【五反田から4分2駅の穴場】中延まで行きたくなる個性的なお店6選

【五反田から4分2駅の穴場】中延まで行きたくなる個性的なお店6選
TOWN&CITY GUIDE
【五反田から4分2駅の穴場】中延まで行きたくなる個性的なお店6選
FOOD 2026.02.26
自家焙煎のコーヒー店や寿司スタンド、アンビエント専門のレコード店など、今の中延を盛り上げるのは新世代店主たちの個性的な店。
photo_YukoMoriyama,YokoTajiri text_KimikoYamada
中延
街道の歴史と共に、下町情緒と日常が今も息づく住宅街。

わずか徒歩約10分圏内に東急大井町線、東急池上線、都営浅草線の3路線が乗り入れているため、アクセスは良好。駅周辺から約330mの長いアーケード商店街が続き、銭湯や昔ながらの個人商店と新店が混在し下町情緒が残る。

教えていただきました
阿部太一
阿部太一
(〈みよし屋〉店主)

あべ・たいち/20年間マガジンハウスに勤務した後、2023年に3代続いた蕎麦店〈みよし屋〉の屋号を継いでタコス専門店を開店。

街を盛り上げる新世代の店主。

中延駅から続く商店街「なかのぶスキップロード」は約330mも続く、都内屈指の長い商店街だが、阿部さんによると30年前はもっとたくさんの店がひしめいていたという。「商店街はアーケードをはみ出して僕の店の近所まで続いていました。その中には本屋が4、5軒あり、僕は本屋を巡るのが好きだった。その様子を見て、僕に甘かった祖母は、雑誌や漫画、本などは毎月2冊自由に選んでいいよと、気持ちよく買い与えてくれました。後に僕が出版社に入社して、雑誌の編集者になったのも、こんな生い立ちが影響していることは間違いないですね」

けれど街全体にたくさんあった個人商店も時代と共に新陳代謝が進んでいる。「まずはコミュニティを広めてゆきたいです。自分が店を始めたからこそ、今は近所のお店には積極的に足を運ぶようにしています。実際、いろんなお店を見て参考や勉強になることも多い。例えば〈ブルペン〉。ここは不動前にある高級寿司屋〈鮨りんだ〉の姉妹店なんですが、コースの提供が1回、2回と野球の試合さながらに進行し、9回には店内に応援歌が流れるとか、本店とはまた違ったエンタメ要素も満点で、楽しい。商店街にある〈noiretblanc〉には、自分の店に飾る花を買いに行って一本一本選んで買います。季節の花も多いし、ギフト用にアレンジメントをお願いすることも。家族の誕生日などでケーキを買うなら〈Pâtisserie YOSHIKAWA〉によく行きます。どの生ケーキも家族に好評だし、ホールケーキの注文も出来ますしね」

中延の子育て地蔵
松の湯の近所には子育て地蔵も。

また、本やレコードなどカルチャー好きの阿部さんが個性派だと推すのが〈春の雨cafe&records〉だ。「ここは単なるレコードショップじゃなくアンビエントミュージック専門。僕はアンビエントに詳しくないから、どんな音楽なのか勉強がてら店に行って、コーヒーやビールを飲んで店主とおしゃべりする。でも、それだけで楽しい」

界隈に生活必需品を売る店はたくさんあり、暮らすだけなら中延は充分に便利だ。けれど新しいカルチャーとの接点が街や人をより豊かにする。これは阿部さん自身も〈みよし屋〉の店舗を受け継ぐ際に重要だと考えたこと。単に店の歴史を継承し、蕎麦屋の経営をするのではなく、雑誌の編集者だった自分がやるならば中延の街になかった新しい文化を発信してゆきたい。一杯の醸造酒をとびきりおいしく提供することに心を砕いた居酒屋〈ウサギヤ〉や、2025年登場したばかりの静謐な自家焙煎コーヒー店〈珈琲こ虎〉なども、阿部さんと同様の想いを持っている。こんな次世代の店主たちが、古き良き昭和の影が色濃く残るこの街に、新しい輝きをもたらしている。

1. 高級ネタを手頃な価格で。エンタメ感も満点の寿司。〈ブルペン〉

高級寿司店の系列店。若手が肩を温める場所として命名されたこの店では、姉妹店と同じ仲卸から仕入れた食材を若き職人が握る。コースには牽制と呼ばれる皿料理や隠し玉と呼ばれる日替わりネタも。昼のおまかせ6,000円~。

information
ブルペン
ブルペン
寿司

住所:東京都品川区荏原4-6-1
TEL:03-6426-7970
営業時間:11:30~(土日11:30~、13:00~)、18:00~、19:30~
定休日:水木休
席数:8席

2. 界隈の店主も愛用する、センスのいいアレンジメント。〈noir et blanc〉

中延のフラワーショップ 〈noir et blanc〉 花屋さん
季節の花を使ったアレンジメントは価格にも柔軟に対応できる。

学生時代、生花店でのアルバイトがきっかけで花に興味を持ち、銀座のデザイナーズ・フラワーショップや生花市場での勤務経験を経て独立した店主・井上忠さん。店内には常時40~50種類ほどの生花が並ぶほか、アレンジメントも得意。ドライフラワーの加工レッスンも定期的に開催。

information
noir et blanc(ノワール エ ブラン)
フラワーショップ

住所:東京都品川区東中延2-7-19
TEL:03-6426-8830
営業時間:10:30~19:00
定休日:不定休

3. 本場フランスの伝統を伝えるお菓子。〈Pâtisserie YOSHIKAWA〉

パリの〈パティスリー・サダハル・アオキ・パリ〉で、本場フランス菓子の腕を磨いた吉川哲平シェフ。彼が目指すのは本場のフランス菓子。名物「サンマルク」のほか、バスクチーズケーキなど生ケーキ、粉の風味が香る焼菓子も必食。

information
Pâtisserie YOSHIKAWA(パティスリーヨシカワ)
パティスリー

住所:東京都品川区中延6-1-19 源氏前フラッツ1F
TEL:03-6426-4338
営業時間:10:00~19:00
定休日:第2・4火、水休

4.超希少! アンビエント専門のレコードショップ。〈春の雨 cafe & records〉

店主・中澤敬さんがオープンした店はアンビエントミュージック専門。海外を中心に20~30レーベルから直接仕入れた新品を約400枚もそろえる。店内にはコーヒーやクラフトビールも用意し、誰もが気軽に立ち寄れる空間を演出。通販可。

information
春の雨 cafe & records
レコードショップ&カフェ

住所:東京都品川区豊町6-5-1
TEL:なし
営業時間:13:00~17:30
定休日:不定休
席数:8席
https://harunoame.com/

5.醸造酒の目利きが選ぶビールと日本酒で一杯。〈ウサギヤ〉

「山陰地方の酒を知って日本酒に目覚めた」という店主・鵜藤高広さん。彼の店では季節ごとに替わるクラフトビール8種と全国から厳選した日本酒をカジュアルに楽しめる。イカの塩辛や牡蠣豆腐のような珍味メニューもおいしく、お酒が進むこと間違いなし。

information
ウサギヤ
ウサギヤ
居酒屋

住所:東京都品川区旗の台3-11-8
TEL:03-4361-9781
営業時間:16:00~23:00
定休日:不定休
席数:8席
@usagiya.hatanodai

6.深煎りの魅力を最大限に引き出すネルドリップ。〈珈琲こ虎〉

7年間、コーヒー店で働きながら豆の焙煎技術などを身に付けた店主・河村潤平さん。アンティークの椅子を配した空間では、自家焙煎した深煎り・中深煎りのストレートやブレンドをネルドリップで丁寧に抽出。濃厚なのにマイルドで喉越しがいいと、ファンも急増中。

information
珈琲こ虎(こーひーことら)
珈琲こ虎(こーひーことら)
カフェ

住所:東京都品川区中延4-4-1
TEL:なし
営業時間:11:00~19:00
定休日:木、第2・4金休
席数:10席


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