こっそり教えちゃう！ 鎌倉在住の人たちが足繁く通うお店9選

こっそり教えちゃう！ 鎌倉在住の人たちが足繁く通うお店9選

FOOD 2024.09.28

鎌倉に住む人に、地元の人たちから愛されているお店を教えてもらいました。

text_Mutsumi Hidaka

1. クリス智子さんオススメの鎌倉のお店

はぶか牛肉店／精肉店

創業74年、肉は今もほぼ手切り。

日々の食卓に欠かせない存在。お肉のおいしさは格別です。扱うお肉のクオリティはもちろん、「いつ食べるか」や「調理にかけられる時間」などを伝えると、それに合う肉や部位、料理のレシピを教えてもらえる。しかも手切りだから鮮度が抜群。コツを教わるばかりでなく、試した感想を店主さんに伝えることで、また話も弾みます。

鈴木屋酒店／ワインショップ

ナチュラルワインの品揃えが抜群！

食に造詣が深く良質のワインを求める人が多い鎌倉で、飲み手を満足させるのがここ。100 年以上続く酒販店ですが、4 代目がナチュラルワイン中心にシフト。好みを把握していただいているので素直に提案にのっています。おかげで思いがけないワインに出合えたことも数知れず。来客時も料理の内容を伝えて相談。お任せできる一軒。

三留（みとめ）商店／酒・食料品店

鎌倉の名士たちも愛した食料品店。

いつからか、「こがね味噌」を買い求めて行くように。店内には国内外から選び抜いた調味料や食材がひしめき、見ていると、ちょっとした旅の気分に。創業は明治時代で、先代が別荘の滞在客向けに珍しい食材を扱うようになったそう。鎌倉の作り手の食材や〈三留商店〉オリジナルのピクルスビネガーやソースは贈り物にもおすすめです。

2. 前田有紀さんオススメの鎌倉のお店

CHIC FLOWER STAND（シック フラワー スタンド）／フラワーショップ

センスの良さも花の鮮度も抜群。

私が鎌倉で一番信頼を寄せる花屋さん。オーナーの大松和子さんは、都内の著名なフローリストの下で長年経験を積み、2019年にこの店をオープン。その審美眼は目を見張るほど。美しさの中に品格とかわいらしさを兼ね備えています。お客さん一人ひとりと会話しながら最適な花を選び、確かな技術で束ねる。伺うたび、多くのことを学んでいます。

朝食屋COBAKABA（コバカバ）／朝食専門店

朝のスタートは、いつもここから。

ここで卵かけご飯の定食を食べると、元気に一日を始められます。新鮮な平飼い卵にコクのある九州の濃口醤油を垂らし、炊きたての五穀米と一緒に頬張れば幸せそのもの。麦味噌仕立ての具沢山味噌汁は野菜たっぷり、自家製ぬか漬けも健康的。カウンターで街を行き交う人を眺めながら、店主の内堀敬介さんと世間話をするのは癒しのひと時です。

盛田ファーム／生産直売

農家さんとの野菜トークが楽しみ。

地域の生産農家が栽培した農作物を自ら販売する産直市場・鎌倉市農協連即売所（通称“レンバイ”）で私が目指すのは〈盛田ファーム〉。市内で循環型農業を実践しており有機肥料・減農薬栽培という安心感もあるけれど、何よりうれしいのは彩りの良さ。選ぶのが楽しくなります。もちろん味も香りも力強い。調理方法について質問すれば、丁寧にアドバイスをくれますよ！

3. 斉藤有美さんオススメの鎌倉のお店

スワニー鎌倉本店／生地・手芸材料専門店

めくるめく布の洪水に心ときめく。

私の中では生まれた時から変わらない存在。洋裁の得意な叔母と一緒に生地を選び、お遊戯会のドレスやお弁当の包みを作ってもらっていました。色も柄も手触りも違う膨大な生地に囲まれてワクワクした記憶があります。その影響か、私も手仕事が大好き。気分転換にバッグや簡単なスカートを作ったことも。何歳になってもここはワンダーランドです。

アジア商会／コーヒー・食材店

何年通っても飽きないグロサリー。

撮影などで出かけることも多いので、撮影のない日はあえて予定を立てずに地元でのんびり。そんな時〈アジア商会〉の前を通ると、吸い込まれるように入ってしまう。自家焙煎のコーヒー豆、スパイス、塩、小麦粉などの製菓材料も種類が多くておもしろい。毎年味噌を仕込み、梅仕事を続ける私にとって、食材に囲まれていること自体が幸せなのです。

魚梅（うおうめ）商店／鮮魚店

魚は材木座！が、我が家の鉄則。

材木座海岸の入口近く、よしずを立てかけた店先は子どもの頃とまるで変わらない。幼稚園の行き帰り、冷蔵のケースに並ぶピカピカの魚や手際の良い包丁さばきに見惚れた記憶があります。大人になって改めて感じるのは、目利きの良さと真面目な仕事ぶり。鮮魚の目の輝きや刺し身のツヤはさすがです。今や希少な町の魚屋さん、どうかいつまでも健在で！