いま、東京はタコスとピザにゾッコンです。|『Hanako』1月号特集「2024-2025 おいしい店グランプリ。」編集後記
年末の人気特集「おいしい店グランプリ。」が数年ぶりに帰ってきました。
今号の特集担当は、今年6月に大阪から上京&7月に入社したHanako1年目の清水です。
入社前に編集長とご挨拶したとき「11月発売のベストグルメ特集の担当をお願いする予定です」と言われ、上京&入社数ヶ月の私に果たしてできるのか!? とドキドキでしたが、無事おいしい一冊が完成しました。
私事ですが、以前は大阪の出版社でライフスタイル誌の編集をしていて関西のトレンドグルメ&スイーツを探したり、盛り上がっている街を深掘りしたりなど日々奮闘していました。
「(それを)東京でもできるなんて楽しみ!」と意気込んでいましたが、いかんせん土地勘はほぼなし、いまだにGoogle先生に聞かないと電車は全然乗れないし、入社したてのころは「松陰神社前? 中央線? えーと、どこやっけ?」。そんなレベル。(今もまだまだですが!)
都内それぞれのエリアが持つイメージや、ここ数年の街の動きとか流行なども勉強しながら、「今」東京で流行っているグルメやレストランを探す旅が始まりました。
ただバズっているのではなくて、Hanako読者さん(その前に編集者が)ときめく、流行っているお店。
打ち合わせで多くのグルメライターさんがおっしゃったのが、「今年はタコスとピザがすごい」。
タコスはちょっとずつ増えている印象があるけど、いまさらピザ?と思いながら調べると、なるほど、どちらもめちゃくちゃお店が増えています。
しかも、現地の味を大切にしながら、オリジナル性が高くてキャラが強いお店ばかり。
東京のタコス文化と言えば、三軒茶屋発の〈ロスタコスアスーレス〉が流行のきっかけの一軒として挙がると思います。
初めて見る真っ黒なトルティーヤ。
トッピングは驚きのアボカドだけ、オムレツだけ。
など〈ロスタコスアスーレス〉のタコスは、これまでのイメージを一変させました。
「タコスって、自由なんです」、そう気付かせてくれましたよね。
ピザも、「なんで流行ってるの?」と思ってたけど、食べてみると私が知っているそれとは違う、ひとクセもふたクセもあるユニークなピザがぞくぞく。
海藻と海辺の野草・おかひじきが主役のピザ。
春菊やレンコンなど旬の野菜がぎゅうぎゅうにのったピザ。
薪で焼いた生地でサラダなどを包んで食べる手巻きピザ。
トマトソースにチョコレートを合わせた甘塩っぱいピザ。
見た目のキャッチー感もさることながら、食材の組み合わせの楽しさや異素材をアクセントにするなど、自由演技が楽しいピザが出てくる出てくる。
こんなにピザにときめいたのは初めてかもしれません。
ロケハンでも取材でも、タコスとピザをこれでもかと食べました。
飽きてしまいそうなくらいたくさん食べましたが、季節ごとにメニューが変わったり、日替わりの1枚があったりもするから、また食べたくなるんです。
旬を味わう、日本食のように。
独自の進化がますます楽しみな東京タコスとピザ、ぜひ誌面でチェックしてください。
そのほかにも、絶対はずさない話題のレストランをぎゅっと詰め込んでいます。
とんかつ、中華、焼肉、洋食…などなど、私もまた行きたいお店がありすぎて、時間と胃袋が足りていません。
次の食事はどこへ行こう?
そんなとき、みなさんのそばに寄り添う一冊になるとうれしいです。
本誌編集担当。今年の初夏に大阪から上京&入社。飲みニケーションが好き、人や街がつながる酒場が好き。今特集に向け久しぶりに焼肉を食べて感動、肉欲再熱中です。好きなお酒は二階堂ソーダ割り。