いちご狩りの季節到来! 「いちご狩り」でおいしく食べるコツ。おいしいいちごの見分け方&摘み方のポイントを伝授!
世界が焦がれる日本のいちごのシーズンはこれからがいよいよ本番!週末行かれる方もいらっしゃるのでは?今回は「いちご狩り」で知っておきたい、美味しいいちごの見分け方や正しい摘み方をご紹介します。
【美味しいいちごの見分け方】
①100%真っ赤な完熟は農園だけの特別なもの。
一般的に市場や店頭に流通するいちごは、完熟する少し手前で収穫し、輸送や保管の過程で追熟させる。品種にもよるが、てっぺんまで真っ赤に熟した完熟は、農園だけで出会える奇跡。なるべく赤色が上まで上がったものを。
②ヘタ(ガク)の張りはみっちり果肉の目印。
ヘタは、品種によってピンと上を向いたものから、ペタリと寝ているものまでさまざま。でも同じ列には同じ品種のいちごが並んでいます。ヘタがピンと張ったいちごを選んで。ランナー(茎)は太いほうが味が濃いとか。
③果実にもハリがあり、種の間隔が広いものを。
果実は熟すほど身質が詰まって大きくなる。つまり種と種の間隔が広くなる。表皮の成長限界まで中身が詰まれば、見た目もパンパンに。ヘタ近辺の身割れを見つけたら超ラッキー。おいしさが最高に詰まった果実の証拠。
【正しいいちごの摘み方】
①まずは見て愛でながらお目当ての一粒を探す。
完熟いちごは繊細なもの。なるべく触らず、さまざまな角度から見て「これぞ」と思う一粒をセレクトする。ひとつひとつていねいに色、形、熟し具合を目に焼きつけておくと、いいいちごの発見スピードがだんだん上がってくる。
②果実をやさしく支え軸のヘタ側をつまむ。
愛でた後は、いよいよ「摘み」だ。まず利き手で果実を持つ。親指と人差し指の二点だけでなく、中指も加えた三点の指の腹でやさしくしっかりと支える。逆の手の親指の爪を軸のヘタ寄りに立て、裏側から人差し指を当てる。
③ドアノブを回すように両手首を反対側に回す。
ドアノブを回すように、利き手のひじを支点に奥側に回転させ、軸に立てた親指の爪をガイドにランナー(茎)をねじ切る。決してランナーを引っ張ってはならない。利き手をひねるだけで、いとも簡単にいちごは手に入る。
いちご摘み心得3カ条!
1.いちごはやさしく扱うべし。
2. 茎(ランナー)を引っ張ってはならぬ。
3.ヘタを捨ててはならぬ。
食べたいちごのヘタはトレイに入れておく。間違ってもその場に捨ててはならない。苗に当たりやすいリュックなどは荷物置き場へ。移動時、体が両側のいちごや苗に当たらないよう、カニ歩き推奨。
今回伺った農園は、〈赤ずきんちゃんのおもしろ農園〉。
テニスコート130面分という広大な敷地で、紅ほっぺ、または章姫(あきひめ)を40分食べ放題。時期によって料金は変動。3月14日までは小学生以上1,650円、幼児・お年寄り1,300円。要予約。バリアフリー対応可。夏場にはメロン・すいかもぎ、秋にはさつまいも掘り体験も。
冷凍いちごを削った「かきいちご」500円(税込)も。
〈赤ずきんちゃんのおもしろ農園〉
■静岡県掛川市大渕1456-320
■10537-48-4158
■9:00~16:00(体験)、8:30~18:00(売店)
■無休
(Hanako1149号P90,91掲載/photo : Kenya Abe text : Tatsuya Matsuura (BaBaKiKaKu) coordination : Ginza Ichigo Club (ichigo) 取材協力:銀座いちご倶楽部(www.facebook.com/15ichigoichie)