【福島】冬のごちそう「あんこう鍋」など海の幸の宝庫!浜通りエリアの郷土料理料の名店2選
1976年東京都生まれ。雑誌やWebでレシピやエッセイを寄稿。調理器具や食器もプロデュースする。2026年2月に『ツレヅレハナコのからだ整え弁当』(Gakken)が発売。
親潮と黒潮がぶつかる潮目の海・常磐沖からはかつお、あんこう、めひかりなど一年中多種多様な魚が水揚げされる。「漁師たちに親しまれた料理も受け継がれています」
1. 漁師町に育った店主が守りたいもの。〈ごはん・カフェきゅういち〉
船乗りだった祖父のもとで育った店主の遠藤玲子さん。さんまが水揚げされると刺身や煮付けなどさまざまな調理法で食べてきた。が、近年は魚離れも進み料理の文化も失われてしまうと考え、このカフェでポーポー焼きを「郷土料理」として打ち出した。
遠藤さんのこだわりは、さんまをおろして刻む、家庭での調理そのままの方法。ふっくらとした食感を残し、魚本来のおいしさも感じられる。片栗粉などのつなぎは入れず、味噌、ネギ、生姜、大葉などでまとめる。さんまは足が早いので冷凍で保存し、どの季節でも同じおいしさを提供。
「さんまのポーポー焼き」
新鮮な味を閉じ込めた漁師めし。

さんまを新鮮なうちに刻み、生姜やネギ、味噌などを合わせて丸めて焼く。焼いた時に脂が火に落ち燃え上がる様から名がついたという。
住所:福島県いわき市平豊間字下町148-4
TEL:0246-38-2191
営業時間:11:00〜16:00(土日祝〜19:00)
定休日:水休、ほか不定休
席数:16席、テラス8席
すべて手作業で作る。
2. 上質な常磐ものを気軽に食べるなら。〈赤ひょうたん〉
いわき駅至近で45年続く大衆居酒屋。冬の時季には、肝が最大になるあんこう、脂がのっためひかりを中心に、地酒がどんどん進む肴が並ぶ。あんこう鍋は、毎年東京から食べに来る常連もいる。かつおと昆布の一番だしにあんこうの七つ道具、仙台味噌、野菜を合わせる。「水を使わないどぶ汁は肝がたくさん必要で、どうしても高価に。価格を抑えつつ同じ質を目指しています」と大将。めひかりの唐揚げは一夜干ししてから衣を極薄くまとわせ、からりと揚げる。この工夫で、めひかり自体のおいしさがよくわかる。
「あんこう鍋」
濃厚な肝を味わう冬の味覚。

骨以外はすべて食べられるあんこう。身、肝、皮、エラ、ヒレ、胃、卵巣の“七つ道具”をすべて入れた鍋は冬の風物詩。シメは雑炊がおすすめ。
「めひかりの唐揚げ」
脂がのった魚を丸々いただく。

いわき市の魚に指定されているめひかり。12月には刺身で食べられ、産卵期を迎える前の6月には身が一番大きくなる。唐揚げは通年食べられる。
住所:福島県いわき市平字白銀町8-6
TEL:0246-21-5334
営業時間:16:00~23:00
定休日:ほか不定休
席数:150席
子ども連れも歓迎。店頭では大将が川俣シャモを焼いている。
















