京都・祇園の名物レトロ喫茶がスタイル一新!〈COFFEE Cattleya〉

京都・祇園の名物レトロ喫茶がスタイル一新!〈COFFEE Cattleya〉
受け継ぐ、続く。喫茶店というカルチャー。
京都・祇園の名物レトロ喫茶がスタイル一新!〈COFFEE Cattleya〉
FOOD 2025.09.11
昭和初期から喫茶文化が脈々と受け継がれる京都で、今注目したいのは、大切に守られてきた空間を次の世代へとつなぐ喫茶店。1944年に開業し、2024年7月に新たな店長を迎えた〈COFFEE Cattleya〉を紹介します。
photo_Yoshiko Watanabe text_Mako Yamato

祇園町で育まれてきた、美意識に浸る静かな時間。

京都祇園の喫茶店〈COFFEE Cattleya〉
〈COFFEE Cattleya〉の店内。印象的なレースのカーテンも引き継いだもの。かんざしを思わせる椅子の背もたれが、祇園町らしい意匠。テーブルは足踏みミシンを改造。

にぎやかな祇園・四条通でひと際目を引くシックな佇まい。1944年の開業以来、変わらず受け継がれてきた喫茶店が新たな店長を迎え、スタイルを一新したのは2024年7月のこと。

「オーナーのお祖母様が作った喫茶店は、戦時中の開業とは思えないほど贅沢な造り。とりわけイタリアの大理石のカウンターが素晴らしくて」と店を切り盛りする岩城ミナさん。

京都祇園の喫茶店〈COFFEE Cattleya〉
外からも内装が垣間見えるようドアを開放。「奥のステンドグラスも見てほしくて」と岩城さん。

カウンターをはじめ、木の温もりが感じられる壁や天井、明治時代のものというステンドグラス、華やかなタイル、品のよいシャンデリアやステンドグラスの照明など、細部まで工夫が凝らされた意匠は、経年の美をまとい、今なお美しい。岩城さんも一目見た瞬間から、新たに作り出せない趣に魅了されたという。

京都祇園の喫茶店〈COFFEE Cattleya〉
週に1度だけ登場するという自家製パンナコッタ650円は、カラメルソースをかけて味わう。濃厚で食べごたえあり。その時々のワイン1,000円とも相性がいい。

「昔のままの内装を際立たせたくて余計なものは置かず、食器やメニューはシンプルなものに」。すべては控えめに、主役である空間を引き立てている。

【受け継いだもの】

information
COFFEE
COFFEE Cattleya
祇園四条

住所:京都府京都市東山区祇園町北側284
TEL:なし
営業時間:11:00~18:00
定休日:月火休

本日のコーヒー680円は福岡〈COFFEE COUNTY〉、本日のケーキ650円は京都〈coffee&wine Violon〉のもの。

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