福島のおいしい日本酒の造り手に会いに行く。
- ▽1. 自然米を木桶で醸す力強い酒、自給自足の酒蔵から、豊かな地域をつくる。〈仁井田本家〉/郡山
- ▽買って帰りたい〈仁井田本家〉の日本酒1. 「にいだしぜんしゅ(純米吟醸)」
- ▽買って帰りたい〈仁井田本家〉の日本酒2. 「かをるやま」
- ▽2. デイリーラインと小仕込みの二刀流、会津若松で女性杜氏が率いる酒造り。〈花春酒造〉/会津若松
- ▽買って帰りたい〈花春酒造〉の日本酒1. 「純米大吟醸 磨き40」
- ▽買って帰りたい〈花春酒造〉の日本酒2. 「神指(こうざし) 五百万石 純米吟醸 一回火入れ」
- ▽3. 原生林を生かした美しい日本庭園も見事。喜多方から世界へ、県を代表する酒蔵。〈ほまれ酒造〉/喜多方
- ▽買って帰りたい〈ほまれ酒造〉の「会津ほまれ 播州産山田錦仕込 純米大吟醸酒」
- ▽4. 震災後の空き家にブルワリーバーを開設。古くて新しい酒造りで地域を再生。ぷくぷく醸造/南相馬
- ▽買って帰りたい〈ぷくぷく醸造〉の「ぷくぷくホップ SuSuSu(すすす)」

1. 自然米を木桶で醸す力強い酒、自給自足の酒蔵から、豊かな地域をつくる。〈仁井田本家〉/郡山

農薬や化学肥料を使わず栽培した自然米を原料に、土地の天然水、蔵付きの酵母で酒を醸す。代表銘柄「にいだしぜんしゅ」が示す酒造りの哲学だ。創業315年の歴史ある蔵で、先代が1967(昭和42)年に誕生させた前身の「金寳自然酒(きんぽうしぜんしゅ)」を、18代目で杜氏の仁井田穏彦(やすひこ)さんが受け継ぎ、さらに発展させている。
2003年から自社で酒米栽培を開始し、現在では農作業もスタッフ全員で。2017年からは伝統的な木桶仕込みを始め、自社山の杉での木桶作りにも挑み、山林環境と職人の技術の継承にも力を注ぐ。目指すのは「地域を豊かにする、自給自足の蔵」。手間暇かけて醸され、長いもので約2年の熟成を経て世に出る酒は、ふくよかな深みがある。「原点回帰の酒造り」は日本酒業界の静かなトレンドだが、流れに先駆け、福島からその魅力を全国に発信している。
買って帰りたい〈仁井田本家〉の日本酒1. 「にいだしぜんしゅ(純米吟醸)」

雑味が少ない自然米を用いることで、通常よりも低い精米歩合で滑らかな酒に仕上がる。燗でも冷やでも、料理を選ばず飽きが来ず、長く飲み続けられる一本。
買って帰りたい〈仁井田本家〉の日本酒2. 「かをるやま」

自然米と酸味を出す白糀を用い、赤ワインの貯蔵に使われていたオーク樽で熟成した“お米のワイン”。日本酒ビギナーにもおすすめ。2,200円(500ml)。
住所:福島県郡山市田村町金沢字高屋敷139
TEL:024-955-2222(月~金 10:00~17:00 受付)
営業時間:10:00~17:00
定休日:日祝休(夏季休業あり)
HP:https://1711.jp/
蔵見学は1名3,300円(土のみ・試飲付き)、ホームページより要予約。
2. デイリーラインと小仕込みの二刀流、会津若松で女性杜氏が率いる酒造り。〈花春酒造〉/会津若松

創業1718(享保3)年、300年を超える歴史を紡ぐ老舗の酒蔵。戊辰戦争の敗戦後に蔵を再建した5代目当主が、人々の心に「花のような明るさと、春のような和やかさを」という思いを込めて漢詩から付けたのが「花春」の名だ。
「会津のよさは酒の良さ」を旗印に、地域の人の暮らしに根差しつつ、その誇りとなる酒造りが蔵の矜持。2007年には、柏木純子さんが杜氏に就任し、現在も蔵を率いている。地元出身、「たまたま就職したのが酒蔵だった」と話す柏木さんの心を惹き付けたのは、手仕事での酒造りの奥深さだという。
「年ごとの米の状態や気候に寄り添いながらの仕込みは、〝造る〞より〝育てる〞感覚に近い」
2016年から小仕込みの銘柄を増やし、地元産の米、豊富な湧き水と会津の風土が生きた味づくりに力を注いでいる。
買って帰りたい〈花春酒造〉の日本酒1. 「純米大吟醸 磨き40」

香りは華やかですっきりとしたキレがある、直売所限定商品。会津産の酒米「夢の香」を40%まで磨き、「うつくしま煌酵母」を用い低温で醸造。3,000円(720ml)。
買って帰りたい〈花春酒造〉の日本酒2. 「神指(こうざし) 五百万石 純米吟醸 一回火入れ」

ふわりと香る吟醸香と、五百万石由来のすっきりとしたのど越し、キレの良さが特徴の純米吟醸。直売店限定。1,700円(720ml)。
住所:福島県会津若松市神指町大字中四合字小見前24-1
TEL:0242-22-0022
営業時間:9:00~17:00
定休日:日祝休(土は要問い合わせ)
HP:https://hanaharu.co.jp/
見学無料、1週間前までに要予約。予約は電話、公式サイトより。
3. 原生林を生かした美しい日本庭園も見事。喜多方から世界へ、県を代表する酒蔵。〈ほまれ酒造〉/喜多方

ロンドンで毎年開催されるIWC(インターナショナルワインチャレンジ)を筆頭に、国内外の品評会での受賞歴多数。県内では比較的〝新しい〞創業100年の蔵だが、福島の酒の品質を世界に示すのが〈ほまれ酒造〉だ。
仕込み水に使う霊峰飯豊(いいで)山系の伏流水は超軟水で、まろやかさが特徴。醸造は、杜氏や蔵人の経験と科学による品質管理の両輪で、クオリティの高さを担保している。風情ある蔵造りの建物と世界最大級のタンクが並ぶ敷地内の景色も、そのあり様を示すかのよう。併設された日本庭園「雲嶺庵(うんれいあん)」も雅で、直売所からよく見える。四季の景色を眺めながらの試飲が贅沢だ。
買って帰りたい〈ほまれ酒造〉の「会津ほまれ 播州産山田錦仕込 純米大吟醸酒」

2015年のIWCで最高位「チャンピオン・サケ」受賞。播州産山田錦を贅沢に39%まで精米。果実のような香りとフレッシュさ、気品高い味わい。4,246円(720ml)。
住所:福島県喜多方市松山町村松字常盤町2706
TEL:0241-22-5151
営業時間:9:00~16:30
定休日:木休(祝の場合は翌日休)
HP:https://www.aizuhomare.jp/
スタッフのガイド付き蔵見学を毎日3回(10:15~、11:15~、14:15~)開催。
4. 震災後の空き家にブルワリーバーを開設。古くて新しい酒造りで地域を再生。ぷくぷく醸造/南相馬

醸造施設を持たないファントムブルワリーとして人気を博した〈ぷくぷく醸造〉が2024年11月、南相馬市にバー併設の醸造所を開いた。東日本大震災以来13年空き家だった民家を改修。小規模ながらクラフトな酒の愛好家から熱い視線を注がれている。
震災ボランティアがきっかけで東京から南相馬に移住した醸造責任者の立川哲之さん。クラフトビールと日本酒、スピリッツと、ジャンルを超えた自由な酒造りはそのまま、浜通りの農家と協業した地酒造りを目指す。田畑を増やし、農業と酒で地域を再興する狙いも。地域の人も旅人も集うバーは、町の内外を繋ぐ場にもなっている。
買って帰りたい〈ぷくぷく醸造〉の「ぷくぷくホップ SuSuSu(すすす)」

定番酒「ぷくぷくホップ」シリーズのにごり酒。南相馬市小高〈根本有機農園〉の米と野生のホップ由来の‶花酛(はなもと)”製法で酵母無添加で醸造。2,200円(660ml)。
住所:福島県南相馬市小高区仲町1-117
TEL:非掲載
営業時間:バー 18:00~22:00
定休日:日~水休
Instagram:@pukupukubrewing
今回、Hanako特別編集「今こそ、福島。」の発売を記念し、下記URLの簡単なアンケートに答えて、〈日本橋ふくしま館 – MIDETTE〉店頭で使える500円クーポンを抽選でプレゼントします。
・2026年2月28日(土)まで有効
・クーポン金額/500円
・ 利用条件/MIDETTE店頭での1,000円(税込)以上の購入
https://spot.petit.gift/campaigns/midette2601/
*注意事項:
・アンケートにご回答の上、クーポンを取得してください。
・すぐ使用しない場合は、再度当選リンクをプッシュするとクーポンページへつながりご利用できます 。
・クーポンはスマートフォンでご利用可能です 。
・クーポンは1名様1会計につき、1回のご利用となります 。
・飲食コーナーではクーポンの使用は不可となります 。
・キャンペーン期間中であっても、当選者の上限(先着250名様)に達し次第終了する可能性がございます。















