京都市中心部から少し離れた美味しい穴場。わざわざ行きたい〈PALMELA〉

京都市中心部から少し離れた美味しい穴場。わざわざ行きたい〈PALMELA〉
京都市中心部から少し離れた美味しい穴場。わざわざ行きたい〈PALMELA〉
FOOD 2025.09.10
食の激戦区・京都で注目したいのが、人気店の新章。ポルトガルの大衆店をイメージしてオープンした〈PALMELA〉を紹介します。
photo_Yoshiko Watanabe text_Aya Honjo edit_Midori Nagase

風味豊かなアテやデザートとともに、思い思いにゆるりと過ごす。

右から、黒焼きそば1,200円、夏野菜の冷製ピピッシュ(鶏肝パプリカ煮)850円。なみなみと注がれたグラスワイン600円。クロス代わりの白い紙もタスカ風。

現代美術のアーティストである増本泰斗(やすと)さんが、かつて暮らしたポルトガルで親しんだ酒場“タスカ”をイメージし、2023年10月にオープン。出町柳で〈保存食lab〉を主宰するパートナーの奈穂さんがメニューを監修し、鶏肝パプリカ煮や干し鱈のコロッケといったタスカの庶民的な料理からアジアンテイストの一品まで、幅広い味わいでもてなす。

ポルトガルをこよなく愛する増本泰斗さんと奈穂さん。現地の好きな酒場の写真を壁に。

〈保存食lab〉の調味料も名脇役で、定番の黒焼きそばには豆鼓ベースの「秘伝の黒」で複雑な旨みを。素朴でいて繊細なデザートは下鴨の菓子工房〈mizûmi(ミズウミ)〉から。

パステル・デ・ナタ(エッグタルト)500円。

スタンディングで一杯の人、しっかり食事する人、カフェ使いの人。「いろんなお客さんがひとつ屋根の下で楽しんでいる、その状況もアートかも」と泰斗さん。街中から少し離れて安らげる、愛すべき空間だ。

information
PALMELA
PALMELA

住所:京都府京都市左京区下鴨貴船町48
TEL:075-741-7259
営業時間:15:00~21:00最終入店
定休日:日月休
席数:14席、立ち飲み約10名

元呉服店だった古民家を改装。18:00までは立ち飲みに限りドリンク1杯100円引き。

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