔料の良さを発揮できない場合も。肌に直接触れず、泡を転がして汚れを落として」
Q6. 洗顔で角栓ケアはできますか?

「できます。無理やり角栓を剥がすのは根本的な解決にならないので、最新テクノロジーを搭載した角栓ケア用の洗顔料をチョイス」
Q7. なぜお湯で洗顔してはダメなの?
「お湯洗顔は肌の汚れ以上に皮脂を取りすぎてしまい、乾燥などのトラブルの原因に。また、ぬるま湯だと思っていても、実はお湯並みの熱さというトラップも。適温は32〜35℃」
Q8. 二度洗い不要のクレンジング、心配なのでもう一度洗ってもOK?
「用法・用量をきちんと守るのが肝心。メーカー側が二度洗い不要と記しているならば、本当に不要。洗いすぎになるので要注意」
Q9. クレンジングはどう使い分けるべき?

「しっかりメイクはオイル、乾燥肌の場合はミルク、超乾燥肌はクリームを。ジェルはオイルに変化するものはオイルと捉えて。オイルフリーのジェルは敏感肌に◎」
photo_Akiko Baba, Shinsuke Sato(still) model_Karin styling_Reiko Ogino hair & make_Akemi Ezashi(mod’s hair) illustration_Mihoko Otani, Yumiko Kanda(flame) text_Emi Taniguchi




















