【東京】今話題の“パン飲み“ができるお店3選

【東京】今話題の“パン飲み“ができるお店3選

FOOD 2024.12.24

話題のパン飲みができるおすすめ店を紹介します。

photo_Shin-ichi Yokoyama　text_Kei Sasaki

1. 繁邦／恵比寿

パン×ワインの楽しみを昼も夜も、いろんな形で。

高円寺の繁盛ベーカリー〈しげくに屋55ベーカリー〉を営む家に育ち、食の道を志したという青木虎太郎（こたろう）さん。24歳の若さで開いた店は、ベーカリーカフェとワインダイニング、昼夜で異なる顔を持つ。味作りも、フレンチの修業先で学んだモダンな表現と、日常の食であるパンに根ざしたハイブリッドにある。シグニチャーの「繁邦トースト」は、トーストしたクルミパンにペコリーノチーズ、アンチョビなどを重ねた前菜。シンプルで旨みのツボを押さえた料理に寄り添うワインは、ソムリエに任せて安心だ。昼は〈しげくに屋55ベーカリー〉のパンを販売するカウンターが、夜は立ち飲みワインバーに。パンとワインの楽しみが何通りにも広がる。

Recommendation

（左）ジル・ブートンサン・トーバン レ・ザルジエール ブラン（白）フランス（ブルゴーニュ）ハチミツのような凝縮感、樽由来のナッツ香がある。「繁邦トースト」に。グラス1,800円。／（右）ラルコロッソ・デル・ヴェロネーゼ（赤）イタリア（ヴェネト）口当たり柔らかで、熟した果実感が妖艶。高めの温度でサーブされる。グラス1,700円。

2. Blanc à tokyo wine stand／豪徳寺

ベーカリーの“別棟”で楽しむ、ワインと気軽なつまみ。

さいたま市を拠点にベーカリー、パティスリー、レストランを展開する〈Blanc〉ブランドの最新店。ベーカリーと5坪弱のワインスタンドが歩いてすぐの距離に並び立つスタイルは、パリのナチュラルワインバーの草分け〈ル・ヴェール・ヴォレ〉で修業したオーナーシェフ・大谷陽平さんの「ワインを日常に」という思いから。メニューに並ぶ旬の魚や野菜の一品にはソースもたっぷり。ワインも自家製パンも進む味わいだ。

Recommendation

（左）ルイ・ジュリアンブラン（白）フランス（ローヌ）テーブルワインながらカリスマ的人気を誇る。清涼感のある爽やかな一本。グラス950円。／（右）オシェールビビブリュボボ（オレンジ・泡）フランス（アルザス）アプリコットや桜桃、甘酸っぱい果実感が豊か。にごり全開、旨みも十分。グラス950円。

3. TUTU／学芸大学

人気イタリアン発、昼から飲めるフォカッチェリア。

話題の店を次々と仕掛け、学芸大学駅界隈の景色を刷新した繁盛イタリアン〈Ri.carica（リ・カーリカ）〉。代表・堤亮輔さんの次の一手は、昼飲みもテイクアウトもアリの気軽なフォカッチェリアだ。パニーノは生ハムとモッツァレラなどの定番から、レストラン仕込みの料理をサンドしたものまで。夜のバー営業では、皿盛りの「ナカ（具材）」がつまみに、というのも楽しい。ワインは軽快な微発泡推し。イタリアの日常の美味がここに。

Recommendation

（左）カンティーナ・ジャルディーノトゥトゥ（白）イタリア（カンパーニャ）世界的な人気を誇る生産者のフィアーノ種100%の白ワイン。店名の由来に。グラス1,300円。／（右）ラ・カステッラーダリボッラジャッラ（白）イタリア（フリウリ=ヴェネツィア・ジューリア）イタリアワインの注目産地で、地品種で果皮ごと醸される特有の白ワイン。グラス1,500円。