観光客も安心!京都で美味しい夜ご飯がいただける一見さん歓迎のアラカルト割烹4選

観光客も安心!京都で美味しい夜ご飯がいただける一見さん歓迎のアラカルト割烹4選
観光客も安心!京都で美味しい夜ご飯がいただける一見さん歓迎のアラカルト割烹4選
FOOD 2025.09.16
極上の和食を食べたいと思った時に、懐石コース以外の選択肢を。自分好みの品をあれこれ味わえる割烹ディナーが今楽しい。
photo_Shoko Hara, Elephant Taka text_Junko Amano

1. お酒と一品料理を楽しんだ後の、クライマックスは土鍋ごはん。〈米処 いなもと〉

「お米がなにより大好きなんです」と、米への愛に溢れる稲本さんが店名に冠したのは“米処”。土鍋で炊いたご飯が自慢と聞くと、定食店や食堂を想像しがちだが、日本酒やハイボール、ワインなど、お酒と共に一品料理を楽しめる店だ。壁の黒板には、お造りや前菜、炭火焼き、揚げ物など、バラエティ豊富なメニューが書かれている。ご飯に合う料理は総じて酒を進ませるもので、例えば鰻は白焼きで日本酒といただくか、はたまたタレ焼きで白ご飯と楽しむか、どのタイミングで出してもらうか悩ましい。

料理人
稲本龍也さん
稲本龍也さん

河原町の〈酒処てらやま〉で5年間働いた後、2023年10月に自身の店をオープン。29歳の若き料理人。2026年には店裏の空き家を改装し、店舗を拡大。カウンター個室が誕生予定。

information
米処
米処 いなもと

住所:京都府京都市下京区八幡町534-1
TEL:080-4031-0178
営業時間:17:00〜22:00LO(土日のみ予約制の朝食営業あり7:00〜9:00入店)
定休日:不定休
席数:15席

路地奥の古民家を改装。食べて飲んで1人13,000〜15,000円ほど。

2. 〆はそば。新幹線の終電で京都到着後も、まだ間に合ううれしい一軒。〈おそば宝来〉

活気溢れる店内でコスパが高い和食が食べられる〈わしょく宝来〉が、徒歩約4分の路地奥に開いた店。夜遅くまで賑わう祇園という場所柄、「深夜まで和食が食べられる店を以前から開いてみたかった」と宝来さん。メニューには肉コロッケやからすみ餅など、本店で人気の料理を含むアラカルトがずらりと並んでいる。「深夜の〆=ラーメンではなく、体に負担のないものを提供したい」と、十割そばを看板に。あっさりとしたもりそばもあれば、変化球のパルミジャーノチーズそばもあり、選ぶのも楽しい。

料理人
桒田一仁さん
桒田一仁さん

料理人歴20年。2016年の〈わしょく宝来〉開店時から店主・宝来剣太さんをサポート。2024年1月〈おそば宝来〉をオープンする際に、店長に抜擢され、板場を取り仕切る。

information
おそば宝来
おそば宝来

住所:京都府京都市東山区祇園町北側338-4
TEL:075-600-9418
営業時間:18:00〜翌1:00LO
定休日:日休、月2回月休
席数:9席ほか個室もあり

しっかり食事はもちろん、はしご酒の〆に、そば&軽く一杯遣いもできる。予算1人10,000〜12,000円〜。

3. 自分好みの料理に仕立ててもらえる、割烹の醍醐味を堪能。〈間〉

食に一家言ある大人を魅了する割烹〈実伶〉で腕を磨き、自身の店も豊富なアラカルトを用意。「和牛ヘレ肉の炭火焼きやったら、ぽん酢もいいですけど、焼きナスのソースもよく合いますよ」といったさまざまな提案をしてもらえ、逆に「にしんとナスの炊いたんのナスだけちょうだい」なんていうわがままにも対応。店主とゲストの会話によって料理が決まっていく古き良き割烹スタイルを踏襲。正統派ながら、素材合わせや調理法に小技が利いていて、無難に終わらずワクワクさせてくれる。

料理人
間瀬卓也さん
間瀬卓也さん

京料理の老舗〈本家たん熊〉で5年間、割烹〈実伶〉で7年間勤め、2024年2月に独立、店主となる。海外からのリピーターも多く、2025年6月に台湾でポップアップレストランを開催。

information
間

住所:京都府京都市上京区俵屋町430-4
TEL:075-708-6805
営業時間:17:00〜21:00入店
定休日:不定休
席数:7席

中国・明時代末期の器をはじめ、骨董や現代作家の器もすばらしい。お品書きに値段表記はないが、予算1人15,000円〜。

4. 旬の味をストレートに伝える、季節ごとに通いたくなる店。〈食場 大野〉

数寄屋大工が手がけた外観や店内には、日本建築の意匠が取り入れられ、凜とした美しさ。“食場”は大野さんの故郷である熊本県天草の地名から。「九州の海の恵みを味わってほしい」と、店で扱う鮮魚の8割が大分・杵築から直送される豊後水道で取れたものに。つきだし、お造り、椀物のおまかせ3品には、大野さんがその日、特にオススメの食材を盛り込む。その後、好きな料理を注文するスタイルも好評だ。炭火焼きや土鍋ご飯など、手をかけすぎず、丁寧な仕事で素材の持ち味を引き立てる。

料理人
大野道洋さん
大野道洋さん

割烹や魚に特化した居酒屋で修業を積み、和食の料理人歴25年。2015年に祇園・東大路通沿いに〈食場 大野〉を開店し、店主に。2025年1月、芸舞妓が行き交う花街・宮川町に移転。

information
食場
食場 大野

住所:京都府京都市東山区宮川筋2-267 祇園宮川町グランレブリー1F
TEL:075-555-3018
営業時間:17:00〜19:30入店
定休日:日休、祝不定休
席数:8席

ゲストに合わせて量を調整するため、お品書きには値段表記はないが、予算1人18,000円ほど。

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