心地よいワインとコーヒーの複合空間も。幡ヶ谷の人と街をつなぐ複合施設〈THESTEPS〉とは？

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FOOD 2025.11.07

昔ながらの活気ある商店街と、洗練されたおしゃれなカフェ、ビストロ、アートギャラリー…新旧が絶妙に入り交じり、個性的なカルチャーの発信地としても注目の幡ヶ谷エリア。独自の文化が根付くこの街で話題のニュースポット〈THESTEPS〉がオープン。ワインやコーヒー、ホテルなど、街と暮らすように衣食住を満たしてくれる複合施設だ。

text_Ami Hanashima

INDEX

▽築52年のビルをリノベーション。街と歩みを進める複合施設
▽新顔のワインショップ&バーと、渋谷の人気コーヒー店が夢のタッグ
▽街に溶け込むようなホテルステイも

築52年のビルをリノベーション。街と歩みを進める複合施設

幡ヶ谷のTHESTEPS — 閑静な住宅街にひっそり映える赤いフレームが目印。駐車場スペースだった半地下部分にはワイン&コーヒーショップ、中に入るとシェアオフィスとラウンジがある。

近年は「ササハタハツ（笹塚・幡ヶ谷・初台）」エリアと称されるほど、地域と連携した様々なプロジェクトも活発な幡ヶ谷。10月28日にグランドオープンした複合施設〈THESTEPS〉も、そのひとつだ。かつては日本の鉄骨階段専門メーカー〈横森製作所〉が本社として利用していたビルをリノベーション。「変えるのではなく、階段（ステップ）のように重ねていく」をコンセプトに、建物の歴史と記憶を受け継ぐ形で誕生した。

2〜4階は入居者専用の共用ラウンジ。ラウンジのアートはイラストレーターのオカタオカ氏が手掛け、幡ヶ谷の街並みやこの施設をイメージしたアートワークが各階散りばめられている。

2〜7階は、全24区画からなる個室オフィスに。1名から利用可能なコワーキングプランなどもあり、多様な働き方にフィットする空間に。

新宿の街並みを一望できる屋上のルーフトップは、ひと休みする場所に最適。オフィス区画内とルーフトップは動物フレンドリーを推奨しており、入居者は愛犬などと一緒に利用も可能。

新顔のワインショップ&バーと、渋谷の人気コーヒー店が夢のタッグ

施設の中には、幡ヶ谷のニューアドレスとして注目の二軒がある。初の実店舗オープンとなるワインショップ&バー〈hebeerryk! wineshop〉（ヘベレケワインショップ）と、渋谷のキャトストリートにも店を構える人気店〈Sedai Coffee〉（セダイコーヒー）だ。

「幡ヶ谷の街と人とをつなぐハブのような場所にしたい」と両店がタッグを組み、1階の空間をシェアする形でオープン。朝から夕方はスペシャリティコーヒーをはじめとしたドリンクや軽食、スイーツを。夕方から夜はナチュラルワインを中心にビールやおつまみを楽しめる。日常使いもウェルカム、オールデイダイニングのようなホットスポットとして盛り上がるだろう。

Sedai Coffee／hebeerryk! wineshop

営業時間はSedai Coffee 8:00〜17:00、hebeerryk! wineshop 15:00〜23:00（日祝は13:00〜21:00）。定休日は各店舗のSNSにて確認を。Instagram：@sedai_coffee　@hebeerrykest2023

街に溶け込むようなホテルステイも

建物横の別館には、2026年1月開業予定のホテル〈SHIFT HOTEL〉も併設。幡ヶ谷の文化や空気を感じながら、その街で暮らすように過ごして欲しいと、客室は家族や友人同士など複数人で中期滞在が叶うデザインになっている。

幡ヶ谷のSHIFTHOTE — ロゴデザインは、アメリカのユタ州を拠点とする出版社・デザインスタジオ〈Actual Source〉が手掛ける。「SHIFT」という言葉の持つ“変化”や“移動”を、タイポグラフィで詩的に表現。

客室はダブルベッドほか、バングヘッドも採用しており、滞在に合わせて使い分けができる。

ホテルを拠点に地域とのつながりを楽しみながら過ごせる提案として、宿泊者には地元で愛される飲食店やショップをまとめた「幡ヶ谷マップ」を配布。ニューオープンのビストロから、知る人ぞ知るタイ料理店、お蕎麦の美味しい名店など全29軒を掲載している。シーンに合わせて自分らしい旅を実現できる、まさにフレキシブルなホテルの形だ。