ドライフルーツ入りや、カラフルようかんも。 枠にとらわれない!変わり種のおいしい「羊羹」が味わえるお店3選
あずきの上品な甘さ、舌に残るコクが美味しい「羊羹」。和菓子を代表する羊羹ですが、なんとこれにも進化が!一度は食べてみたい!進化系「羊羹」を3品ご紹介します。
1.ドライフルーツの食感がアクセント。〈東京茶寮〉/三軒茶屋
全国からセレクトした農園の単一品種のシングルオリジン茶葉を、オリジナルの日本茶ドリッパーで淹れてくれる専門店。まず試したいのが、煎茶2種飲み比べとお茶菓子のセット。
月替わりの8種の茶葉から好みの2種を選び、3煎まで温度を変えて提供してくれる。1煎目は70℃の低温で甘みと香りとまろやかさを、2煎目は80℃の高温で日本茶ならではの苦味や渋味を、最後はどちらかを玄米茶にして香ばしさを楽しめる。茶葉そのものの個性や、湯の温度で驚くほど表情豊かに印象を変える煎茶の奥深い世界を体感して。
「ドライフルーツの羊羹」や「米粉のバターサンド」など和菓子の枠にとらわれない茶菓子たち。
(Hanako1145号掲載/photo : MEGUMI (DOUBLE ONE), Yoichiro Kikuchi)
2.球体の発酵素材入りのヘルシーな羊羹〈五穀屋 松屋銀座店〉/銀座
楊枝で突くとプルンと出てくる、美しい5色の球は、なんと羊羹!しかも、日本酒、塩糀、醤油糀、りんご酢、白味噌という発酵素材を練り込んでいる。
糀のほのかな塩気が伝わる抹茶塩糀、酸味が爽やかなりんご酢など、これまでにない味わいと食感を持つ羊羹の新境地は、“からだに美味しい和の知恵菓子”の店から。
「発酵さしすせそ羊羹 五季」5個入り1,500円。1個各300円。ラムネを加えた松屋限定品も。
〈五穀屋 松屋銀座店 〉
■中央区銀座3-6-1 松屋銀座B1
■10:00~20:00/不定休
■テイクアウトのみ
(Hanako1122号掲載:Photo:Mariko Tosa,Text:Yuko Saito)
3.茶席は日本のもてなしの原点。〈HIGASHIYA GINZA〉でお茶と菓子で四季を味わう。/銀座
日本の伝統的な美意識を現代の感性で表現する〈HIGASHIYA〉。売店では季節の素材を使った和菓子が並ぶほか、奥の茶房では和のアフタヌーンティー「茶間食」が楽しめる。
「茶間食」14:00~17:00LO(日祝~18:00LO)。お茶2種付き。本日はオリジナルの茶器・宝瓶で淹れる、玉露と玉露雁が音を合わせたヒガシヤブレンドNo.1を。4,860円。
一の盆のいなり寿司に始まり、二の盆は玉子焼や胡麻豆腐の食事もの、三の盆は生菓子や羊羹などの和菓子たち。オリジナルの杉盆と銅のスタンドに盛られた姿も端正で美しい。
お茶は2種選べ、旬の果実やハーブを使った季節のお茶のほか、30種類以上の日本茶から自由に合わせて。移ろう茶の味わいとともに、日本のティータイムの豊かさを再認識できる。
(Hanako1145号掲載/photo : Kaoru Yamada text : Mariko Uramoto, Yoko Fujimori (HIGASHIYA GINZA) edit : Yoko Fujimori)